確信の力~何を確信するのか~
先日、ジェイ・エイブラハムの本で世界的に読まれたマーケティングの名著である、『ハイパワーマーケティング』を読みました。
もしあなたが、将来的に自分の商品を販売したり、サービスを提供したいと考えているなら、一度は目を通しておく価値がある本だとおすすめできます。
日本では神田昌典さんというマーケティングのスペシャリストがいますが、近代マーケティングの原点とも言うべき『ハイパワーマーケティング』を抑えておけば、その他のマーケティング関連の本を読んでも、その奥底を掴むことができるでしょう。
ピーター・F・ドラッカーの『マネジメント』も同様に、古典といえそうですが、抑えておきたい一冊ですので、併せて紹介させて頂きます。
さて、今回のテーマは『確信』についてです。
『ハイパワーマーケティング』にしても、『マネジメント』にしても、その他いわゆる名著と呼ばれている本には、著者の『確信』のエネルギーが満ちているなと思いました。
もちろん、自分の経験を元にマーケティングやマネジメントの成功例を目の当たりにしてきたのですから、その内容を確信している事は間違いないでしょう。
しかし、この当たり前の事実ですが、実は一筋縄ではいかない場合があります。
どういう事かと言えば、あなたがもしビジネスを展開されていたり、発展の可能性が見込めるビジネスが閃いたとしても、確信ができなければ成功する確率は大きく減ってしまうでしょう。
なぜかと言えば、どこかの段階で自分の商品に自信が持てなくなり、継続を進めるべきタイミングや、おすすめするべきタイミングで見込み客へアプローチをしなくなってしまうからです。
すると、当たり前ですが、売り上げが落ちていきます。
目の前にあった成功をみすみす逃してしまうことになります。
確信が無ければ、こうした失敗を想像することで、そもそも行動できなくなってしまうというリスクもあります。
しかし、目線を変えてみて欲しいのです。
逆に自分が提供できる商品に対して『確信』が持てたらどうでしょうか?
きっと、同じ商品内容でも確信を持てない人が売るよりも、遥かに売り上げることができると思います。
つまり、あなたの目の前には提供できるものがたくさんあるのに、確信ができていないだけで、それらを世に送り出せずにいるのです。
こんな勿体ないことはありません。
このように思ったのは、先の2冊の本を読んでいて、もし自分の所にジェイ・エイブラハムが来てコンサルティングをしてくれたら、より多くの人に自分の価値を提供できると思ったのです。
(当たり前だろ!とツッコまれそうですね・・・)
ジェイ・エイブラハムが持つノウハウのすべてを手に入れたとしても、そのノウハウに確信が持てなければ、効果的なマーケティングを行うことは難しいと思います。
ジェイ・エイブラハムやドラッカーが自分が得た知識や、体系としてまとめたノウハウに絶対的な確信をもっているからこそ、マーケティングや組織のマネジメントに成功してきたのです。
では、いったいどうやって自分の目の前にある商品に確信を持つことができるのでしょうか?
ここで一つ、効果的な方法をお伝えしましょう。
その方法とは、あらゆる角度で質問をして、その反論にきちんと答えられるようにすることです。
参考になるのは、『ハイパワーマーケティング』の第二章「現状を把握する」です。
この中に、50の質問がありますので、具体的な内容はそちらをご確認ください。
また、そうではない方法として応用できるのが、苫米地英人博士の本の中に出てくる方法があります。
それは、例えばあなたが提供できる商品について、5個のおすすめを考えてみます。
次に、そのおすすめ理由5個に対してそれぞれ、5個の反論をします。
おすすめの理由に対する反論が25個出てきたら、更に25個の反論に対して更に5個のおすすめできる理由(反論)を考えてみます。
合計するとおすすめできる理由が125個見つかることになります。
この時に、厳密に反論の内容を考えるのではなく、思い付きで浮かんだ内容でも構いません。
もはや言いがかりのような反論だったり、こじつけのようなおすすめ理由でも構いません。
例えば、おすすめの理由の一つが「黒くてかっこいい」だったとしましょう。
これに対する反論として、「女性にはうけない」とか「黒は不気味で縁起が悪い」、「暗い気持ちになる」、「カッコよさは人それぞれ」、「かっこよさは求められていない」という反論が思いついたとします。
(繰り返しますが、実際の顧客の声でなくてもOKです)
この5個の反論にたいして更に5個のおすすめ理由を考えます。
「女性にはうけない」という理由だったら、「女性にうけない保証はない」、「逆に女性にうけるかもしれない」、「女性にうけない現状があるならそれを打開するチャンス」、「女性にうけなくても男性にはうける」、「女性にうけない理由を見つけるチャンス」などなど、少し子ども染みた反論だとしてもOKです。
これをすることで、商品に対して様々な角度で確信をすることができます。
もし、それでも反論があるならピックアップしておすすめできる理由を5個書いてみましょう。
ちなみに、商品自体には改善すべき点がその時点では無いと思っていることが前提です。
もう少し丁寧に仕上げた方が良いけど、時間が無いからこれでOKというものでは意味がありません。
改善に手をつくして最高なものができたけど、イマイチ自信がない、確信が持てない場合に使って欲しい方法です。
また、芸術などの分野において、作品の完成が無限に続きそうな場合は、逆に一度商品として出してみましょう。
実際に出してみることで、顧客の声のフィードバックを得ることで、商品が完成に至れるでしょう。
目的は商品に確信を持つことです。
これって、実はコーチングで言えばエフィカシーを上げることと同じだと言えます。
自分のセルフイメージを観察して、ゴールを達成するためのエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げることと同じです。
また、反論に対するおすすめの理由は、アファメーション(肯定)と同じです。
この反論合戦は『確信』を掴む方法論であると同時に、止まりがちな足を動かす為の最初の一歩を踏み出しやすい方法です。
是非とも「私には無理かも」と思ったのでしたら、早速「私には無理かも」に対する反論を考えてみてください。
注意点としては、「私には無理」を肯定する為の理由は、当たり前ですが考えないようにしてください。
(私には無理という理由が実現してしまいます)
どちらかといえば、「私には無理かも」を「私にはできるかも」で反論25個、更にできるの理由を125個考えてみましょう。
125個以上でも、以下でも構いません。
実践されることをおすすめします。
ちなみに、書き出してみるのもありです。
脳汁をいっぱいだして見てくださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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