USCMAのメリットについて(本質編)
USCMAを取得する事でどのようなメリットがあるのかについて、以前記事にてご紹介を致しました。その当時はわたし自身この資格を取得して間もなく、いささかありきたりな、どこにでも書いてあるようなメリット紹介をしていました。今回はその後約1年間、このUSCMA資格を実際に使ってきた上での本質的なメリットを共有させてください。これから取得を考えている方の参考になれば幸いです。
1. 希少性=高い市場価値
日本ではCMAを語る際に必ずCPAが比較に出されます。CPAは認知度が高く、CMAはほとんど知られていません。逆に言えばCMAホルダーは圧倒的にその数が少なくその希少性が維持されているとも言えます。複数の大手外資系企業を渡り歩いてきましたが、CPAホルダーは社内でちらほら見かけるものの、CMAホルダーに出会えた事はありません。CMAの日本支部コミュニティも数十人~程度の集まりですので希少性の高さが推測できます。しかしながらUSでは認知度が高く、多くのホルダーが存在しており、この為米系外資における日本での人材採用の際にはその希少性から高い市場価値性が認識されているという実態があります。
日本でCMA取得が進まない背景は何でしょうか。もちろんCPAと同様に言語の壁がありますが、これに加えて、FP&AやFinance Business Partnerというファイナンスの機能が日本に馴染みきっていないためだと考えています。したがいまして、認知度が低く、魅力も伝わりにくいという事で、今後もCMAホルダーの唯一性は維持され、日本のジョブマーケットにおける希少性(特に米系外資)は大変高いものになると考えています(端的には高い年収を期待できる)。
2. 専門性=高い自信
外資の場合、FP&Aはシニア経営陣と直接コミュニケーションを行う機会が多く、自身の発言においては絶対的な自信が求められます。日々連絡を取り合う実務担当者レベルでさえ、会計士、税理士、弁護士、CPA、MBAホルダーであったりする事はざらなので、彼らの専門的な知見から反論をうけたり複雑で難しい判断を即座に求められる場面も出てきます。
こういった時に、自分の自信を下支えするものは何でしょうか?私の中では一番大きいものは、過去の成功・失敗を含めた経験です。そして、この経験の中で形として残っているものがCMAです。
CMAはその認知度の低さから、よくCPAに間違われます。それくらい知られていません。多くの日本の人々はアメリカのすごい会計士だと認識していますし(実際はミニMBAですが)、CPAホルダーもCMAの内容について熟知をしている人は多くありません。つまり専門性に希少性があります。
私の場合は、この専門性の希少性が高い自信に繋がっています。社内の取締役が集まる場面を想像してください。皆さん自身の専門性に基づき自信をもって発言をしています。CMAはあなただけです。あなたは発言を自信をもってできるはずです。この専門性は希少なのですから。