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【感想、時々書評】転職するので改めて新人マインドをセットする

これまでマーケティングの本をいくつか読んできたけど、一旦嗜好を変えて働く上でのマインド・振る舞い的な本を読んでみる。それがこちら、「伸びる新人は「これ」をやらない!」

というのも自分は新卒から約3年勤めた会社を今月辞め、来月から業種も業界も異なる会社で働く。今の会社が割と自由に働けたこともあるので、改めて新人マインドをセットして「損をしない」ようにするのが目的。

当てはまることが多々あってギクリ...

本書では、伸びる新人になるためにやらない方が良いこと、会社の構造や原理を踏まえて解説されている。

「会社の課題を同期と議論しない」みたいなやってしまいがちなことや、「他部署の上司や先輩に仕事の相談をしない」とか「困っている同僚の仕事を気やすく手伝わない」みたいな一瞬「ん?」となるようなものも、読めば納得のロジックが載っている。

自分の行動と照らし合わせてみると、特に反省だったのが「伸びる新人は、経営学を学ばない」って部分。「新人には経営戦略を批評できるほどの知識も経験もないんだから、そんなことで手を止めてないで、目の前のこと全力でやれ。」ってことなのだが、一時期自分も森岡さんの戦略思考の本を読んで、あれこれ考えちゃうようになっていた。今思うと割と恥ずい。
※あくまで手を止めるなってことで、考えるなってことではない

他にも、無駄に本を読んで頭でっかちにならない(なるべきではない)ってのもある。ここも知識が邪魔をして手が止まるくらいなら読まない方が良いって意味で、今まさに読み漁っているところなので気をつけたい。ちゃんと行動してこその知識であることを意識して、やらない言い訳にしないようにする。

本質は「権利と義務」の関係性を理解すること

この本で1番主張されていることは、「新人は今目の前のことを全力でやることで成長に繋がる」ってこと。確かに、会社の構造や自身の立場を理解していればやるべきことは必然的にそこに帰着する。

会社の構造とは、上の人が下の人を評価することであり、上の人ほど責任の大きさに比例して権限も大きいということ。自身(新人)の立場は、あくまで評価される側であり、物事を正しく判断する経験や実力を持っていない中、目の前の業務を遂行することこそが会社から求められていることになる。

個人的にはこの本に書かれている内容は、新人として最低限やるべきことであり、実際は「目の前のことを全力でやった上での余力を如何に使うか」が成長に繋がると思う。今の会社では「権利と義務」という言葉がよく使われているが、まさに「義務=目の前の業務を果たす」ことで「権利=余力でやりたいことをやる」ってことなんだと思っている。あくまでも会社構造における義務を果たすことが先。

丁度、えとみほさんが呟いてたけど、この「盗む」みたいなのが、余力でやらないといけないことの一部と理解。ここにもあるように、多分withコロナの時代になるとこの余力の使い方も変わるんだろうな...。

何はともあれ、来月からはしっかりとやるべきことをやるし、ちゃんと余力の使い方も考えて動く。このタイミングで読めて良かった。

マネジメントする側で必要なこと

新人としてすべきことが理解できると、マネジメント側になったときにすべきことも見えてくる。

まず、自分みたいな「本当にこれでいいの?」みたいにならないように、チームや部署のミッションやゴールは腹落ちさせられるようにしたい。

また、目の前の業務に集中してもらうためという意味で、各業務のゴールや役割・権限の範囲を明確にしてあげることも重要だと思った。これはこの文脈じゃなくても当然っちゃ当然だけど。

ちなみに、自分がマネジメント側なら新人にこの本を読んでもらいたいと思ったが、マネジメントレイヤーとか会社の人事からこの本を渡されたら、多分「ブラック企業」判定される気がする。現場のエースみたいな人から「さらっ」とオススメしてもらうのが良さそう。

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