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木曜午後的な疲労感

 月曜日から上五島へ渡ってあちこちまわり、水曜の朝に小値賀おぢか島に移動、翌日の早朝(今日のこと)に佐世保まわりで長崎に戻ってきた。
 今回もいくつかの体験をし、あれこれ考え、たくさん写真も撮ったし、いろんなものを目にしたし、耳に入ってきたものなんかもあった。戻ってきてからもやることがあったし、夕方になるにつれ蒸し暑くなってきたことも重なって、旅でついてしまった垢とか埃とか汗とかつまり余計なものを、全部とにかく落としてしまいたかった。お風呂と荷解きを終え、身の回りをすっきりと整えて、ぼんやりしている。

 今回は3つの島を歩き回った。
 離島には何か惹きつけるところがあるのか、行きたいとおもい機会があれば行ってみるのだけれど、いくつかの島を訪問したり、短期間でも滞在してその暮らしぶりみたいなものを見聞きするというのを何度かしていると、観光パンフレットや雑誌、TVの特集で受けたものとは違った印象を持つようになってくる。或いは、そういったものからは窺えなかった空気を、なんとなく感じるようになってくる。
 ごく簡単にいうと、島が好きなどの理由からその魅力を伝えたり足を運んでほしいという願いを持つ人と、日々をたんたんと暮らしその土地で日常を営んでいる人と、その間にいる(であろうと私は想像する)グラデーション的なさまざまな思いをもっている人々の意識の差の、程度といったあたりがどうにも気になっている。そして、好むと好まざるにかかわらずそこに多少なりとも自分も加担しているかもしれないことが、私を落ち着かなくさせる。

 片付いたのは荷物だけで、仕事はこれから手をつけていかなくちゃいけないし、頭の中もまだまだ散らかっているけれど、ひとつずつ整頓をしていって、今回の旅で感じたいくつかの物事についてちょっとずつ書いていきたい。

 トップ画像は小値賀で放牧されている牛。何年かぶんの数の牛を一日で見た気がする。

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