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【私と本】感情類語辞典

 少し前にTVerで見つけたテレビ番組に「7RULES(セブンルール)」というものがある。初めて観たときはワイン醸造家の須合美智子さんという方の回で、東京都御徒町の都市型ワイナリー「Book Road(葡蔵人)」の紹介だった。おもしろかったので、以来チェックして興味が湧いたら観るようにしている。

 ちょっと前の回が小説家の新川帆立さんで、私は話題の作家さんをほとんど知らずこの方も初見だった。弁護士や作家、プロ雀士などいくつもの肩書をもつ彼女の7つのルールをインタビューなどと共に紹介していた。

 その番組内で、彼女が手にしていたのが「トラウマ類語辞典」というもので、これに興味を惹かれた。写真はシリーズのうちの一つで感情類語辞典である。この類語辞典シリーズは、小説家や脚本家、俳優などの創作者向けの類語辞典で、作品により深みを出すようなエッセンスが詰まっている。私はとにかく「何が書かれているんだろう」という興味で手に取った。ちなみに、この程度の興味であるため市立図書館で借りてきた。トラウマ類語辞典の方は貸出中で、きっとこの番組を観た方が借りたのだろうとおもった。

 本をぱらぱらめくると、様々な「感情」を表す言葉が書いてあり、それに由来するいくつかの反応を細かく描写してある。

外的なシグナル/内的な感覚/精神的な反応/一時的に強く、または長期的に表れる反応/隠れた感情を表すサイン/この感情を想起させる動詞/書き手のためのヒント

 一つの感情(愛情、怒りなど)に対し、見開きで左右2ページを使って上の項目ごとに箇条書きなどで構成されている。レイアウトのデザインもとても読みやすい。いくつか読んでみて頭に浮かぶのは海外ドラマの色んなシーンだった。特にアメリカのドラマや映画においてはここに書いてあるようなジェスチャーや表現を多用している。シットコム(コメディ)は更に強調していて、それがまた笑いを誘う。人間は色んな表現方法を持っていると改めておもう(使えるかどうかは別)。

 本に関するマガジンだがこの番組について。こういった企画が好きな理由は、一般の人がどんな風に生きているのかを知ることができるあたりだ。毎回は観ないけどいまリストを観たら既に有名人(タレントなど)になっている人も多い。その中で私の興味が動くのは「ふつうにがんばっている人」というか、自分のしたいことなどを自分のやり方で見つけ、それをこつこつ積み上げている人で、「がんばっている」と書いたけどその頑張りも自分のためで、がんばってるね!と言われるためではもちろんない人々のこと。

 友人が運営するサイトに「友達の輪」(もちろんあの企画の二番煎じである)という企画ページがあって、これも毎回すごく楽しめる。色んな職業のことを知ったり、土地や国での生活や文化の違いに触れられ、興奮する。

宇宙図書館 No.9

 「7RULES」では須合美智子さんの他、あんこ職人の竹内由里子さん(食べてみたい!)、ロッテチョコレート研究員の村松美紀さんなどを観た。おふたりともおもしろい回だった。

 本のことから、あれこれ話題が飛んでしまった。

感情類語辞典

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