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日本特有の木漏れ日という和デザイン

さて今回は、少し変わったタイトルを付けてみました。気になった方は是非最後まで読んでいただけると幸いです。


言語はその国の文化を表す

これを読んでいる方の多くは日本に住み、日本語を使って生活している人がほとんどだと思います。そして言葉は国の文化を象徴と大きく関わっていることもしばしばあると言われます。

わかりやすい例で言うと、「わびさび」や「おもてなし」などの言葉は日本特有で、外国語に1単語で言い換えるのが難しいのです。

これは、日本に知らず知らずに根付いている文化であり、私たちも直接教えられたものではないのに、なんとなく分かると言う感覚でいるのではないかと思います。

木漏れ日(木洩れ日)も日本特有の言い回しである

タイトルにも書いたように、「木漏れ日」と言う言葉も実は日本特有の言い回しであると言われています。仮に英語にすると、

sunlight filters through the trees – the interplay between the light and the leaves.

このような長文になってしまうそうです。

他の国でも、似た表現はあっても日本人の考える「木漏れ日」とバッチリ一致する単語はなかなか存在しません。このことからも、「木漏れ日」と言う概念自体が日本特有のものであることが分かります。

木漏れ日というデザイン

ここまで、「木漏れ日」というものが日本特有の言葉であり、概念であることを解説してきました。

ここで、日本の海外に向けたプロモーション映像はどんな物が多いか?という視点で考えてみます。着物や畳、漆などの職人技、いろいろ思い浮かぶかもしれませんが、もちろん「木漏れ日」も随所に散りばめられた物が多く見られます。そしてそのどれもが、海外のイメージビデオとは大きく異なる部分が一つあります。

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それは、

光と影をうまく使っている


という点。

日本の良さを表現するときに、色の鮮やかさや街の新しさよりも、光と影の情緒をうまく取り入れているのが最も大きな特徴です。その光と影をうまく使ったものの一つが、「木漏れ日」であると解釈できます。

デザインに取り入れる光と影

ここまでで述べたように、日本の情緒を表すものとして「木漏れ日」を捉えると、光と影をうまく使うことが、和をデザインするときにキーワードになってくることがわかります。

ただここで、1つ注意しなければならないことは、

和をデザインする時の光と影→自然光(もしくは自然光を連想させるもの)

であることです。

光と影をうまく使った作品は、海外でも数多くありますし、情緒的なものも多いですが、「和」というテーマをそこに一つ足すとそれは「自然光による光と影」であると捉えた方が良いです。

日本の建築家が和モダンな家を設計することに長けているのは、建物の造りだけでなく、外界からの光をうまく取り入れることを誰よりも考えているからと言えます。

日本の表現には光と影を意識する

ここまでを踏まえて、例えば昨今流行ってきているVLOGを撮影する時などは、海外の映像作品を参考にしたい気持ちも分かりますが、あえて「光と影」にフォーカスしてみると、より雰囲気のマッチした映像が作れると思います。是非意識してみてください。

デザインの面白そうな新しいメディアを発見したのでシェア

最近新しいWebメディアでDesiral(デザイラル)さんというのを見つけました。まだまだ記事数は少ないですが、綺麗でみやすいので追っていくと面白い記事が出てくることに期待です。

【運営会社】 合同会社meno
https://www.meno-inc.com/

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