雑誌「たまごクラブ」に仏人夫が物申す。
妊娠報告をした友人が、お祝いで「たまごクラブ」をくれた。
「たまごクラブ」は妊娠中の女性を対象に妊娠中の過ごし方や体の変化、マタニティグッズ等が紹介されている雑誌である。
2年間も続いた妊活期間の中で、いつこの雑誌を買える日が来るのだろうと憧れの気持ちで思っていたのでとても嬉しかった。
付録に、「たまごクラブ for Papa」というミニ冊子がついていた。
for Papaには、妊娠中の妻をどうやってサポートすべきかといった内容や、つわりの症状などが書いてあった。
妊活にしても妊娠にしても、夫が積極的に情報を調べる様子がないことを私は不満に思っていた。
(もっとも、妊活に限ったことでなく旅行先だったり加入する保険や携帯料金のプランだったり全て私に任せきりなので興味がないというよりは性格の問題なのかもしれないが・・。)
たまごクラブに書いてある夫像はまさに理想的!と思うようなものだったので早速夫に読ませて見たのだがこれが大変不評だった。
たまごクラブ曰く、妻が妊娠中、夫がやるべきことはこちら:
1.妊娠中はメンタルが不安定になることも多いためとにかく話を聞くこと
夫の言い分:妊娠中じゃなくても妻の話を普段からよく聞くのが当たり前じゃないの?
2.掃除、洗濯物干し、洗い物を率先してやる
夫の言い分:妊娠中じゃなくても別に家事は奥さんの仕事って決まっているわけじゃないから普通にやればいいんじゃない?
3.1日中妻が寝ているだけだとしてもサボってるわけではないので「オレがやるよ」と声を掛ける
夫の言い分:別に妊娠中じゃなくても体調が悪いときは休んで欲しいし、ゴロゴロしている=サボってるとは思わない。奥さんの体調が良くないとかは顔色を見たり、話をしていれば分かるんじゃないの、普通と夫。
4.行けるときは妊婦健診に一緒にいく
夫の言い分:毎回は難しいかもしれないけど月に1度位できれば同行したい。自分も、この目でエコーをみて赤ちゃんの様子を確かめたい。
1~3については、夫にコレって本当に妊娠中だけやってればイイことなの?ここに書いてあることやってる人がいい夫だって言われるなら、妊娠中だけこの通りにしてあとはやらない!と拗ねる夫。
妊娠中は特に意識しようねってことなんじゃないの、となだめる私。
それにしてもよくよく考えると夫の言い分はもっともで、
妊娠中のつわりの辛さだったり、不安になる気持ちは for Papaに書いてあることを読まなくても
普段から夫婦でちゃんとコミュニケーションを取ることができていれば体になんの変化も起きない夫でも想像することや思いやってどんな行動をすべきか想像して動くことはできるんじゃないかと思う。
なんでもかんでもTODOリストだったりAのときはB、CのときはDをすると明確化したりフローを決めたがるのは日本人の特性なのだろうか。
ちなみに私が読んでいても特に違和感を感じたのはこの部分だ。
・・・こんなリアクションの方法まで書かれていないと男性側は想像がつかないものなのだろうか?
終始、夫にとって妻の妊娠がまるで他人事のことであるように書かれているテンションが垣間見えるように感じられた。
妻側としては夫は体の変化もなければ心の変化も分からないので予想外の反応が来ても仕方ないと心の準備をしておいた方がいいかもしれないという心づもりのためにこのfor Papaを読む、という意味では有効かもしれない。
結局、妊娠中の心身の辛さは妊婦さん本人しか分からないのでお腹の中の赤ちゃんのためにも、夫が察してくれることを期待せずに
辛いときは我慢しない。助けて欲しいときはちゃんと言葉にしてお願いすることも必要だと思う。
妊娠している・していないに関わらず普段から夫婦でコミュニケーションをちゃんととっておくことが大事だなと改めて思った。
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