自分がどこで勝負するかを今一度深く考える
僕は40代で、同年代とその前後の人口が多く、常に大人数の競争に晒されてきた世代です。受験戦争、そして就職氷河期時代。学生時代は、今ほどネットも一般的でなく、限られた情報量の中で苛烈な競争を行う以外の選択肢がなかった最後の世代かもしれません。
そんな中で、どうにかこうにか、そこそこの大学に入り、頑張って頑張ってそれなりの会社に入り、動いて動いてギリギリの年齢で転職して、食らいついて運にも恵まれて結果を出し、ようやく、ある程度安定的と言えるポジションを掴む・・と巡り巡ってきました。
※ニュアンスが難しいですが、すごいことは全くなく、その逆で自虐的なフィーリングです。ホント酷いことがいっぱいありました・・僕の新卒時なんてどの会社もオールブラックスでしたし。
まぁ独立を目指しているので、今また、そのポジションも捨てようとしてるので、本当に何をやってきたのかな?という感じでもあります。
で、伝えたいことは。
このように競争の中で生き残る、あるいは立派に勝ち抜く経験をされてきた方は、レッドオーシャンで戦うのに違和感を感じなくなってしまい、戦う土俵の選択を誤ってしまう可能性があるということです。
■
以前にも書きましたが、私はテニスをやります。オッサンですが、ちょびっとだけ競技っぽいテイストでやっているので、大学の体育会出身の若者とか、かつて地元で名を馳せた方と練習を一緒にすることもあります。
今日は、そんな感じの方々と練習してきました。
まぁみんな上手いわ!正直、実力は僕がワンランク格下という感じです。
それでも通用するところと、しないところ、自分なりの課題も見つかって、充実した練習でした。
でも、ビジネスで独立を考えている僕としては、考えてしまうのです。
これから、今日見つかった課題を解決する練習に取り組んで、体をもっと作って、実戦で試して・・とやっていったら、いったいどれ位の時間がかかるのだろう。
一回りも年下の彼と同じ土俵で戦って、上回ることはできるか?(彼らは上手いうえに練習熱心・研究熱心・仲間や練習環境も豊富)
そもそも、テニス界はアマチュアも熱くて、毎年学生上がりの強者がたくさん輩出されます。また、年齢別も海千山千の強者がしのぎを削っています。
まさしく、過当競争のレッドオーシャン状態なのです。
この中で、僕が努力を重ねてトップを取るのは、残念ながらほとんど不可能でしょう。
■
先日、情熱大陸でダンサー・振付師の辻本智彦さんを特集していました。その一言が強烈に刺さりました。
「自分というジャンルを作らないと、世界で一番になれない」
ダンサーとして超絶優秀な辻本さんも、本場に行って、自分は普通にやっても絶対に一番になれないと確認したそうです。
シルクドソレイユの8,000人参加のオーディションで合格の20人に入った辻本氏は、フリーのダンスで禁断の大きな声を出すという、無意識に誰もがタブーだったことをやって、違う発想を持っていると審査員に認識させたそうです。
■
また、陸上競技の為末大さんは、100mで記録を連発していた後に400mに転向しています。「諦める」というとネガティブな感じがありますが、自分の特徴を知り勝てるフィールドを見つけることに必要なことに他なりません。
■
今、僕は独立を目指しています。
もともと取り組んでいる不動産ビジネスは順調ではありますが、どうにか自分だけのスタイルを構築しようと日々模索しています。
また、僕の夢はオリジナルの手帳を開発し、必要としている方々に使って頂くことです。
これまでのスケジュール管理するだけの手帳ではなく、ミッションステートのように少し堅く続けるのが困難なものではなく、自身のワクワクを思い出し、忘れないようにし、毎日の過ごし方が丁寧になるような手帳です。
「自分というジャンル」
を作り上げたい。そう思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?