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夜行バス、暗闇の中で8時間


先日、関西旅行へ行ってきました。今回はお財布に優しく移動できる夜行バスを利用。4年ぶりに乗車した感想を書こうと思います。


🚌バスについて

時刻は深夜1時過ぎ。バス停に到着すると、同じようにキャリーバッグを持ち、過ごしやすいスウェットを着た方々がちらほら。ここから大阪までは8時間ほど。大体人間の睡眠時間ですね。

席は、普段利用するバスで乗るような4列の席で、一番前をとったので足元広め。お隣の方とは仕切り板が隔てられ、各座席には顔を隠せる大きなフードのような設備も。思っていたよりプライベートな空間を確保できたきがします。この正体が分からず調べたら「カノピー」という名前らしい(響きが可愛い)

こちらカノピー。公式サイトから引用。


他にも簡易的な枕やブランケット、足を置けるレッグレストもあり、”狭い車内でも出来るだけ快適に過ごしてほしい”というバス会社の心遣いを感じました。


🚌乗車中

運転手さんの囁くようなアナウンスが流れた後、すぐに消灯。これから大阪に向かうんだ…!という高揚感の直後に入眠することは難しい。

サービスエリアでのトイレ休憩は大体2時間おき。身体がとにかくバキバキだった私は毎回下車して念入りにストレッチしたり、気分転換に自動販売機を眺めたりしていました。

電光地図を見て「ここは〇〇県か…」と、見知らぬ土地に立っていることにワクワク。
深夜のサービスエリアって独特の雰囲気ありますよね。昼間はあんなに賑わっているのに夜は誰もいないから異世界に来てしまったのでは、と錯覚してしまう。

置いて行かれることを懸念し早めに戻るけど、そもそも降りている人の方が少ない。
隣の席の方は一度も降りずにずっとお休みされてた。慣れてる方だったんだろうか…

車内は深い眠りに包まれ静寂に満たされているのに、私だけはいつまでも目がガン開き。聞こえるのはバスが走る音、すれ違う車の音、サービスエリアに入るときにウインカーを出す音。。。

多少予期はしていたものの、やはり眠れませんでした。暗闇の中携帯も使えず読書も出来ないので、「大阪へ着いたら何しよう?」とぼんやり思考を巡らせる。デジタルデトックスが出来て良かったと思う。長い長い、夜でした。

7時過ぎ、京都駅八条口着。
半数の人が降りていく。
ここまでくるともう到着した気分になる。いつも通り過ぎてしまうので、いつか京都でも降りてみたい。

そして8時50分、梅田駅着。
目的地、大阪へ到着。長い時間を共にした乗客の方々が、それぞれ大阪の街へ散っていく。みんな何処へ向かっていくんだろう。

私はというとすぐ街へ繰り出す予定だったのですが、睡眠欲に勝てず梅田駅近辺のネカフェに滑り込み3時間ほど爆睡。
「足を広げ大の字になって眠れる」という当たり前の幸せは、カチコチに固まった身に深く沁み渡りました…
ネカフェ代とバス代を合わせても新幹線より安いから結果オーライ…!

世の中の学生は息つく間もなくユニバへ直行していますよね。多少疲れていても0カウントにしてしまえる若さは無敵…とひしひしと感じたのでありました。

個人的に持って行ってよかったアイテム。蒸気でほっとアイマスク!
目隠し代わりにもなるし、ほんのりとした柚子の香りが、心を落ち着かせてくれました。
また次乗車するときまでに、どんな体制でも爆睡できる術を習得しとこう。

読んでいただきありがとうございました ☻

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