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怖い話の作り方 前編
今回は怖いお話そのものではなく、怖いお話の書き方講座的なものとなります。
本講座は、ホラーを書くための講座というよりも、私自身が普段どのようにホラーを書いているかのご紹介となります。よって、これがホラーの書き方だ、というものではなく、なるほどこういう手法もあるんだな、と選択肢の1つとしてお読みいただけましたら幸いです。
まず、ホラー講座がとても難しい理由についてちらっとお話させて下さい。
あなたはホラーと聞くとどんなものを思い浮かべますか?
長い黒髪で顔の見えない不気味な女が徐々に近づいて来るような、じめじめした和風ホラーでしょうか。
ジャパニーズホラーというと、上述のようなイメージが強いかと思います。しかしホラーは実に幅ひろいのです。
宇宙船内でエイリアンに襲われる系もホラー。
仮面を被っためちゃ強い殺人鬼に追い回されるのもホラー。
身近な人間が実はヤバい人だった人間怖い系もホラー。
観光に訪れた村の様子がなんかおかしいのもホラー。
もう、犯人が人間でも宇宙人でも悪魔でも人形でも鮫でもみんな大きくまとめてホラーなのです。
(細かく言うと、スラッシャー、ゴアなど言い方がありますが、ざっくりとしたジャンル分けではホラーです)
なので一口にホラーと言っても、書き方もまったく変わります。
本講座ではじめじめした和風ホラーについて、私流の書き方をご紹介します。
恐怖表現や物語の組み立てに困っている方がおりましたら、何らかのヒントになれば嬉しいです。
さて、ではまず書き始めるにあたってざっくりとした流れを決めてみます。
今回は定番の流れにしてみましょう。
① 新生活にともない新しいマンションに引っ越してくる。
② 周囲でおかしな出来事が起こり始める。
③ 怪異の正体について調べる。
③ 怪異から逃れる方法を探し出す。
④ みんな大好きどんでん返し。
こんな感じの話を作ってみます。
「怖い話の作り方 前編」では①と②を説明いたします。
【① 新生活にともない新しいマンションに引っ越してくる】
それでは書き始めです。
この、新しい場所に引っ越してきてから怪異に遭遇する、というパターンは非常に話を作りやすいです。
怪異という、今までになかった存在に出会うのですから、何らかの「きっかけ」が必要です。そのための手段として、「元々呪われれいた場所に入ってしまった」という展開は話を拡げやすいのです。
そろそろ説明も飽きてきたかもしれないので、四の五の言わずに書いてみます。
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「なに、これ」
引っ越し初日。
マンション1階にある郵便受けを覗き込んだ私は思わず声をあげた。
蓋を開けてみれば、ハガキや封筒が雪崩のように溢れてくる。バラバラと足元に落ちた手紙の束を見つめ、しばしは呆然となっていた。
宛名に書かれた『遠山アカリ様』というのはどう見ても私の名前ではない。恐らくは前の住人のものだろう。
参ったなと呟きながら、散らばった手紙を拾い集めて紙袋に詰めていく。後で時間が出来た時にマンションの管理人に聞いてみよう。ひとまず手紙の件は棚の上にあげておくことにした。
今はそんな事よりも引っ越しだ。夜までに何としてでも寝れるように荷物を出してしまわなくては。
もともと私は荷物が多い方ではない。
実家暮らしではあったものの、自分自身の家具や服は必要最低限だった。
だってあの家は、私の家ではなかったから。
私はずっとあの家の中で異物だった。両親は毒親というほどではなかったが、二つ上の出来の良い兄を溺愛し、私に対してはほとんど関心を払ってこなかった。
だからこの新居は私にとってはじめてできた我が家なのだ。
最寄り駅から徒歩15分築30年のマンションだ。我が城と呼ぶには少しばかりみすぼらしいかもしれないが、不動産屋を何軒も回ってようやく見つけた物件だ。
窓は南向きで陽当たりもよく小さいがベランダもついている。水回りは築30年とは思えないほど綺麗に掃除されていたし、ワンルームではあるもののトイレとバスが別になっているのが気に入った。
新しい家具を買おう。欲しかった本を買おう。
新生活に心躍らせている私は、紙袋に詰め込んだ手紙のことなどすっかり忘れ去っていた。
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ひとまずこんな感じにしてみます。
さて、それでは一個ずつ解説していきましょう。
冒頭、息をするように不穏要素をぶちこみます。
ホラーにおいて不穏要素はラブストーリーにおける運命の人との出会いです。ですので、冒頭から2人の関係を匂わすように不穏要素を混ぜ込みます。
ここで、全力疾走するパンを加えた女子高生が曲がり角でダンシィにダイレクトアタックするような恐怖シーンは入れないように気をつけます。
何故か。
平たくいって、ちょっとジャンルが違うからです。
今回書くのは日常の中にじわじわ浸み込んでくるジャパニーズホラーです。
ジャパニーズホラーの怖さとは何か。それは「自分にも起こりうるかもしれない」「自分の日常に近い世界が浸食される」そんな恐怖かと思います。
この「じわじわ感」を出すのに必要なのが「日常のレベル合わせ」です。
ありえそうな設定、想像のつく舞台を用意します。ここで言えば、諸事情で引っ越ししてマンションで一人暮らしをする、というシチュエーションです。
築30年のマンション。これも何となく想像がつく筈です。自分や友達の家、あるいはドラマの中で。どこかしらで見たことのある場所なので、想像することが出来ます。
大事なのはここです。
「想像することが出来る」
ホラーの恐怖とはどこで訴えかけるものなのか。
これが映画であれば、悍ましいフォルムや心臓に悪い音響で恐怖を与えることが出来ます。
しかし小説の場合、ホラーとしての恐怖を生み出すのは「読者の想像の中」です。
まずマンションを想像して貰う。そこに立っているような気分になって貰う。そこはちょっと不穏な気はするけれど、慌てて逃げだすほどではない。そうです。「安心感」も重要です。安心があるからこそ、それを奪われる恐怖が存在する。
海外ホラーにじわじわ恐怖が少ないのは、家の間取や家具の配置、そういった生活空間が自分の生活とは異なっているからです。
あとアレですね。悪魔。
日本人的に悪魔って馴染みが薄いというか、ファンタジー要素が強すぎるんです。途中まで恐々と見ていても山場で「私はルシファー」とか言い出されるとビジュアル系のバンドマンの亡霊かと思ってびっくりしちゃいます。
自分の生活環境に近い場所、は大事な要素です。
そこに一匙の「不穏」を混ぜ込むことで、「続きが気になる」という要素をプラスします。
ここで言う「不穏」は、前の住人宛ての手紙が届いている、という部分になります。
なぜこれが不穏なのか。勘の良い方、引っ越し慣れしている方はお気づきだと思います。
引っ越しをした場合には郵便局に「転居届」なるものを出すと、以前の住所宛てに届いた手紙を新しい住所に届けてくれるシステムがあります。
昨今では、多くのことが電子メールで済ませられることが多いですが、一部の請求書やお知らせ、クレジットカードの更新など、どうしても手紙で届ける必要は存在します。
手紙が届かないと困りますし、個人情報が漏洩するという意味でも大変です。
にも関わらず、前の住人は転居届を出していない。
これはちょっと不穏です。よほど忙しいのか、あるいはもっと不幸な理由で物理的に届け出が出来ないのか。
さておきここでは、さらっと流します。初めから説明を加えてしまうと、面倒臭い印象を与えてしまうので、読者がそこでページを閉じてしまう可能性があります。
それと、不穏な兆候を見逃すのもホラーにとって大事です。
逃げられるチャンスに気が付かずずるずるとはまり込んでいく。それが日常が浸食される恐怖です。
さて、他にも大事な要素を入れています。
まずその①は、主人公に何かしら影があるところ、情緒が完全に安定はしていないところ。
その②は、何かあっても頼れる先が少ないところです。
例えば二次創作のホラーを書く場合などでは、そのまま適用することは難しいかもしれません。けれど、「誰かに頼れない、逃げ込む場所がない」という状況を設定しておくことは大事です。
なにせこの後に怪異が出て来るのに、悠々とハワイに高跳びとかされてしまうと幽霊もびっくりです。
金持ちのパリピとジャパニーズゴーストの相性はあまりよくありません。パリピを襲う怪異として最適なのは、チェーンソーで分身の術をさせてくれるような怪人です。
それに、ちょっと幽霊側の立場にたってみて下さい。
なんだか幸薄そうな女性と、金持ちのパリピがいたら、前者の方がはるかに襲いやすいです。そもそも後者は、頑張ってラップ音をたてても気付いて貰えない可能性が高めです。だいたいの幽霊な根暗なので、よほどレベルの高い悪霊でないと相性の悪さで競り負けます。
何よりも、明るく楽しく金持ちなパリピを主人公に据えた場合、先ほど説明した「読者と同じ目線」が保ちにくい、という問題があります。コメディホラーとしては面白いかもですが、じめじめジャパニーズホラーとしては、主人公にも湿気があるタイプがお薦めです。
そんな訳で例文の主人公は、今まで家族に蔑ろにされ自己主張が出来なかった、さらに何か起こっても実家に逃げ帰るのが難しい、という設定を盛っています。
絶賛怪異に襲われやすいタイプですね。
①の部分の説明はここまでとなります。
もちろん、あの例文だけでは短いですので、そこに引っ越しの片付けの描写やら、新しい家具を買いに行く描写など加えて、主人公と読者との距離感を縮めていくことが大事です。
以下はちょっとした補足となります。
怪異に襲われるきっかけの別パターンとして、「呪われた物を貰ってしまった」「知人が怪異に遭遇して、助けに行ったら巻き込まれた」なども想定されます。
道端で古びたお守りを拾ってしまった、肝試しにいった友人の様子を見にいったらなんだかおかしい、などですね。
あるいは、「もともと呪われた場所に住んでおり、今までは平気だったが何らかのきっかけで危険になった」などもあります。
これは、今までは平気だったけれど、大掃除をしてお札が剥がれてしまった、怪異の根源と関わりのある家族が亡くなったなどがきっかけになります。
どのパターンにおいても、スタートは日常レベルを読者と近づけ、そこにふんわり不穏を混ぜるのがお薦めです。
怪異に遭うのは主人公だけではありません。
それを想像した読者が、想像の中で怪異に出会う。それがホラー小説の醍醐味です。
【② 周囲でおかしな出来事が起こり始める】
ようやく②です。「さてはこの講座、思ったより長いな?」と感じた方は大正解です。
わりと長いのでゆっくり読んで頂ければと思います。
さっそく続きにまいります。
さて、ようやく周囲におかしなことが起こり始める場面に入ります。
①の項目で恐怖を与えるためには日常のレベルを読者に近づけるのが大事だとお話しました。
ですので、ここから出て来る怪異も、はじめは控えめに、徐々に本格的になっていくのがお薦めです。
昔の人が言いました。「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」と。
これはお米の炊き方ですが、怪異もこの容量で炊いていきます。
では、初級の怪異としてはどんな現象が良いのか。ざっと並べていってみます。
『怪奇現象 初級』
・ふとした瞬間、部屋がやけに暗く感じる。
・自分しかいない部屋で誰かの視線を感じる。
・人のいない筈の部屋から足音がする。
・非通知設定からの着信がはいる。
・真夜中にドアフォンが鳴る。⇒確認しても誰もいない。
・壁の一部にカビが発生したり、シミが浮き上がったりする。
・どこからともなく異臭がする。
・植物が枯れる、ペットの様子がおかしくなる。
・人形などの向きが変わっている。
・深夜に気配を感じて目を覚ます。
・勝手にテレビの電源が入る(古い家ならラジオやオーディオが鳴り出す、新しいもの好きならアレ〇サが勝手に動くなど)
まだまだあるかと思いますが、だいたい初級の目安としてはこういう事象がお薦めです。
これの共通項は、「ちょっと変だけど、気のせいかも知れない」と思えるレベルの現象です。並べてみた事象のうちの何個かは、実際に経験のある方も多いのではないでしょうか。
では、初級編の例文を書いてみます。
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家具の片付けも終わり、少しずつ新生活に慣れてきたころのことだった。
あ、まただ。
視線を感じる。誰かが私の背後に立ってじっと見られている感覚。
このところ、そんな視線を感じることが多かった。
きっと疲れのせいだろう。新しい生活に馴染みはじめた今だからこそ、疲れが出てきてもおかしくない。
新生活は比較的に順調だ。それでも、すべてがうまくいっている訳ではない。
たとえば、トマトのプランターはたった数日で枯れてしまった。
水をやりすぎたのだろう。
反省して改めて今度はハーブの植木鉢を買ってきたが、そちらも枯れてしまいそうだ。
陽当たりの良いベランダつきを選んだのは、植物を育てたかったからなのだ。しかし、どうやらこのベランダはあまり良い環境ではないらしい。
それ以外にも、時折、部屋の中で異臭を感じることがある。
何か原因があるはずだと、あちこち探してみたけれどおかしな場所は見つからない。
些細なこと。そう、些細なことだ。
そう割り切ろうとしているけれど、少しずつ心が削られる。
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こんな感じでいかがでしょうか。
何か変な気がしますが、原因を追求するほどでもない、周囲に相談するほどでもないというレベルです。
不穏描写を幾度か混ぜこみつつ、徐々にパワーアップさせていきます。
続く『怪奇現象 中級』は、流石におかしいと思って対策を考えたり、原因を調べはじめたりするような事象になります。
『怪奇現象 中級』
・人の声がする。人影を目撃する。就寝中に金縛りにあう。
・ドアが勢いよく締まる音や、食器の割れるような音がする(ラップ音)
・自分の身体に覚えのない痣が出来る(怪異の正体に合わせ手の痕であったり、首吊り縄の痕など)
・蛇口から真っ赤な水が出る。風呂場のシャワーが勝手に出る。どこからともなくゴボゴボと水音がする。
・虫が大量発生する。ベランダなどで鳥が死ぬ。ペットが犠牲になる。
・ちょっと目を離した隙に人形の顔が動く。
・子供がいる場合、いない筈の誰かと会話をはじめる。
・喫茶店に行って、1つ余分にお冷が出て来る。
・盛り塩をする。⇒崩される、黒く変色する。
・酒をおく。⇒飲めないほど苦くなる、黒く変色する。
・部屋を録画する。⇒深夜の勝手にドアが締まる、カーテンが膨らむ、布団が引っ張られる。子供やペットがおかしな挙動をする。
・小麦粉をまく(足音がする場合などに、足跡を観測するため)⇒見知らぬ痕が残る。
・お守り、お札を買う。⇒お守りの紐が切れる、お札が破ける。
では、中級編の例文も書いてみます。
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事態が決定的におかしくなったのは、引っ越して来てから一か月ほど経った頃のことだった。
はじまりは鳥の死だった。
私は帰宅したばかりで、窓の外は綺麗な夕焼け色に染まっていた。
その窓へ、ふいに鳩が激突した。ばしんっと鋭く、けれど鈍く、どことなく湿った音を含んだ衝突音。
最初はなにが起こったのか分からなかった。
窓には血と羽がこびり付いている。
恐る恐る窓へ近づけば、ベランダには死にかけの鳩が羽をばたつかせ、藻掻いていた。
これはなんだ? 一体なにが起こったのか。
呆然として窓に触れようとした私は、二羽目の鳩が迫ってくるのに悲鳴をあげてしゃがみこむ。
ばしん、がしゃ、ばづん。
立て続けに音が響き、私は恐怖に凍り付いた。鳩たちは狂ったように、窓へ全力で激突する。
音がようやく鳴りやんで、恐々と顔をあげてみれば、そこには数羽の鳩が死んでいた。
そんな悍ましい出来ごとでさえ、そこに続く怪異への先ぶれに過ぎなかったのだ。
※※※ 中略 ※※※
このところ、奇妙な現象に振り回され、眠りが浅くなっている。朝起きても身体はまるで鉛のように重く感じ、顔色も日ごとに悪くなっていく。
そのせいか、集中力もなくなって仕事中でもつまらないミスを繰り返し、帰宅が遅くなったのだ。
はやくベッドに入りたい。シャワーを浴びる気力すらない。
ドアの前で鍵を取り出したところで、私はその気配に気が付いた。
なんだろう。顔を向けてみれば、非常階段のドアの前に黒く蟠る何かが立っている。
それが「何」であるかを認識するよりも早く、私の本能はその悍ましさを感じ取る。
見ては駄目。見てはいけない。あれは駄目だ。あれは危険だ。
理屈もなにもかも抜きにして、本能が警笛を吹き鳴らす。
あれは触れてはいけないものだ。逃げなければ。
そう思うのに、焦りと恐怖で指先が震え、出した筈の鍵を取り落とす。
慌ててかがみこんで鍵をとる。鍵穴に差し込もうとして失敗し、焦りが恐怖を加速する。
はやく! はやく! はやく!
焦れば焦るほど鍵穴に鍵がおさまらず、キーストラップのチャームがかちゃかちゃと音を響かせる。
視界のはしで「それ」が近づいてくる気配がする。
追いつかれる。全身の毛穴からどっと汗が噴きだした。その瞬間、鍵穴に鍵がおさまってかちゃりと回る音がする。
私は慌てふためいてドアの隙間に潜り込み、勢いよく戸を閉めて施錠した。
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はい。だんだん差し迫ってきましたね。怪異側も遠慮がなくなってきたようです。
ここに引き続いて、「怪異の正体」に合わせた怪奇現象を書き連ねていきます。
「怪異の正体」に合わせる、というのは、何が原因かによって起こりうる怪奇現象にも差が出来るためです。女の幽霊が原因であれば、大量の髪の毛が出てきたり、すすり泣く声が聞こえたり。監視カメラに謎の女が映っていたりする、などです。
さて、このあたり多くの読者は思うことでしょう。「はよ、引っ越せ」と。
ホラー映画見ていてもそう思いますよね。「いいからもう、その家に住むのやめよう、頼むから」と。
ここで「簡単には出ていけない」という設定が大事になってきます。
怪異に怯えながらも原因を調べはじめる。その行動動機として「簡単に出ていけない」と条件をつけておく必要があるのです。
ちなみに今回は、「親と折り合いが悪く、実家に居場所がない」という理由づけをしました。理由としてちょっと弱いですが、本当に死にそうにならない限りは実家に戻らないであろう程度の理由ではあります。何よりも、「理由を説明できない」のも大きいです。相性の悪い親に「怪奇現象が発生したから戻ってきた」などの報告したら、まず病院に連れていかれます。
他に理由付けをするならば、「DV夫から逃げて娘と2人でひっそり暮らせる場所を見つけた」「長年頑張って仕事をし一念発起して買った新居」あるいは、何人かの家族が住んでいる家なのに怪奇現象にあっているのが1人だけの場合は「いくら訴えても信じて貰えない」などもあります。
とにかく逃げられない理由をつけておきましょう。
どうしても理由付け出来ないキャラクター性の場合は、「逃げてもついて来た」パターンが採用出来ますのでご安心下さい。健気ですね。
怪異さんの主張が強くなってきたところで、原因追求パートは次回でご説明いたします。
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