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日記2 親に中退報告をするのだ

おととい、親に大学中退報告をした。
辞めることは決まっているので、説得じゃない。

親に言うのは躊躇いがある。こっちは若者の発作だと思われたくないが、あっちはやたらに心配して説得して鎮めようとして、互いにエネルギーを使うからだ。

勇気を出してLINEを送る。
     [今学期で大学を中退する] 僕
母 [だめだよ]
父 [何を考えてる?]

ここから1時間と少しやり取りをして、報告会は
いったん終わる。

たぶん、母はひどく中退を恐れている。夢もなく学校の外に出ることを、あてもなく樹海に落ちるようなものだと考えている。
父は母ほど恐れていないが、中退した先は一本道で、敗北者達の貧民街にたどり着くと思っている。

確かに僕には夢がないし、大学を途中下車することは、樹海に落下することなのかもしれない。でも、衣食住はちゃんとあるんだ。そんな樹海なら、一人気ままに探検するのも悪くないだろう?





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