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COMPOSITION 03【TWO SIDED】に参加してみて

NOTEを初めて使って、今回参加した展示会について書いてみようと思います。

2022年4月30(土)-5月8日(日)の期間、江口海里さんの事務所でもあるKAIRI EGUCHI STUDIOの1階にあるPAGE GALLERY にて3回目となるCOMPOSITIONが開催されました。

江口海里さんよりお誘いいただいて、今回初めての参加にはなりましたが、133名と多くのご来場者から様々な意見なども頂けてとても貴重な体験をさせていただきました。

右:Takayuki Tsutsui さん
右:Kenta Yoshizawa さん
右:Shoma Furui さん
右:Tomoki Tsujikawa さん

さて今回のテーマは「TWO SIDED - 両面性 - 」についてですが、初めてのミーティングはこんなご時世もあってオンラインでの開催でした。江口さんより今回のテーマが発表されたと時の出展者の皆さんが一斉に斜め上を見上げて、「どういうこと??」っていうシーンが印象的でした。

このテーマは「ふたつ以上の異なる機能性(役割)を等しく持つもの」と定義されているのですが、なんか世の中にありそうですよね?消しゴム付きの鉛筆とかはそうなのかもしれませんね。

しかしながら実は「等しく」という概念がなかなか難しいところなんです。それが時間的なものなのか?価値的なものか?それとも使用頻度?など皆さんがあーでもないこーでもないと最も時間を費やしたところが、この辺りだったんではないでしょうか?

もちろんながら私も考え過ぎてあらぬ方向に脱線することもしばしばありました。仕事柄、構造や数値といったものから形を考えて設計することが多く、普段使わない頭の箇所を使ったなぁと思います。

作品名:Roly-Poly
寝転びながら本を読んだりできます

そんな私ですが、展示会には思い描いていたものが形になって展示されました。割とギリギリでした。

作品名はRoly-Poly。「床座に近い位置でくつろぐ」ことに焦点を当て、形態を段階的に変化させることで両面性を表現したアイテムです。平面・平面+枕・平面+背もたれ・立体の4段階の形態にフレキシブルに変化します。構成はシンプルで芯材(木材)・ウレタン・張地で構成されています。立体に変化した時もしっかりと身体を保持し快適な使い心地を実現してます。

形態1:マット・座布団
形態2:枕
形態3:背もたれ
形態4:低座椅子

この平面から立体に変化する形は、私が6年前の2016年にイタリアのFuori Salone(フォーリサローネ)に出展したスツール「mage」が発想の元になっています。構造的にはピロー型のパッケージの構造を応用したものです。現地でも反応は良かったんですが、問題点も多かったので、リベンジも兼ねて、この構造を応用して、新たな提案をさせていただきました。

folding stool「mage」

余談ですが、作品名のRoly-Polyはダンゴムシの意味。平面から立体に変化する感じや、特にくるっと丸まった時の見た目がダンゴムシに似てるなと印象的だったことからこの名前をつけました。

冒頭にもお伝えしましたが、本当に貴重な体験をさせていただきました。
粗削りなアイテムだったので、良い意見だけではなかったですが、新たな改善点も見つかる良い展示だったと思います。この作品もブラッシュアップしていこうと思います。

でも何より実際に体験してもらって「めっちゃええやん」の言葉が1番嬉しかったです。単純な人間なもんで。

これが江口海里さんです。

大阪ではこのようなデザインイベントが頻繁には開催されない現状もあるので、今回開催を決断してくださいました江口さんには感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。江口さんとのお話の中にはイベントに参加したい人は割といるけど、開催したい人はあまりいないという話もあったので私もちょっと企画してみようかなと思いました。

COMPOSITIONは今年の10月頃にまた開催する予定です。順調にいけばですが…多分開催されます。私も参加する予定ではあるので、今回以上に皆様に興味を持っていただけるような展示会にしていこうと思います。

それではまた10月にお会いしましょう。

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