見出し画像

まんじゅう屋さんもずいぶん減ってしまった

 以前何かの統計で、長崎県(長崎市かも)は人口あたりのまんじゅう屋が全国で一番だと聞いた。確かかどうかは知らない。そう言われてみると、多いのかもしれない。ある地点に立って、視界に2つのまんじゅう屋が入ることもけっこうある。

 通っていた学校のそばに、おいしい芋まんじゅうを売る店があったが、数年前に店終いしてしまった。父の店の近くにもおいしいまんじゅう屋があったが、ときどき休んでいるなと思っていたらいつの間にか閉まっていた。旧県庁の下にあったおばあちゃんがやってる小さな店も、県庁舎の移転後その商いを終えた。うぐいす餅が好きだった。長崎市内では珍しい、生姜入りのかんころ餅をつくる川沿いの饅頭店も、気がついたら閉っていた。

 おいしい店ばかり、ずいぶんなくなってしまった。

 トップ画像は、子ども時代の店のそばに昔からあるまんじゅう屋の酒まんじゅう。しっとりとろとろでとっても美味しい。通っている鍼灸院のそばにも支店があって、その町にも甘いもの屋が多い。まんじゅう屋が3軒、カステラ屋が2軒、だんご屋が1軒。歩いて3分かからない距離にすべてある。市場の老朽化や、住民の高齢化で下りたシャッターの増えた町であるが、甘いもの屋の需要は変わらないらしい。

 長崎で見ないもの。あんみつ屋(食べたい)。

サポートを頂戴しましたら、チョコレートか機材か旅の資金にさせていただきます。