無題1

コーヒーと洗剤の匂いがした

何年か前に通った道を歩いた

誰かと繋がっていたかった

視力が悪かった

優しい人がいた

夕焼けが綺麗だった

言葉に重みを感じた

自分の気持ちがわからなくなった

すぐに電話に出てくれた

暇潰しに付き合ってくれた

知らない人と話した

当たり前のように朝が来た

少しだけ疲れた

甘ったるい香水の匂いがした

君のことを思い出した

ぼやけた街灯がきらきら光った

落とした携帯を拾おうとした

だから

死のうと思った

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