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石見銀山に行った

 通勤には電車を利用している。だいたいいつも本を読むのだが、今朝は慌てていて鞄に入れ忘れてしまった。ああ、しょうがないなとおもったところで 先日取り寄せた荷物に入っていたフリーペーパーを持ってきたことを思い出した。

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 3月に出雲を訪ねたことを先に書いた。実は仕事で石見銀山を訪ねることになっていて、せっかくだから出雲にも行かせてもらったのだ。2日目は、朝から大田市内、石見銀山に向かった。

 「石見銀山世界遺産センター」を訪ねた後、大森町内に行く。石見銀山資料館から城上神社、町並みを歩いた。お腹がすいて、「群言堂石見銀山本店」のカフェでお昼をとった。

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 町並みを歩くだけでも気分がいい。お昼をとった群言堂ではみやげ品などもたのしいし、「有馬光栄堂」というお店でははじめて見る『うだつ』にははしゃいでしまった。もっと歩きたかったのだが、夕方に大田市役所の方との約束があるからあまりゆっくりもしていられない。

 龍源寺間歩までどうやって行くか悩んで大田市観光協会に問合せたら「5分以内にグリーンスローモビリティという乗り物が通りますから、それで龍源寺間歩まで乗っていただけますよ」と教えてくれた。実証事業運行中(2020年3月時点)のその乗り物は、ゴルフカート型の相乗り車両だった。乗り込んだら、運転手の方が走行中に歴史や当時の様子などの説明をしてくれた。長崎から世界遺産の関係で 登録後13年を迎えるこちらの資産について学びに来たのだと言うと、色々と親切に教えてくれた。例えば、銀や銀鉱山が搬出されたルートは、キリスト教が伝播したルートと重なるところが多く、興味深い。このあたりのことは、またいつか書きたい。

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 龍源寺間歩を見学したあとは、またグリーンスローモビリティで代官所の方へ乗せてもらった。ぜんぜん、時間が足りない。後ろ髪をひかれながら、案内をしてくれた方と「お互いコロナ感染者がでないといいですね」と言い合って別れ、大田市役所へ向かった。※この翌日に、長崎県内で1人目の感染者が報告された。

 大田市、そして大森町で過ごした時間はわずかだったが、心に残ったものは大きい。

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 このとき、お昼をとった群言堂で梅酒をおみやげにした。私は下戸なのだけど、味を見させてもらったらすごくおいしかった。いままで飲んだことのある梅酒とは別物と感じ、ラベルをみたら原材料に純米原酒と書いてある。

 おみやげにした人が、これを気に入ったので、訪問後に2度取り寄せた。冒頭のフリーペーパーは、つい先日の買い物の時に同梱されていたものだった。通勤の間、Vol.04「発酵号」を読んだ。ぜんぶの記事の、いろんな言葉にわくわくした。訪問した土地や、ちょっと会っただけの人たちに入れ込んでしまう性質である。今日の帰りは、Vol.5をじっくり読むことにする。


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