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少し前のはなし。:22,23歳

大学卒業して、就職をしたばかりの社会人1年目。変な会社に入っちゃったなぁ…なんて今だから言えること。結果的に良い同期たちとの出会いもあったので良しとする(したい)。

社会人1年目:
私の新卒1年目を過ごした会社は、少しだけ…いや、かなりの昭和感漂うTHE 営業会社!という雰囲気だった。毎朝大声で社訓を読み上げる系の住宅とヘルスケアを扱うBtoCの根性論で立ち向かう営業会社。「親への感謝」と「過去の自分」と向き合い、泣いて泣いて泣く…入社前合宿があり、入社式当日は親をサプライズ招待したチャペルで執り行われるという非常に珍しい演出だった。お金かけ過ぎてるよなぁ。人生初のバージンロードは同期と歩くし、人生初のケーキバイトは先輩からだった。ここから壮絶な1年が始まった。
最初の配属は不動産営業…かと思いきや、1ヶ月で本社勤務に異動。入社してすぐに人事部新卒採用担当になった。某合同説明会で話したり、会社説明会の司会をしたり、面接に参加したり、内定者の相談役になったり…話を聞くのもすごく楽しくて私に合った業務だなと思ってた。でも、直属の一つ上の先輩がものすごくポンコツだった。性格も真逆で、まだ未熟過ぎた私はどうしても反抗心が出てきてしまう…。それを見兼ねた上司が隣の部署へ異動させてくれて、統括管理部という偉そうな部署になった。そこにもポンコツすぎる先輩がいたけど無視。その頃、流れで同期と付き合うようになった。新しい部署での業務は商材の受発注管理やコミッション管理など…そして採用業務も少しお手伝いという感じだった。同期や先輩、上司たち、そして彼のも…全員の営業成績を見るような業務になり、毎日心が痛くなった。「あ、この人来月に役職落ちるな…」「あ、この先輩は今月も成績良くない…」なんて…入社1年目の私には酷すぎた。そして、「あれ?私、営業やりたくて入ったのに何してるんだ?」と入社理由を思い出し、辞めることを考え始めた。『最低3年働かないと次の職なんて見つからない。最低3年。』と、呪文のように上司から言われていたが、転職活動始めてみたら簡単に決まりそうだった。新卒定着率を高めたいが故に、上司や役員、社長からの引き留めが続いた。もう辞めることは決意したが、私の採用で入ってきた一つ下の子たちには申し訳なさでいっぱいだった為、少しだけ関わり、2年目の夏前にさよならすることにした。

彼とは、本社勤務の土日休みと営業の平日水曜休みということもあり休みが合わず、お互いものすごく無理をしていた。仙台勤務に異動になったのに、休みの日に4時間以上かけて車で毎週のように通う彼。OLの水曜日って疲れ果てていて、そんなに会いたくないなんて思う日もあるのに…連絡なしに「来ちゃった」と言って駅前で待っていた時はゾッとしてしまった。(今思えば可愛いことなんだけど…)生活リズムが合わな過ぎて限界を迎えてしまい、LINEのやり取りだけで別れた。なぜか別れた頃にまたY君から連絡きて、飲みに行ったり電話したりした。そこに採用関係の取引先の8個上が突然現れ、連絡とるようにな、ご飯に行った。家が近いこともあり、帰りの電車は一緒。ほろ酔い状態で家まで来るのは自然な流れだった。翌朝、携帯の画面が目に入ると、3歳児くらいの男の子がロック画面にいて…。よくある「妻とは別れる予定なんだ」「もう妻への愛は何もない」なんて台詞を耳にした。これが不倫なのかぁ…なんて思いながら話してたら、得意げに「いま彼女が3人いるんだけど、加わってくれる?」と言われこんな30歳もいるなんて夢も希望もない世の中だなと。美味しいごはん食べさせてくれるし、たまに会うくらいでいいかなと思い、連絡返す頻度は減っていった。

私の出会う男性が何故こんなにも少し変わった人たちなのか…変なの引き寄せてしまうほどに自分自身もおかしいのか…ただ、単純に「幸せ」になりたいだけなのに。やはり寂しさは出てきてしまうわけで、アプリで出会う男性たちとごはんに行ったり、たまに朝まで過ごしたりを繰り返す日々となっていった。周りは少しずつ、「結婚」へ向かって動き出しているという話をするようになった。

あれ、おかしいな。

こんなはずじゃない人生真っただ中。

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