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私を見て

暖かくなってきたので

昼飯を食べて、

午後の散歩をしていると、

綺麗な梅の花が咲いていた。

僕は思わず見とれてしまった。

少し見ていると

強い突風が吹いて来て、

梅の花びらが宙に舞った。

そして、ヒラヒラと動いた後

地面へと落ちた。

その地面へはすいせんが咲いていた。

僕は、こんなところにすいせんが!

と、思った。

すいせんは梅の花に負けじと美しいが

すいせんは、いったい上にいる

梅の花をどう見ているのだろう?

・・・ふと、想像してみた。

私はすいせん!

冬に咲く美しい花!

私の香りは色々なものを魅了する!

そんな私は数々の虫に

愛の告白を受けたわ。

でも・・最近・・・

私のほうじゃなく、

私より、上の方に、

虫や動物、人間といったもの達の

視線を感じるの!

少し前までは、私に釘付けで

私を見ていたはずのもの達が、

私の上ばかり、見ているの!

私は私の真上は見る事が出来ない!

いったい?私の上には何があるの?

私は不思議に思っていた。

そんな時、1匹のカラスがやってきた。

カラス『フッ〜!飛び回るのも

楽じゃないわ〜ねぇ〜!

たまには、こうして

地面へと足をつけるのも、

良いもんだ〜ねぇ〜!』

私は、カラスなら飛べるし、

上に何があるか?わかる!

と思ってカラスに尋ねた

『カラスさん!

お休みの所悪いんですが、

1つ聞いてもよいですか?』

カラス『あっ〜!

すいせんさんじゃないですか〜!

あっしでわかる事でしたら、何でも!』

『カラスさんありがとうございます

つい、1週間くらい前まで、

私は注目されて、私ばかり見られていたの。

でも、最近は、

私の上ばかりみんなが見てるの!

私の上には何があるの?』

カラス『あっ〜!そうですねぇ!

すいせんさんは美しいから、

みんなの視線を集めるもんでさ〜ね!

だから、視線が違う所を向くと

不思議に感じるもんでやすよね!

上には、梅の花が咲いているんでやんス』

『梅の花?梅って何?

梅の花はいっぱい咲いて、

人間や動物達が好きな花なんですよね!

あっ、あっしはすいせんさんのほうが

好きな花でやンスよ』

『そっかぁ!梅の花かぁ!

私を見ていてくれたもの達を

奪ったのは、梅の花かぁ!

腹が立つ花だわ!あっ、でも、

カラスさんが私を見てくれて

いてくれたから嬉しかった!

カラスさん!ありがとう😊』

カラス『いえいえ、すいせんさん!

あっしは、休んだ時にゆっくり話せる

すいせんさんが好きなだけやんスから!』

『もっうぅ〜!カラスさんってば、

褒め上手ヽ(^0^)ノ』

カラスとすいせん

『ワッハッハーヽ(^0^)ノ』

そんな感じなのかな?って思うと

すいせんが可愛く思えた!


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