映画『長靴をはいた猫と9つの命』の感想
ドリームワークスアニメーションの新作長編アニメ。『シュレック』にでてきたキャラ、長靴をはいた猫によるスピンオフ作品。
Twitterにてアクション動画の宣伝を見て興味を持った。
何せアクションがカッコいい!コマ落としする表現はスパイダーバースでもみたことがあるけど、それ以上のものがみれちゃうかも?!
という期待を胸に劇場へ向かった。
冒頭開始からアクションの連続!
いやぁー心掴まれる!主人公の圧倒的な強さを見せての隙間を空けず、3連戦!!!
特に、巨人との戦闘は屋根伝いに走り回って、縦横無尽の空中アクション!これがみたかった!これだよ!これ!!
3連戦の最後の戦闘ではあれだけ強さを誇った主人公が、強敵との闘いで無様な敗走で終わり、悲観にくれてすっかり自信をなくす。バトルものの王道をゆく展開。いいっすねぇ。
3連戦目の相手「ウルフ」という敵キャラ。絶対的強者感がにじみ出る。
逃げていく主人公を見つめて「逃げろ、、どこまでもお前を追っていくぞ」
もうここまでで大満足、、
各シークエンスのアートワーク
アートワーク集あるならほしいなぁとおもうくらいにアートワークもいい。
背景に所々、絵画のような筆のタッチを入れてあったり、3Dすぎず、情報を抑えて絵としての見せ方が散りばめられている。光の入り方もきれい
また、各シークエンスの色彩が美しく、、舞台が切り替わるたびに心踊る。
次はどんなシーンがくるのかなと楽しみになる舞台のデザインと色彩設計。
最後のエンドロールでアートワーク(だと思う)が初めのシーンから最後まで流れてくるので、本編と合わせて2度楽しめる。
悪役キャラの「ジャック」の弱さから読めてしまう展開
ほんと強いて言えばなのだけど、、魔法道具を使って主人公を追いかけてくる「ジャック」というキャラが悪のテンプレみたいな性格のキャラで、、
性格悪いのはいいけど人間として単純すぎやしないか、、悪には悪の「どうしてもそうしなければいけない理由」があるわけで、、(数カットだけ、子供の頃の回想シーンでそうなった理由は描かれてはいるんだけど)
このキャラがもっと深みがあれば、ドタバタの追走劇もっと面白くなりそう。悪役が弱いと次の展開が読めてしまって、このキャラにもう少し深みあると最後までどう転ぶのか読めなくなりそうなんだけどなぁと思ってしまった。話の本筋が王道であるがゆえに、こういうキャラにもっと個性をもたせておくとふり幅広がりそうなんだけどなぁ。
まぁでもアクションコメディだし、これくらいわかりやすい方がいいのか、、
魔法道具でおとぎ話にでてくる道具やキャラを出してくるメタ表現もできて、面白いとこあるがゆえにもったいなく、、
ドリームワークス作品の日本での劇場上映
ドリームワークス作品といえば「シュレック」「ヒックとドラゴン」「カンフーパンダ」「ボスベイビー」と名作が多いが、日本での劇場公開が再開したのが2018年からのよう。
理由としては、当時のドリームワークスの日本での配給をしていた会社がアニメ作品の上映を減らすという方針をとっていたらしく、、
その間、6年間、日本での劇場作品は公開されてなかった。
(ヒックとドラゴンの続編が日本で公開されないとかで、当時、話題になってた)
詳しくはこちらにドリームワークスのアニメ作品が好きな方がまとめてるので気になった方は読んでみるといい。(ドリームワークスへの熱量がすごい、、)
何故「ドリームワークス」の映画は6年間日本で上映されなかったのか?【簡易まとめ】 #ドリームワークス #ドリワ
https://note.com/shugoimamoru/n/n4c2d8e93fc7d
これだけ大きなスタジオの作品でも見れなくなることあるのね、、
海外作品を国内で配給してくださってる会社さまに感謝だ。