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芸術は、わかったつもりで楽しめる。〜女木島編〜
3年に1度の周期で開催される、瀬戸内海の島々や港を舞台にした現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭』、通称 “瀬戸芸”。
瀬戸芸は知らなくても「直島の黄色いカボチャ」と言われればピンと来る人も多いのではないだろうか。
草間彌生さんの、有名すぎるあのデカいカボチャ。
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あんな感じのアートスポットが、いろんな島の至る所に点在する。
学生の作品や、国内外のアーティストの作品、有名な建築物やモニュメント、島の景観を活かした数多くのアートに触れることができるのだ。
2022年は瀬戸芸が開催される年である。
「アート」「芸術」という言葉の響きだけで、アートとかよくわかんないしなぁと思ってしまうのはあまりにも勿体無い。
芸術は、わからなくても楽しめる。
もちろんわかったほうが楽しめるので、気になるものがあったらその場で検索して調べたりする、それも含めて楽しい。なんて便利な時代。
ということで今回は、瀬戸芸を開催している島のひとつ、「女木島」について書いていく。
(というのは建前で、思い出が薄れないように残しておきたかった。)
高松港からフェリーで約20分、高松市の北4kmに浮かぶ女木島。
島の中央にある山の山頂には「鬼ヶ島大洞窟」と呼ばれる巨大な洞窟があって、昔は鬼が住んでいたと伝えられていることから、この女木島は通称「鬼ヶ島」と呼ばれています。
(と観光協会の公式HPに書いてあります)
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旧めおんは2021年に引退して、
今は「めおん2」が運行しているらしい。
カモメの駐車場
女木港に着くと、まず最初に目に入るのはこれ。
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防波堤にずらーっと並ぶ大量のカモメ、その数およそ300羽。
これは「カモメの駐車場」という作品で、風が吹くと風見鶏が一斉に向きを変えるというもの。風の流れとカモメの群れの習性を視覚化したもの、らしい。
風を見ることはできないけれど、こうすれば風だって形になる。なるほど〜(わかった風)
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鬼の灯台
カモメの先、防波堤灯台にも鬼が。
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ライフセーバーさながらに海を見守る。
オーテ
女木港を出たら、広がる景色はこんな感じ。
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伝わるだろうか、初めてきた土地なのに懐かしいこの感じ。
家を囲うように積み上げられているのは、冬に北西から吹く強風から家を守るために築かれた「オーテ」という石垣だそう。
この集落、人が住んでいる気配のない家屋もいくつかあった。空き家も多いのかなあ…
20世紀の回想
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グランドピアノに、4本の帆がぶっ刺さっている。芸術、むずい、わからん。
ピアノからはゆったりとした音楽が流れていました。
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演奏は無理そう。
鬼ヶ島大洞窟
メインの大洞窟、中はこんな感じ。
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普通にちょっと怖い。
ピンポン・シー
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絶対に遊びにくそうなピンポン台。
心のマッサージチェア
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手動でハンドルをまわすと歯車が動く椅子。
深く考えたら負けだ。「考えるな、感じろ」とはまさにこのこと。
女根/めこん
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休校中の小学校にもアートがたくさん。
「女根」が何なのかは聞かないでください、わからないので。
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…考えるな、感じるんだ…
これも風を使ったアートだったと思うので、意味合い的には序盤に書いたカモメと少し似ているかも。
これに関しては、いくら調べてもネットに情報が出てこなかったので何なのか気になってる。わかる人いたらこっそり教えてください。
BONSAI deepening roots
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おばあちゃんの家を思い起こさせるような古い住居には、無数の盆栽の展示。
香川県の盆栽は、全国シェア率80%なんだって。
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玄関に続く道の途中には、なんと砂紋が。
実物、初めて見た。
そして、個人的に大洞窟よりもテンション上がってしまったのがこちら。
ISLAND THEATRE MEGI
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使われていなかった倉庫を、依田洋一郎さんがシアターとして蘇らせた女木島名画座。
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ロビーはカラフルな色合いでめちゃくちゃ可愛い。
壁には往年の映画スター達がずらりと並ぶ。
扉には喜劇王・チャップリン。
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一際目を引くヨーダの絵。
ヨーダ……依田(ヨダ)………なるほど(?)
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チャップリンの扉を開けると2階へ続く階段が。
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30席あまりのミニシアター。瀬戸芸の会期中は写真撮影オッケーです。
うまく撮れなかったけど、海外のレトロな映画館という感じ。ポップでお洒落で可愛かった。語彙力の乏しさが悔しい。
いかがでしたでしょうか。
ここまで読んでくれたそこのあなた、女木島が気になって仕方ないことでしょう。ぜひ、どうぞ。
ちなみに、これを書くにあたって公式サイトや観光サイトを見返したりもしたけど、まだまだ知らない展示や見落としている場所がたくさんあった。もう一度行きたいなぁ。
今回は女木島にスポットを当てて書いたけど、定番の直島もアートが溢れていて当たり前に楽しいし、男木島、豊島、小豆島、行ったことがない瀬戸芸の会場はまだまだ沢山ある。
何年かけてでも島をまわってみたいし、いくつ歳を取ってもこういうものに興味を失わない自分でいれたら良い。
長々と読んでくれてありがとうございました。
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