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母乳しか飲まない1歳児の偏食記録②:書籍「子どもの偏食外来」の実践

こどもがご飯を食べないという話をすると、周りからは「体重の増えが悪い」「母乳だけだと栄養が足りない」「発達にも影響が出る」「しっかり食べさせてあげて」という言葉を掛けられます。
どれも正しい言葉なのですが、どうやっても食べさせることができない私は食事の時間いつも思い詰めた顔をしていたと思います。

私の子どもは、1歳を迎える頃食べ物を全く受け付けなくなり、栄養源は母乳のみになってしまいました。

そんな中出会ったのが「子どもの偏食外来」の書籍です。

書籍「子どもの偏食外来」との出会い

この本では、子どもの偏食の原因やメカニズムについて解説されています。
また、具体的な対処方法や食事の工夫、子供とのコミュニケーションの重要性など、様々な側面からアプローチする方法が紹介されています。
さらに、実際のケーススタディや先生のアドバイス、子供の食事改善に向けた実践的なプランなども含まれています。
うちと同じような「母乳しか飲まない1歳児」の事例紹介もあり、似ている部分が多く大変参考になりました。
著者の大山牧子先生は、長年にわたり小児科や健診センターでの臨床経験を持つ専門家です。
本書では、その経験をもとに、子供の偏食に関する理解を深め、問題を克服するための実践的なアドバイスを提供しています。

この本を読み、私が取ってきた行動は全て間違っていたことに気づきました。
そこで私は食事の方法を書籍に従ってガラッと変えたのです。すると、明らかに食事の様子が良い方向に進み始めました。

私が変えたこと

一切の強制をやめる

意識・行動ともに「強制をやめること」「子どもを信頼すること」これが最も大きな変化です。
親がスプーンで口までもっていくこと、手で口まで持っていくこと、どちらもやめました。
トレーに用意した食材を置き、食べるか食べないかは子どもが決めることと割り切ります。
食べなくても、私が叱ったり怖い顔をすることは絶対しません。子どもを信頼して任せます。

家族で楽しい食卓をデザインする

家族で食卓を囲めるよう見直しました。
 朝とおやつ:子+私
 昼と夜:子+私+夫
元々子どもが生まれる前から食事中の会話は少なかったのですが(夫は5分で食事を済ませて席を立って洗い物をしてどっか行ってしまう)、「楽しい食卓」をデザインするため、自分が率先してニコニコし、会話を振りながら、楽しい雰囲気に持っていきました。
繰り返しになりますが、食べなかったり遊んでいたり癇癪を起しても叱ったり怖い顔をしたりはしません。
食事の場は楽しいものだと感じてもらえるような雰囲気づくりに努めました。

食事の時間を決めてメリハリをつける

食事・おやつの時間以外は一切食べ物は渡しません(授乳は除く)
また、食事の前は「ごはん列車に乗る人~?」「はーい!」と元気よく声掛けをしたり、歌を歌いながらハイチェアに座らせたりしました。

お皿は使わずトレイに数種類のみ直置き

お皿で遊んで食事に集中できなくなるので、ごはんはハイチェアのトレーに直置きに変えました。
用意した食事は別のお皿から数種類のみトレーに移して、減ってきたら足しています。
毎回ハイチェアは取り外して食器洗い洗剤で洗っているので、衛生的にもお皿と変わらないようにはしてます。

つかみ食べメニューに見直し

スプーンでしか食べられないようなおかゆやおかずは出さず、すべてつかみ食べできるものを用意しました。
また、うちの子の場合触れたときに水分が感じ取れる食べ物を嫌がるため、すべての食事はノンフライヤーで表面の水分を飛ばして提供しています。

このCOSORIのノンフライヤー、めちゃくちゃ役に立ちました。


とにかく笑顔で実況中継

「お手手に持ったねー」「ちぎちぎできたね」「カリカリサクサクだね」と、子どもが好ましい行動を取ったときはとにかく笑顔でその行動を実況中継したり真似たりしていました。

して欲しくない行動には注目しない

食べ物を投げたり癇癪を起したときは、子どもの方に注意を払わないようにして自分の食事を続けてました。
で、その後自分で落ち着けたり食べ物を手に取ったりしたらすかさず笑顔で声掛け
良くない行動を取ったとき、注意しなくていいの?と思いましたが、「この行動をすると親に注目される!」と学んでしまうと逆効果になってしまうそうです。
外食だと周りの目が気になるというところはありますが、、、家ではこのやり方を貫いてます。

実践して1ヶ月で変化したこと

実践前の食事では、ハイチェアに座る時大暴れし、座らせることに一苦労だったのですが、嫌がらずストンと座ることが多くなりました。
さらに、食事の終わりまで騒がず座っている頻度が明らかに増えました。とは言え途中で機嫌を損ねると継続不可になることももちろんありました、、、

これまで自分で口に運ぶのはお菓子のみで、ごはん系は皆無だったのですが、警戒しながらも食パン野菜チップスをひとかけらですが自分で口に入れ、食べることができました。(まあ野菜チップスはお菓子っちゃお菓子ですが)

しかし、依然として課題も多い

食べてもひとかけら、それも数日に1回のことなので、月齢に見合った食事量ではとてもありません。
栄養はほとんど食事からとれていないため、母乳が栄養源です。
トレー上の食べ物をポイポイ投げます。食べられないものをどんどん投げ捨てていき、勢い余って食べられるものも投げます。
水分のないサクサクカリカリした食べ物は口にスムーズに入れるようになってきたものの、触れて水分が感じられるものは全拒否です。

目標は「成長に必要な栄養を食事から摂れる様になること」です。
改善はしつつあるもののそこにはまだ程遠いことと、現時点の栄養状態が不安(鉄欠乏など)であったので、偏食外来の受診を決めました。


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