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愛に溢れた子猫の保護方法のバイブル/「保護猫の育て方」著 ハンナ・ショー 訳 プレシ南日子

今回は軽く私の話と、最近読んだ本のことを書こうと思います。

昔から動物が大好きな私。
実家でペットを飼うことができなかった小学生の私が、未来の自分に向けて書いた手紙には、「大人になったらペットを飼いたい」「犬を飼ってみたい」「犬種はカニンヘンダックスフンド」「名前はホープはどうか」と、動物、その中でも犬愛に溢れる内容が書かれていました。

どうして犬に執着していたかを考えてみると、おそらく周りの親戚や友だちは全員犬を飼っていたからでしょう。
周りが犬を可愛がる姿を見て、自然と私も犬好きになっていました。


そして時を経た私が、実家で猫を飼い猫を溺愛してやまない夫と出会い(同じ小学校なのだが笑)、彼が猫を迎えることを熱望しました。

やっとペット可のマンションに引っ越して、夫との犬猫論争の末(猫が勝利することは分かっていたのですが戦わずにはいられませんでした)、今の将軍くんとの生活があります。


どうして私たちが保護猫を迎えようと思ったのか。
「保護猫」の存在を知ったのは、テレビ「志村どうぶつ園」(現在はタイトルが変わっています)です。
元々動物園や水族館巡りが好きだったこともあり、番組を見て実際に行った気分になるこの番組の放送を毎週楽しみにしていました。

その中で、サンシャイン池崎さんの保護猫の預かりボランティアのコーナーを見て、保護猫をお迎えしてみたいと思い始めたのです。


しかし正直に言うと、私は保護猫活動の本当の意味を理解できていなかったように思います。

将軍くんと出会ってから、猫の知識が皆無である私は図書館でおもしろそうな本を見つけました。

保護猫の育て方/著 ハンナ・ショー 訳 プレシ南日子

ぺらぺらめくると、可愛い表紙からは想像できないほどぎっしりと文字が詰め込まれています。(笑)
そして、ところどころに載っている可愛い子猫の写真に癒されます。
結構な文章量でしたが、とても興味深い内容ばかりで次々と読み進めることができました。

この本は、子猫、その中でも生後8週までの子猫を捕まえてから新しい家族へ送り届けるまでの説明が、とても丁寧に詳細に事細かく記載されています。
キトゥンレディこと著者ハンナ・ショーさんと子猫の経験談も交えて書かれているので、話に深みが増し、また猫に詳しくない私でも分かりやすく面白く読み進めることができました。

この本を読んで、私が特に記憶に残ったことを箇条書きでまとめました。(完全に個人的なメモです)

🐈シェルターで命を落とす猫のほとんどが、譲渡できない「野良猫」「生後8週に満たない子猫」
🐈猫は若いうちから妊娠可能(生後4ヶ月でも妊娠可能性あり)、妊娠期間平均63日前後、一度に平均5匹
🐈TNRプログラム : 野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・虚勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)活動のこと
🐈子猫を保護するときは母猫も一緒に、子猫の健康が危険にさらされ、コロニーの繁殖を止めることもできないため
🐈子猫の行動の発達は乳歯の発達と密接に関わっている
🐈子猫は色素が少ないため青い目で生まれ、目が発達するにつれメラニンの生成が増えて色が変わる
🐈病気は信頼できる獣医さんとともに、根気強く

この本は「保護猫の育て方」という題名の通り、子猫の捕獲方法や発達段階について、さらに譲渡の仕方までも丁寧に記されています。すごいことに保護する側のセルフケアについても書いてあり、「自分をいたわることは動物をいたわること」はまさしくその通りだと感じました。

実際に読んでみることで、いかに彼女が丁寧に子猫と接してきたかが分かると思います。
原文でも読んでみたいと思うくらいお気に入りの本に出会えました☺️



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