アカネ 、

#ne観劇備忘録

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最近の記事

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」観劇。 「罪と許し」をテーマに描かれる物語。 映画制作の場で起きる様々な問題とその人間模様。 自分の正義、正論は、時に他人にとって凶器となり傷つける。 何が正しいのか、どうすれば良いのか、わからない。しかし、それでも生きていく。とにかく前に進まなければ。 たった一度の人生。葛藤を抱え、それでいいのかと問い、自らを鼓舞するような姿に胸が締め付けられた。 ラストがすごく好きだった。 様々な問題に直面し、人物たちの気持ちを重ねていった先の

    • デカローグ プログラムE

      デカローグ プログラムE観劇。 とある団地の住人たちの物語。人物の心情が揺らぎ変化していく様や本質にあるものが垣間見え、人間の愛しさを感じる。 観劇中の緊張感、苦しみが終演後には不思議と晴れやかに。 ⋆ 9話「ある孤独に関する物語」 ハラハラするシーンが多くて気が気じゃなかった…!心中ジェットコースターのようだったけど、人物たちの表情一つ一つから気持ちが伝わってきて切なく苦しい時間でした。愛、幸せを考えた。 人それぞれ幸せの形は違うのに、自分のものさしで測ってしまう

      • 静かにしないで

        TAAC「静かにしないで」観劇。20240525 とある兄弟の日常を描く物語。 遠いようで、あまりにも近い。自分が密かに抱えるものを可視化されるようで胸が潰れそうになった。人物たちの吐露する思いが苦しくも救いとなっていて、終盤の兄の弟への想いにあたたかい気持ちになった。 ⋆ トゥレット症の弟、その兄、そこにやってくる配達員の男の三人芝居。表情や言葉からそれぞれの関係性が感じられるのがすごく好きだった。 特に兄と弟。どこかお互いに距離感を保ち、言葉を選びながらも、そこに

        • 天使の群像

          鵺的「天使の群像」観劇。20231229 臨時的任用教諭と不登校の生徒がいる学級、その教育現場を様々な角度から描いた物語。 組織の在り方、教員、生徒、保護者、、生々しくて気持ち悪かった。いや、現場は、もっと色々なことが絡み合い複雑。私がこの作品の感想を文字にしてもいいのかと悩む。社会的に大丈夫じゃないかもしれない。この葛藤も、この作品には描かれてる。 ⋆ 臨時的任用教諭の道長さとみは、学校が嫌いだけど教師になった。(前職が倒産したから仕方なく) 教育現場は、良かれと思

        雨とベンツと国道と私

          ジャイアンツ

          阿佐ヶ谷スパイダース「ジャイアンツ」観劇。 20231124 初めての阿佐ヶ谷スパイダース劇団公演観劇。 作品の世界観に迷い、溶け込むような感覚。ふいに出会う言葉たちに胸を突かれ、「自分」を見つめる。「あの日」を思い出す。 「自分」「あの日」それは、どれも曖昧で不確かなものかもしれない。見失ったもの、忘れてしまったものがあったとしても、私は私でありたい。世界を見つめる私の目は、私のものでありたい。 ⋆ 親子の物語をタイムリープしながら描いていく。過去を辿りながら実際とは

          ジャイアンツ

          オカノウエノオフ会

          オカノウエノラジオのオフ会📻 20230918 5本の朗読劇。(朗読劇やるって聞いて絶対行く〜!って決めた📖) 一作品目は、西尾さん脚本。 会場でチラシ見た瞬間、エッ。パンチのあるタイトルに二度見。(笑) 笑いもありつつも人物と自分の経験が重なる部分が多く、感情移入して溢れてしまいました。 人物たちの真っ直ぐな思い、セリフの強さに胸打たれたし、西尾さんの熱情を真っ直ぐに感じて素敵だなって思いました。 個人的に魔法使いに共感が深くてドキッとした。なりたい と できる は違

          オカノウエノオフ会

          光の道は遠く「夜明け前-吉展ちゃん誘拐事件-」

          昭和大事件連続上演 光の道は遠く「夜明け前-吉展ちゃん誘拐事件-」観劇。 昭和に起きた大事件の犯人の家族に焦点をあてた作品。 人物たちの思いに触れ、想像しました。肉親ゆえに生まれる憎しみ、愛。そして、保身的思考。何が正義なのか、何とどのように向き合っているのか。 作品を通し、時代を越えて事件を知ることで自分自身や現代を生きていくことも考える。 ただ起きたことを知るだけではなく、自己投影し、人物たちの心と向き合う時間でした。 重い題材でありながらも笑いも含み、軽やかに進ん

          光の道は遠く「夜明け前-吉展ちゃん誘拐事件-」