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箇条書きがちょっと苦手な人は、脳が喜ぶマルチ書きを選びませんか。

 ノート・手帳を上手に使いこなすポイントは、あたまとココロに日々生じるネガティブと寄り添うことですね。
ポジティブな夢や目標からスタートすると、実は罠にはまってノート・手帳をうまく続けられないことが多いのです。
なぜなら私たちは、脳の特性である「ネガティビティー・バイアス」に左右されています。自分の生存を守るためにリスクや不安、心配事に過剰に反応するのです。大したことがなくても想像力ですぐにモンスターに膨らみがち。しかもそれらが2つ3つ重なるとあたまやココロのキャパがオーバーに振れて、もう何も手に付きません。
 そこで家の掃除や部屋の整理整頓をするように、あたまとココロのネガティブをまず片付けるようにしましょう。生きていく限り、大小様々に生じてくるトラブルも不安も悩み事も、あたまやココロの外に取り出してみて客観的に分類分析して処理すればいいのです。
そうすればあたまとココロにポジティブと向き合える「余白」が生まれます。それからワクワクすることに取り組むのが、うまくいく順序なんです。

ということで、まずノートや手帳のページにネガティブを書き出すのがスタートですが、ここでも脳の特性が邪魔をします。
それは何かと言うと「箇条書き」の罠なんです。論理的な考え方が得意な左脳の人は良いのですが、直感的なあるいはビジュアル的なことが得意な右脳の人は箇条書きが本来苦手なんです。
脳の特性のひとつに、「同時多発」があります。同時にいろんなことを相互に関連もなく、発生させること。
 それが同時多発です。それが脳の働きのベースです。         次に脳が喜んで働くのは「偶有性」という(難しい言葉ですが)連想や関連付けで、偶然に予期していない結び付けなどをすると、ドンドン脳が活発に動くこと。
この2つ、「同時多発」と「偶有性」に適していないのが、箇条書きです。脳が思いついたことを書き出す時に、順序立てて書くとか、重要度を判断するとか、決まりどおりに書くといった窮屈なことを、箇条書きは強いているのです。

思い出してください。わたしたちは幼稚園までは自由帳(ノート)のどこに書いても、あっちこっちに逆に書いても自由でしたが、小学校に入った途端、ノートには「罫線」が引かれていて、上から順に書いていく訓練をさせられるのです。それは、論理的に考える訓練で悪いことではないのですが、一方、発想や感覚的なこと、カタチにならないことを取り出すのには向いていないのです。思い浮かんだ言葉を箇条書きする時はブレーキを踏みながら無意識に取捨選択しながら書くことになって、とても窮屈なんです。
ですから窮屈さから解放されるために、ジャーナリングという一切の制限なしにただ書き続けるという、マインドフルネスの手法が誕生したりしているのです。
直感的に書き出していくときには、箇条書きではない書き方が必要になってくるのです。

箇条書き(Bulet・バレット)に対して、マルチ書き(Palette・パレット)です。パレットは、絵を描く時に使う道具で、絵の具チューブから色を取り出して確かめたり、色を混ぜたり水で薄めたりと、マルチのミニ皿で構成されている入れ道具です。どのパレットにレッドの絵の具を入れるか。直感的な判断ですね。次の色を取り出して別のパレットに入れるのも、なんの順番もありません。フリーです。
あたまとココロの中に生じる「ネガティブ」を、制約なしに脳がよく働き連想も使って次々と取り出していく。そして分類・処理して整える。そのためのツール(パレットふせん)をリデザインしました。


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