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介護チームを作ろう!

前回、介護はチームでするものです!と、書きました。
チーム?と思われる方もいると思います。参考までにウチの介護体制を野球チームになぞらえてご紹介します。 

■家族の役割

□監督

介護の仕切りや手続きをしたり、ケアマネージャーの窓口をしたりします。
リハビリ病院の先生曰く、こう言う人のことをキーパーソンと呼ぶそうです。
一応、ワタシがやってます。

家族の役割にはGM(家族の在り方を考える)、オーナー(お金の工面、管理)などがいますが、お互いの領域に口出しすると揉めること必至です。なお、監督が兼任することもあります。

□GM

GMはこれからの家族の在り方や雰囲気を司る方です。ウチの場合、父がそのつもりでいますが、実際は母のように思います。

□オーナー

オーナーは端的に言うと財源です。介護はお金がかかります。それを集めたり、元となる人です。制度も先立つお金がなければできません。ウチは父です。

ウチのオーナーはしっかりしていたので、ありがたいことにお金の心配が少ないです。

一般的には、貯金、年金以外にも、株や投資や保険金など流れを理解しておくと良いと言われます。

あと医療費ですが、負担額が下がったり、戻ってきたりなど、公的制度(いずれも条件あり)もあります。知っておくとかなりアガります。

ウチのオーナーはその辺の理解がないため、私が勉強しました!

■ケアマネージャー(ケアマネ)の役割

□ヘッドコーチ?

介護の世界で言うケアマネは、俗に言うヘッドコーチです。作戦を考えたり、助言したり、各コーチ(ヘルパーや諸々)との連携が役割です。

■ケアマネージャーとは

ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するスペシャリストです。

生涯学習のユーキャンサイトより

ケアマネで、介護が変わると言っても過言ではありません。そのため、自分に合ったケアマネに出会えたら幸運と言われます。

□公営と民間の2種類

ケアマネには包括支援センター(ほぼ公営)と民間の2種類あります。

なおケアマネは、介護認定が下りないと、何もできません。特に包括支援センターのケアマネはそれが顕著かもしれません。

私の初めお世話になったのは、包括支援センターのケアマネでした。自分も無知でしたが、「答えられない」「斡旋ではない」と断られ、私は途方に暮れました。

コロナ前は入院中に介護認定が進めたので機能しましたが、今は退院してから出ないと進めません。初めての介護に向き合う、一番大変で不安な時でも、介護認定がなければ頼れません。これは地域特性があるかもしれません。

■頼れるスタッフ陣(介護保険内)

プロ野球は、投手、野手、打撃、走塁、コンディション、メンタルとコーチのサポートも分野に分かれているように、介護も分野化されています。

□ヘルパー

要支援1からヘルパーを頼むことはできますが、要支援ではほぼ機能しないと思った方が良いのがヘルパーです。

介護される人の自立のためのサポートのため、ヘルパーが家にいるからと、外出はできません。

また介護者1人につき1人のヘルパーなので、片方が元気、片方が介護のご夫婦の場合、サポートするのは介護の方のみです。基本は食事の支度も片方だけで、家族単位ではできません。
我々、このシステムでトラブルになりました。ウチは週2日、食事の準備をお願いをしています。

□リハビリサービス

無事、両親が要介護1になったため、両親共にリハビリサービスを受けています。自分の足で立って歩けるうちは、それを保っていたいから。

トイレにもお風呂にも自分で入るには、足腰が大切なのでお願いをしています。

一度、外のリハビリ施設に通いましたが、コロナ患者が増えた事で父の心配が増したので、訪問リハビリにしています。

□介護用品レンタル

20年以上前に母が脳梗塞を患った際に、家中に手すりをつけたのですが、要介護認定を受けた頃に、手すりをレンタルで追加しました。

車椅子などもレンタルしてましたが、不要になったので戻したところでした。また必要になりそうです。

■個別契約の頼れるスタッフ陣

□訪問看護師

フリーの訪問看護師さんと契約をしています。ドクターXみたい響き!めちゃくちゃ頼れるお姉さまです。

勿論、介護保険制度でもお願いできますが、ヘルパー同様、規則により融通が効かないです。費用に替えられません、もうpricelessです。

家族以外で薬を触れるのは、看護師か医師か薬剤師しかできません。薬の仕分けは、数が増えれば増えるほど本当に大変です。
ウチは父で14種類、母で9種類ありました。訪問看護師さんが入ってくれるまでは、私がやってました。これ、発狂レベルです。

薬局が一包化のサービスをしていますが、かかりつけの科が5つもある私たちには、有効な手段ではありませんでした。

□家政婦さん

週2回、家政婦さんをお願いしています。食材の買い物、食事の準備、家の掃除などをお願いしています。

ヘルパーの要件では、食材の買い物や掃除はできません。その部分を補ってくださいます。

以前は週4日お願いしていましたが、家政婦さん自身のケガでお休みされたとき、代わりの方の捻出ができず大変困りました。現在は事業所を変更し、週2日でお願いをしています。家政婦さんのお陰で、実家が大変きれいになりました。

■介護チームの方針

最後に、この介護チームですが、レンタル業者以外は、基本自分で考えました。3ヶ月間はケアマネがつかなかったので、自分で方向性を考えるしかなかったからです。

◇認知機能を落とさないこと
◇運動機能を落とさないこと
◇食生活の改善
◇社会性を持つこと

これが私の方針でした。
そのため、リハビリやヘルパー、家政婦さんとお願いをしました。父が重度の基礎疾患持ちなので、コロナの諸々に敏感です。

家に出入りする人にワクチン打ったのか?と毎回確認しますし、今日の患者数を見て一喜一憂しています。でも家の中で引きこもっていては、認知機能がどんどん落ちてゆきます。

家の中にいながら、これらの方針が達成できるように考えました。お金があってよかったです。

そして試行錯誤なこの時期、前出の訪問看護師さんには本当に相談に乗っていただきました。お世話になりました。

■最後に・・・

約3,000文字になる大作にお付き合いいただきありがとうございます。
今までご紹介したものは私の経験に基づくものです。介護保険や介護についてのサイトをご紹介しますので、ぜひご覧ください。

介護という言葉自体、私は向き合うのが怖いし、向き合う必要もないかもしれないし、思考は現実化するっていうから、考えないようにした方がいいじゃん。と、ずっと頭から、目から排除しようとしていました。ただ心のどこかで「向き合う時が来るんじゃないか」とも覚悟していました。

私のように感じてしまうへ
詳しくなくて良いんです。どこに何があった、ここを見ればわかる、参考になるページをリーディングリストに入れておくでもヨシです。備えておけば楽になることもあります。詳しく覚える必要もありません。何かの備えとして活用していただけると幸いでございます。大好きな家族の介護は、辛いところを探せばキリがありません。一人で抱えず、抱え込まずにしてくださいね。

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