看護師になりたかった訳ではなかったけどVOL.2

辞めたい病にかかりながらも１０年が経過
途中コーヒーの道に進みたいと本気で思ったりして
本を買い漁ったり、自分の店を開きたいとイメージ図を書いたり
妄想を膨らませていたのだが
妻の猛反対により断念
成功させる自信も、我を突き通す度胸もなかったのだ。
結局はただのコーヒー好きで終わってしまい
そんな自分に嫌気がさしながら
毎日が過ぎていった

私の中で変化が起こったのは
今回の長い休暇(育休)だ。
管理入院から合わせて５ヶ月の休暇
こんなにも家族、子供と密な時間を過ごしたことはなかった
子供の成長や変化をしっかり見れることが
こんなに幸せな気持ちになるのかと。
そしてさらには思ってもいなかった事が起きた。

あぁ、これは
たくさんの優しさを与えられるようになるまで
この仕事を続けなさい
人の役に立てるよう頑張りなさい
そう言われている様な気がした。

看護師
私にとって　”かけがえのない仕事”　とは言えない
今流行りの　”スキなことを仕事に”　とも言えない
それでもどこかの誰かの役に立っている
それが唯一　私を動かしている原動力
私がこの仕事を選んだわけは
私が
今際の際にいる時に分かるのであろう。