子どもの身になりすぎてしまう親心
くしゃみをしようとしたら、友だちが先にくしゃみをした。そしたら、くしゃみが止まった。
あくびをしようとしたら、友だちが先にあくびをした。そしたら、あくびができなかった。
話を落ちを言う前に、落ちを先に言われたしまった。え、私が言おうとしてたのに・・・
悲しい出来事を聞いてもらって、それを聞いた友だちが先に泣き出してしまったら、泣けなくなった。
こんな経験ありませんか?
子どもが悲しい思いをしたり、悔しい思いをしたりすると、親としては同じ気持ちになり、悲しくなり、悔しくなり、泣いたり、怒ったりすることがあります。
世の中には理不尽なことがいっぱいあります。
ある友だちから「子どもが第一希望の学校を受け、残念ながら合格することができなかった。それを聞いて、落ち込んで寝込んでしまった。」と聞きました。
合格する実力はあったそうなので、かなりショックだったと思いました。
でも、一番ショックを受けていたのは、いったい誰なのか・・・そう、それは本人自身。もちろん、寄り添う気持ちはとても大切ですが、その本人の悲しむ気持ち、悔しい気持ちを外に吐き出す機会を奪ってしまうことは、本人の気持ちを内側にとどめてしまうことになる。
本人の気持ちを受けとめるということは、本人自身が自分の気持ちを吐き出すことができるようにすること。
だから、本人より先に気持ちを汲んでしまうより、本人の今の気持ちはどんななのか、吐き出したい気持ちや感情を聞いたり、言葉にならないのであれば、言葉にできるまで、待ち続けることが必要です。
言葉に出すということは、とてもエネルギーが必要。疲れすぎているとき、言葉にするのもいやなとき、ありますよね。
それはエネルギーが必要だから。
だからこそ、言葉に出すことができたなら、じっくり聞いてあげたい。
なかなか、うまくいかない。親になっても、まだまだ成長途上。
それでも、少しずつ気が付きながら、考えながら、成長したい。
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