アイドルにお金を使うという行為
私はアイドルが好きです。
というか顔が良い人にお金を使うという行為が好きです。
昨年の矢島経済研究所の調査によると、オタクの中で最も年間消費金額が多いのは「アイドルオタク」という結果が出ているように、アイドルにお金を使うという消費行動はもはや世間では一般常識になっています。
今回はそんなアイドルにお金を使う行為について語らせてください。
私の人生を振り返ってみると生まれてこの方ずっと何かのオタクでした。
自我が芽生えてからまず初めにKinKi Kidsの堂本剛さんを好きになり、その後、ドラマ「木更津キャッツアイ」のバンビに恋をして嵐の櫻井翔さん、中学に入ってからNEWSの小山慶一郎さんにハマり、生まれて初めてジャニーズのコンサートに行きました。「待って、実在してる。慶ちゃんが本当に動いてる。」という感想しか出てこないくらい、画面上でしか見たことなかった人が実際に存在している感動はものすごい衝撃的なものでした。ただその1ヶ月後くらいには手越祐也くんに推し変(ジャニーズ界隈だと担替え?)し、パーナ人生を謳歌させたのち、幼少期から続いたジャニオタ人生を終えました。
少しばかりのオタク休憩期を挟んだ後、高校3年の冬、ある青年たちに出会います。それはスターダストプロモーション所属の「超特急」というグループです。すぐに飽きてしまいがちだったジャニオタ人生とは違い、数年近く彼らに恋をしていました。それくらい超特急はすごく魅力的なグループだったのですが、目新しいものに気移りする人間の性には敵わず、新たな推しメンである名古屋を中心に活動している7人組のご当地アイドル(狭い界隈なので濁します)に出会いました。その後、彼らの弟分グループのとある子に推し変をしたのですが、彼の事務所退所がきっかけで、一旦アイドルオタク人生が終了、現在のお笑いオタクに落ち着いた、というのが私の推し遍歴です。
ここまで長くなりましたが、本題に入ります。
アイドルにお金を使うという行為、それは推しへの感謝の気持ちを表す最大の行動だと思っています。
私はアイドルになったことがないのでアイドルが本当はどう思っているわかりませんが、少なからず私はそう思ってずっと推し事をしていました。家のテレビに向かって「アイドルでいてくれてありがとう」と呟いていてもやっぱり伝わらない。CDやDVD、グッズを買って売り上げを伸ばす、ライブのチケットを買って席を埋める、特典会に参加して直接言葉をかける、そういう行為が推しに感謝を伝える一番有効な行動なんじゃないかと思います。良い顔を見せくれてありがとう、良いパフォーマンスをしてくれてありがとう、色んな場所に連れて行ってくれてありがとう、という気持ちが間接的でも伝われば良いな、なんて思いながら私はお金を使っていました。綺麗事に聞こえますが、自分のことだけではなくて、誰かのことを想ってお金を使うのってなんか良いですよね。まぁ、さすがに同じCDを数百枚買ったときはちょっと後悔しましたが。
次に、アイドルにお金を使うという行為は自分のQOLを上げることにも繋がる気がします。
まず、そもそも推しが生きているだけでハッピー&幸せな気持ちになれますし、もっとCDを買いたい、もっとライブに行きたいという気持ちが「ライブに行くために稼ごう!」とアルバイトや仕事を頑張る糧になる。そして推しに会うから可愛くなろうとダイエットをしたり、食生活や美容、おしゃれにも気を配るようになる。たまに彼氏ができたりする。また、ライブに行くようになるとそこでオタクの友達ができ、交友関係を広げることもできる。今でもオタク友達とは仲が良く、その子達と話すことがストレス発散になったりします。更に遠征などを通して色々な経験、知識が身につく。こういう恩恵もお金を使わないと得られないと思います。
最後に、アイドルにお金を使うという行為は自分が推しを育てているという疑似ママ体験をさせてくれます。(これは私だけかもしれませんが)
例えば私が好きになった時の超特急はリリイベに数十人しかおらず、確か200人キャパのイベントのチケットを手売りしてました。今じゃ考えられないです。その姿を見てると、いっぱいCDやチケットを買って売り上げに貢献してあげたい、そして知名度をあげて、美味しいものを食べさせて良い服を着せてあげて、もっとカッコ良くなってほしい、そんな感情になり、更にお金を使うようになりました。だからちょっとでもテレビに出たり、オリコンにランクインしたりすると、別に自分が頑張った訳でも産んだ訳でもないのに、まるで我が子を育てたように「頑張ったね!」「成長したね!」ってめっちゃくちゃ嬉しい気持ちになるんです。こういう感情も推しのためにお金を使ってきた人ならではの感情だと思います。
こうやって振り返ってみると、計算するのも怖いくらいのお金をアイドル使ってきましたが全然後悔はしていません。むしろ私のオタク人生、嬉しい楽しいことばっかりで、推したちに出会えた人生でよかったなあという気持ちでいっぱいです。
今の推しメンはアイドルではなくなりましたが、きっと本質は変わらないはずです。なので私はこれからもどんどん推しにお金を使って日本の経済をブン回したい、そんな風に思って今日も推し事をしていきます。
オタクの皆さん、一緒に頑張りましょう。
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