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生きたいから食べる

暴食した。

爆食、ではなく暴食。
乱暴にひたすらにがむしゃらに物を詰め込み、飲み込んだ。

色々考えちゃう自分を壊せる気がして、
敢えて血糖値を上げて頭をぼーっとさせて眠気を誘うことで現実逃避した。

お腹の空きに関わらず、口が欲するまま脳が欲するままに口に食べ物を入れては飲みこんだ。


勢いのままにビールを30分で3缶空けた。いつもは何缶飲んでも酔わないのに、4%を1缶空けたあたりで頭がぼーっとした。
私はこれを求めていたんだ、と悟った。


最近、どことなくモヤモヤした日々が続いていた。

体調は悪くなく、むしろ良好。
家事もばっちり、メイクもばっちり。
自分の外見・生活に誇りをもてているのに、どことなく日々の彩りに欠ける感じがした。

朝早くから学校に通い、卒論を書いて先輩と会話を交わしては同期がいない間にその本音を聞き出そうと画策した。

同期の緩さゆえに研究室運営の共有を諦める先輩と、それでも何か役に立ちたいと思う同期との間で揺れ動いていた。私も何か役に立ちたくて、先輩たちの当たり前を明文化してリスト化した。
誰に褒められるわけでもないのに、自己満で行動していた。前にも同じ失敗をしたのに、また無駄に動いてしまった。
私はお節介の勘違い野郎だ。
けどもう板挟みは御免だ。

まあ最近、珍しく生理が遅れたことが原因だったかもしれない。
どこか憂鬱で、食べない分だけ気力もパワーも湧かなかった。
9月から5kg落として嬉しかったのに、生理前で2〜3kg戻った焦りで大好きな食を抑制していた。正直、痩せる目的も失っていたからただただ辛かった。


だから減量なんてもうどうでもよかった。
ほっそりしたことで可愛くなれた気がして嬉しかったけど、心が苦しいのに身体がピンピンしている自分を身体ごとぶち壊したかった。

最近1番仲のいい友達と飲み会をしたばかりだったけれど、食欲どうこうじゃなくて、人目も気にせずにアルコールと糖質で理性を飛ばしたかった。

ありがとう、アルコール。
ありがとう、糖質。


私たちは生きるために食べるのだ。
ただ身体をつくるためじゃなくて、心を生かすために食べることができる。

食は三大欲求の中で唯一、五感を刺激する。
だからこそ、心の幸福感を満たしやすいのではないか。


どんな形でもいい。

私は楽しむための食も、
ただお腹を満たすための食も、
敢えて自分を傷つけるための食も、
全て肯定する。


なぜなら、どの目的の食も私が生きるのに切り離せないものだと知っているから。


辛いとき、苦しいとき、
その音色・歌詞・生き様で
親友以上に寄り添ってくれる人たちがいる。

そう思えるだけで、とりあえず明日も私は生きれる。



そんな気がする。

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