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洗濯機の表示に心が乱れる話

 昨年末に洗濯機を買い替えました。モーターの劣化でがりがりと音がして、使うたびに「今日止まるかも」とびくびくしながら洗濯をする生活に終止符を打ちたい。電器店に行き、機能や予算から決めた洗濯機はシャープ製です(先代は日立製)。

 新しいシャープ製の洗濯機のコースボタンに「時短」と書かれたものがあります。私がちょっと苦手な言葉。数年前からやたらと使われるようになりましたよね? 時短レシピ、時短術、時短営業(ここ1年)など。時短っていい言葉に聞こえないんです。その行為自体ではないですよ。言葉に違和感を感じます。

 先代の洗濯機における同様のボタン表示は「おいそぎ」でした。このボタンに心を乱されることはなかった。気遣いが感じられます(私だけかも)。

 ボタン表示の文字数の関係だろうかと思ったけれど違います。他のコースには「おしゃれ着」「ガンコ汚れ」などとあります。時短もせめて「時間短縮」とかにしてほしかったとおもいます。あぁそうか、略語への違和感でした。

 略語について書きます。あるブログを読んでいたら「フレトー」という言葉が出てきました。フレトー? 知らない言葉です。内容から理解したそれはフレンチトーストでした。違和感その1。
 同じブログです。別記事で出てきたのは「レスカ」。しばらくわかりませんでした。正解はレモンスカッシュです。違和感その2。
 他にも「クリチ(クリームチーズ)」「クリソ(クリームソーダ)」などがでてきます。カフェ巡り系のブログなので、カフェ、喫茶店まわりの話題ですよね。そうすると自分の記憶(両親の店)と比較することになります。うちでは使わなかった言葉だから違和感が膨らみます。父親といえばお客さんが「ホット」「ブラック」といった言葉を使うことにもブツブツ言うような性格です。略語も使わないような人でした。

 こうやって縮める一方で、繰り返す言葉がありますね(畳語というらしい)。私がここ数年違和感を感じ続けている言葉、それは「ほぼほぼ」です。誰が言いはじめたのか、あちこちで聞くようになりました。「ほぼ」で通じていたのに、何のために2回言うの? ですよ。耳の後ろがむずがゆい。
 「そもそも」とかもそうなのかな? これは物心ついたときから「そもそも」だったので、急に「そも」と言われる方が違和感を感じてしまい、何とも言えないんですが… こうやって、言葉って変化していくのはわかるけど、けっこうせつない。

 洗濯機の話から、言葉について色々と書き散らしてしまいました。

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