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橋のむこうへ

 ほとんど毎日そのそばを通っている出島。今日は出島表門橋を渡って、中に入ってきました。

 この表門橋が架かったのは2017年です。国の史跡であることなどから出島側に橋台を設置できないため、片側(出島側)は接地していないというのを聞いたときには驚きました。すごいですね。

 目的のひとつは、業務上の視察だったのですが、私はほとんどいつも遊びのことを考えています。つまり自分の興味です。
 数年前にここのショップで『唐紙(からかみ)』のポストカードを買い求めました。唐紙という伝統工芸品を知ったのはその時です。展示のひとつである『カピタン部屋』の壁紙に使われている唐紙をポストカードにしています。友人へのメッセージカードなんかに使って、手元には残っていませんでした。

 そんな中、フランチェスカさんの記事で京都の唐紙のことを目にしました。

 それで出島の唐紙のことを思い出したんです。このポストカードを他の土産品店などで見かけたことはないので、ちょっと調べてみたらやっぱり出島の中のショップでしか買えないみたいでした。
 そういうわけで、仕事で行けるのならと写真とポストカードを目当てにして行ってきました。

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 これは実際に壁に貼ってあるものです。
 カピタン部屋のところに、案内役をする方が袴姿で待機しておられました。見学と撮影を終えて、部屋を出ようとしたところで案内役の方が声をかけてくださいました。

——壁紙は、商館長(オランダ商館長)が変わるたびに貼り替えられたんですよ。趣味が違いますからね。

 私が壁紙の写真を撮っているのを見て、教えてくれたんですね。唐紙は伝統工芸品ということだけど、長崎で他に見かけたことはありません。つまり、長崎で制作されたり工芸品として守られているとかいうことを聞いたことがないので、せっかくの機会とおもい訊ねてみました。
 当時使われていた唐紙は、どんな風に手配していたのか、長崎で作られていたのか、長崎で作られていたとしたら、いつ頃まででしょうか? と。
 案内役の方の答えは私の求めているものと違いました。わりと年配の方だったので色んなことに詳しいのかなとおもいましたが、私の訊ね方とマスクという障害物のおかげで、よく伝わらなかったのかもしれません。お礼を言って、階段を下りました。

 カピタン部屋を出たすぐ隣にショップがあります。ここでポストカードを買い求めました。ポストカードには唐紙の説明が入っていましたが、どこで制作されたものかまでは、書いてありません。

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 買い物を済ませて、他の展示なんかを見ながら反対側まで歩きます。いま読んでいる本に『出島メソジスト教会』のことが出てきます。活水女学院や鎮西学院の母体となったプロテスタントの教会で、建物は現存しません。現在出島の中にあるのは当時のプロテスタント神学校の建物なんだそうです。下の写真の、アイスブルーの建物がそれです。

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 出島は規模としては小さいです。個人的な感想ですが、出島の中を歩いてみて、当時の暮らしが想像できるかと言われると、うーんと首をひねってしまいます。雰囲気というものに欠けている印象です。それとも私の想像力が足りないかなあ。

 ところで、唐紙のポストカードです。3枚入りのものが8種あります。もし、欲しい方がおられたら、いつも私のnoteを読んでくださるお礼に差し上げたいと考えています。
 こういうことをしたことがないので、えーと、とりあえず9月30日までにコメントいただい方のうち、その人数によって振り分けの枚数を考えます。フォローいただいていない方や、ふだんから記事に「スキ」をいただいていない方は除外させていただきます。応募が1名様の場合は8種1枚ずつのプレゼントとなります。笑

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 3枚入りと書きましたが、No.4のものだけは2枚入りでした。カットの仕方で柄の出方がすべて異なります。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。


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