いのちの電話に電話した

どうしてもしんどかったので、いのちの電話に電話をした。繋がらないことはわかっていた。しんどい人たくさんいるよね、と通話中の音を聞いて思う。それは過去にも何度もおこなってきたことだ。

でもその日はそれで落ち着くことができなかった。どこかに繋がらないかなと、手当たり次第かけた。この部屋から遠く離れた地に繋がったときはびっくりした。どうせ繋がらないと思っていたから。

男性の声だった。年配の方のように感じた。
何から話したらいいかわからず、一言「死にたいんです」と呟いた。その男性は、そうなんですね、辛い思いをされてるんですねと返した。

死にたいということを、こんなにぽつぽつと話したのは初めてのような気がした。生きたくないとかそういうことを仲のいい人には話すこともあるけれど、必ず明るく話してた。そうしなきゃいられなくて、深刻に受け止めてほしいわけでもないから。死んじゃいけないこともわかってて、でも生きることをそう捉えてしまうのは私の仕方ない部分だから、カラッとガス抜きしてうまくやっていくしかないのだから。

だからいのちの電話で何も取り繕わず、淡々とそんな話をしている自分がとても不思議だった。ある程度話したところで「もう大丈夫です。ありがとうございました」と言って切った。

感謝しています。ボランティアでこんな大変なこと、ありがとうございます。

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