金太郎アメ

確定申告前に知っておきたい話。名付けて「金太郎アメ理論」

いよいよ2月に突入。
個人事業者は確定申告に向けて決算書の最終準備で大忙しですね。

ところで、このタイミングだからこそ改めて確認して頂きたい話があります。

~名付けて・・・金太郎アメ理論!w~

金太郎アメ・・・久しく食べておりませんが、あなたはお好きでしょうか?
「好き・嫌い」はさておき、金太郎アメは、工場での製造時、元々は長~い1本で、それを、スパッ、スパッと垂直に切断する訳です。
断面には数種の色のアメが重なって、金太郎の顔になって見えますよね。

これを確定申告の決算に例えるとこうなります。

切断するアメの長さ
これが「1~12月の期間の長さ」になります。
敢えて言えば「12ヶ月センチメートル」でしょうか。
前年は含まないし、来年も含まない。
あくまでも申告すべき年の1~12月までの12ヶ月センチメートルを対象期間とする訳です。
ですから、今年の決算期間に「去年」を入れるのもオカシイですし、「来年」を入れるのもオカシイ訳です。
実際は「あ、この売上、この経費、去年の申告で計上し忘れていたから今年に入れておこう」なんてこともあるかもしれません。
それによって、税金が増える・減るは置いておいたとしても、そもそも、「正しい業績を把握する」ことが出来なくなってしまいます。
そんな数字の決算書を見て、「去年よりも良くなった、悪くなったとか」比較しても意味がない訳です。

※このような訂正は、本来であれば、修正申告(税金が増える訂正)もしくは更正の請求(税金が減る訂正)にて対応するのは税務実務です。


断面の絵柄(金太郎の顔)
これが「売上・経費・利益」という面です。
もし金太郎アメを切断するときに斜めに切ると顔が歪みますよね?
断面の一部が短すぎる・長すぎる=正しい期間の売上・経費で区切る事が出来ていない、ということ。金太郎アメの顔も変な顔に💦

この私が勝手に命名した「金太郎アメ理論」、会計の世界では「期間損益」と呼んでおりまして
●1年間という会計期間における
●損と益(経費と売上)をきちんと計上すること
を意味しています。


でも、色々な方の申告を見ていると、
結構多くの人が間違えていたりするんです。

あなたは大丈夫でしょうか?
ご注意くださいね。


【チェックポイント】

★金太郎アメの長さは12か月センチメートルですか?
 →去年や来年の数字が含まれていませんか?
★金太郎の顔、キレイに縦に切断されていますか?
 →
仕入だけ計上して、売上が計上されていない、ってことはないですか?

※なお、税務実務としては、一定の条件に当てはまる場合に、来年の経費を当期に経費計上できるような特例もありますが、ここでは割愛します。

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