仕事の関係で地方への移住が決まった。
近くにアパートがなかったので古い平家を借りた。

移り住んでからしばらくすると、
奇妙な現象が多発した。
机の上に置いていたものがズレたり、
電気が勝手についたりする。
不気味だったが、悪意は感じなかったので放っておくことにした。

兄夫婦が旅行も兼ねて子供を連れて遊びに来ることになったので、スーパーで買い物をした。
酒とつまみ、子供用にお菓子を買って、
まとめて冷蔵庫にぶちこんだ。

翌朝、冷蔵庫をあけると驚いた。
チョコレートやクッキーがいくつか無くなっている。
つまみや酒は手付かずだ。
どうやら自宅に住み着いてる幽霊は子どもらしい。

兄夫婦が遊びに来る日が来た。
兄の子供はおとなしい子でずっとゲームを触っていた。

日も暮れてきたので代行をよんだ。
兄夫婦達は旅館に泊まって明日帰るらしい。
だらだらと話していると代行が着いた。
兄夫婦が車に乗ると姪が私に近づいてきた。
「この家、何か怖いのいるよ。」
姪が帰り際に私に耳打ちした。
「ああ、座敷童がいて時々悪戯するんだ。」
私が答えると姪は不思議な顔をした。
「首が長い女の人だよ。」

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