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新しいアイディアが生まれる会話術

今日は対面での会話で、相手と信頼関係を築いていき、さらに「いいアイディアをだしていくにはどうしたらいいか」、「どういうことがコツなのか」をお話していこうと思います。

今となってはオンラインで、講演や研修をしたり打ち合わせをしたり、あるいはお客様と1対1で商談も行ったり、様々なパターンを繰り返してくる中で、「オンライン」と「リアル」の性格が少しずつわかってきました。

「オンラインでは前頭葉が動かない」と脳科学の専門の方がお話されていて、それが僕のバイアス、思いこみになっているかもしれません。企画を考える、新しいことをやっていくためには前頭葉=大脳新皮質を活性化させる必要がある。これはオンラインやリアルも変わらず、その事実があるんですね。

けれど、オンラインはその前頭葉があまり働かないことがわかっています。だから企画や新しいことを生みだしていくようなときに、オンラインはあまり相応しくないという研究や知見が思いこみになっているかもしれません。

僕はリアルが嬉しいし、リアルに会いに行きたくなります。オンラインは、連絡・報告・相談にはバッチリです。人間関係が完全にできていて、あうんの呼吸であればオンラインでも進んでいくと思います。これが「チームを集めました」、「これから新しい企画をスタートしよう」というときには、なかなかきびしいと感じています。

今、新しい企画を進めていますが、ミーティングで急所・要点がわからなかったんですよ。なので今日会社さんを訪ねて、その辺りをお話しました。

少し具体的に言うと、僕がある商品を作るのにその会社さんも含めチームを組んでいます。そこの会社さんでは他にも商品も扱っていて、その商品を開発するに至った元の考え方、主義主張や想いをたくさんお話してくださいました。

リアルな打ち合わせの場ですと、本筋から外れた話しが特に展開されますね。散り散りに話がなっていくときには「なるほど、なるほど」と言いながら「ところで……」と僕の聞きたいところ、商品に関わる話をしているわけなので、本筋に話を戻していく。話が散り散りになったらまた戻す、を繰り返しました。

これがオンラインで話があっちやこっちにいったりすると、どこに着地していいかわからないので、最初からある程度の交通整理が必要です。話したいこと、フォーカスすべき主題、テーマ、話、内容について話をしていくことがオンライン的に正しいと思います。

リアルでお話したところ、いろんなところに散り散りになる話の中に、「おっ!」というヒラメキが降りてくる瞬間があったんですよ。「これだな!」と。やはりリアルはこうじゃなきゃいけないと僕は本当に強く感じました。話していて焦りもあります。「これどうしよう……」と思う場面も。

「〇〇分、時間をください」という打ち合わせなので、終了時間はどんどん迫ってきます。けれど、話はもう本当に散り散りに、宇宙までいっちゃっている、みたいなね。

けれど、宇宙までいった中にフッと降りてくる瞬間があったんです。これって順番に僕が聞きたいように質問をしていったら、絶対にたどり着けないところだったなという感覚。「しゃべりたいことをしゃべり合う」時間を30分や1時間、リアルでとってみる。それにより、とても豊かなものが降りてくるので、みなさんにオススメしたいと思います。

こう伝えると、「ブレインストーミングですか?」と、相手の話をまとめたい気持ちがでてくる方もいらっしゃると思いますが、そういうお話の仕方をされても良いですが、相手が話したい話をただ聞く。その話が盛りあがるように、さらにふくらむように質問しながら、僕がお伝えしている共感や相槌、バックトラッキングを使って相手にもっともっと話していってもらう

そういうやり方を試していただくと、オンラインでカチカチの枠にはめていくのではなく、混沌とした形もわからないものの中にヒラメキを生むということが体験できると思います。

この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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