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結局この配色に落ち着くカラーパターン4選

今回は、「結局この配色に落ち着くカラーパターン4選」というタイトルで書きます。


デザインにおける配色

みなさんはデザインをする時にどういった順番で色を決めているでしょうか。仕事ならもちろん、個人の趣味の範疇であっても、大抵の場合使う色1色目は論理的に決定されることが多いです。

例えば仕事の場合なら、●●株式会社のパンフレットを作るという案件の場合、●●株式会社のコーポレートカラーを使うことが決定します。趣味で何かを作る場合でも、男性に向けたスタイリッシュなものごとを伝えたい場合、淡いパステルカラーなどは選択肢から外れ、青や赤などからどれを使うか選んでいくプロセスに入ります。

このように、デザインにおいて大抵の場合は必ず使う色の1つ目に関しては論理的プロセスによって決定されることがほとんどです。

2色目以降の配色

上で述べた色だけを有彩色とし、残りを無彩色で組み上げるデザインもありますが、それ以外の場合は、サブで使う2つ目以降のカラーを決定する必要が出てきます。このサブカラーは、メインカラーとの組み合わせによって決定されることが多いですが、視認性や誘目性も加味して、デザイン上で目を引くことができる色かどうかが大きく関わります。

ここからは、そういった中でメインカラーが決まった場合結局サブカラーでこれを使っちゃうよね…というよくあるパターンを4つ挙げてみたいと思います。

1. 青×黄(ドラえもん配色)

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1つ目の王道パターンは、メインカラーが青の時、黄色をサブカラーとして使うパターンです。上記でも書いた通り、青と黄色の組み合わせはドラえもんとのび太の関係性になっていて、混ざり合ってもお互いを認識しやすい相性の良い色だと言えます。

色相環上では、青と黄色はほぼ対面の位置にあり、補色関係にあることからも、2つの色の相性が良い可能性が高いことがわかります。青の背景の上に黄色の文字を置くことで、強調の意味合いも持たせられるので、汎用度の高い配色となっています。

2. 黒×赤(カメラメーカー配色)

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2つ目はメインカラーを黒とした場合のサブカラーとして赤を使うパターンです。赤と言っても明度と彩度のバランスによって様々なタイプがありますが、「高級感」や「重厚感」を出す為にメインカラーを黒にした場合は特に相性が良い配色です。

NikonやFujifilm、SONYなどの大手カメラメーカーが出している一眼レフカメラなどに特に多くみられるパターンで、ベースを黒とした中に差し色で赤を入れることで、単調にならずインパクトを生み出しやすいです。

基本的に赤は明度が比較的低めの色なので、黒の上に文字色として使うと、埋もれてしまう場合もあるので、使う赤の明度と彩度に少し注意が必要ですが、黒の中に混ぜても高級感が損なわれづらい貴重な配色となっています。

3. マゼンタ×シアン(グリッチ配色)

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3つ目は純度の高いマゼンタに対してシアンを使う配色です。このパターンは、デジタル機器などの故障などで起こるグリッチで見られる配色に近いと思ったので、カッコ書きで付け加えました。TikTokのロゴにこの配色が採用されていたり、アナログチックな雰囲気を敢えて出す場合やなどにも使うことができます。

色にはRGBで表現する方法とCMYKで表現する方法がありますが、印刷などではCMYKが主流で、シアンとマゼンタはインキのカラーと一致します。どちらも明度が高い色なので、5:5の割合で使っても馴染んでくれることが大きな特徴です。

4. 黄×黒(危険配色)

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4つ目に、黄色をメインカラーとした時にサブカラーとして黒を使うパターンです。この配色は、メインカラーとサブカラーを反転した場合もよく使われていて、明度差が大きい為どこでも良く目立つことが大きな特徴です。

目立つがゆえに、交通案内標識の危険表示や、駅構内の案内版にも用いられていて、使い方によっては危険物のイメージを与えてしまうので利用するシチュエーションに少し注意が必要な配色でもあります。近年はスマートフォンをダークモードで利用する方も多いですが、iPhoneの標準搭載メモアプリはダークモードだと黒に黄色の配色となっています。

まとめ

結局のところ配色は、視認性と誘目性が担保されていれば、残りは時代とともに移りゆくものです。デザインにおける色の決定は、その色を見て人々がどんな印象を受けるかを考慮するため、時代によってその色の印象が変われば自ずと配色も変化します。デザインをする上で大切なのは、それを見た時に多くの人はどう思うかを客観的に捉えられる視点であり、つまるところはいかに一般人になりきってデザイン見ることができるかという点にあると思います。

凡人は最大のデザイナーである所以は、きっとここらへんにあるのだと思います。


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