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コロナの対応~やっぱりすごいフィンランド教育~

フィンランドがたった二日間で遠隔授業に移行できた理由

フィンランドでは休校ではなく、遠隔授業という言葉を使う。決して学校を休みにしているわけではないからだ。

ICTの端末は元から用意されており、持っていない子は学校が貸し出しなどを行っていた。

WIFIがなくて、端末を利用できない人とは電話で授業内容を伝えるようにしていた。オンラインに入れる人はそこで頑張る、できない人は電話や動画に残してそれを見るなどの対応を見せていた。

教師が一人一人考えるのではなく、学年によって指導チームを組み取り組んだ。

フィンランドで二日間で移行と言われた時は、そこまで指示がなかったから学校に任された。

学校に出された指示は「毎日生徒全員と連絡を取りなさい」という指示だけであった。後は学校ごとにどうするのかを話し合って決めていった。

なぜこのようなことができるのかというと、国が学校に任せえているのではなく、信頼しているから行うことができる。学校が国から独立しているから自由に行うことができる。

先生たちは毎日どうやって子供達と連絡を取り合うのかを考えたそうです。

手を挙げるということは、電話することであるという認識であった。

教師は自分の携帯を使わずに、家で余っているものや、学校で貸してくれたやつを使う。学校が予算で教師にSIMカードを渡した。

しかし、低学年の子はオンラインで学ぶのが難しいから、学校をオープンしていた。医療系の仕事を親に持つ子供や、特別支援学校の子ども達は通っていた。一クラス10人の編成で授業を行っていた。

家でもリモートで働いている親から、子どもを学校に行かせたいという要望があったが、校長先生が「それは先生の負担になるからできない」としっかり断った。

もし、オンラインのことでうまくいかなければ、校長である私に連絡するようにしてください。私が直接保護者と話しますと校長先生は、先生たちに安心して対応ができる心がけをしていた。

校長先生が一番大切にしているのは先生である。先生が安心して、安全で働きやすい環境を整えることを重視している。管理職として働くのではなく、マネージャーとして働く。

フィンランドでは初めに、校長先生と先生の対話をとても重視している。最初に時間をかけることで、後から問題が発生することが少なくなる。

給食も消えたわけではなく、欲しい家庭は学校に取りに行くことができる。しかし、行くまでの道で感染してはいけないから、ほとんど取りにいってはいなかったそうです。これは休校という考えではなかったからできた。

オンラインで地域の格差はあったが、どこも試行錯誤して行っていた。

これによりある効果が生まれた。それは一人一人と深く話し合うことができ、今まで子供が授業でどんなところに苦労していたのか、分かるようになった。休校中の学びが活かせた。


フィンランドが教育改革で一番初めに行ったこととは??

1970年に教育改革が行われたが、ここ20年でも教育は常に変化をし続けている。

フィンランドが教育改革で一番最初に変えたのは席の並べ方であった。先生だけを向いているのではなく、子どもがお互いに向いて学び合える。
ここで驚いたことですが、日本でも席の配置に決まりはないそうです。

フィンランドにはeducaという教育フェスがあり、そこでそれぞれの学校は良いと思ったものを全て取り入れる。新しいものを受け入れ、教育を良いものにしていくという考えである。

日本はエラーを気にしすぎて、トライできない。

フィンランドでは、先生は大学院まで行かなければなることができない。

学校で一番品がいいのは先生である。

今回お話しいただいたニロ先生の見解

・フィンランドの先生は自由である。自由であるがゆえに、迷っている部分がある。

・日本の教師の学ぶ姿勢やモラルがあるところを評価している。自由はないが自分をよりよくしようとする姿勢が良い。






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