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人が頼りにするのは「ビジュアル」~裏心理学~

今日は裏心理学のお話です。裏心理学ってなんだ? と思われたかもしれません。なぜ裏かというと、表に出てくる部分を対象に心理学をやるのはあまり効果的ではないからです。僕自身の体験ですごく感じています。

もっというと意識にひっかかる、言葉で意識に訴えかけていくスタイルの心理学、心理スキルは相手にそれがバレてしまいます。「なんか気持ち悪いぞ」と。「なんかやられてるな」ということでバレてしまい、いい効果を表すどころか「ちょっとこういうやつは気をつけろ」と、悪い効果を延々と出してしまう。

裏心理学は相手の無意識に入っていく、心理学として表に出ていないスキル、心理メカニズムとして効果的なものであるということです。

演劇論の世界や臨床心理、犯罪捜査の世界など、もっというのであれば洗脳をしているカルトや犯罪をしている集団などで使われていて、知らないうちに心を操られてしまうスキルがいっぱいあります。

表の心理学と裏の心理学は違いますよという部分をベースに、『ハリウッド俳優が使いこなす演劇論』。スタニスラフスキー・システムと言われているものを一部お話していきたいと思います。

メラビアンの法則をご存じでしょうか。違う呼び方では55対38対7の法則と言われていて、人が言葉を使って相手に何かを伝えているときに、伝え手の印象として何を重要視するか調べた法則です。55%は相手の表情や態度、しぐさといった部分が内容の印象を決めています。38%が声。声のトーンや速さ、ボリュームやしゃべり方です。話の内容自体は7%自体です。

そしてハリウッドの俳優たちは、何をしゃべるかよりもそれが相手にどう見えるかということに心を砕いているわけですね。たとえば「今日はいい天気だ」という一言をしゃべるとしても、「今日はいい天気だ」というのはどういう気持ちで言っているんだろうと。身体やしゃべり方、視線。身体を開いているのか閉じているなど、そういうことによって「今日はいい天気だ」ということの裏にある、何を抱えてその人はそこに立っているのか? を見ている方に伝えていかなくてはいけない。

そういう身体の使い方や、心の持っていき方も含めてですけど、それを緻密にくみあげているのがスタニスラフスキー・システムと言われているものです。

今日は誰にでもできる効果的な身体の使い方、身体の向きをお伝えします。この身体の向き、相手と正対しているか、あるいは横に並んで身体の向きを自分でコントロールすることにより、相手との距離感をこちらでコントロールすることができるんですね。

相手との気持ちの中での距離感といってもいいです。一番相手にとって「この人は信頼できるな」というのは、腹を見せているところです。相手と正対して、腹を見せている。「敵ではないですよ」ということでおなかを見せている状態。相手にとって信頼ができるんですよね。

もちろん急に見せられたら「ちょっと怖いぞ」となります。いきなり正対するのは敵対する可能性もありますからね。徐々に行います。たとえば人間関係がすでにできている上司と部下、パートナーとの関係性の中で正対して相手に向かって身体を開きその人を受けとめる。それによって信頼を生み出す。大事な局面であればあるほど、身体を開いて相手におなかを向ける。効きます! やってみてください。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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