見出し画像

嫌われる話し方の特徴


話し方の前にアウトなこと

嫌われる話し方なのですが、まず前提として「声が小さい」「声が大きすぎる」はアウトです。

話し方の前に声の調整がまずは大切です。話している相手の声が小さすぎると、一生懸命に聴こうとしなくてはならず、「もういいや、この話聞かなくても」と、どこかで心が離れていってしまう。

自分のリソース=力を聴くことに使ってしまうと、話の内容を理解する前に疲れてしまい「もういいや」と思うんですね。大声も全く同じです。話の内容が頭に入ってこない。

いくら面白い内容の話をしたり、嫌われない会話の仕方をしても、声の大きさで、相手から「アウト」になることがあるんです。

ちょうど良い声の大きさで会話をするコツは、「相手の後頭部に向けて声を当てる」ような大きさで話すようにすること。

特に声が小さい方は、まずは相手に届く声で話すことを心がけてみましょう。「相手の後頭部に声を当てる」が、ピンとこない人は、自分の両手がビョーンと伸びて、相手の肩に触れているイメージを。そういったイメージを持って声を出すと、丁度いいぐらいの声が出ます。

そうして声を出すと、いつも声が小さいのに慣れている方は「こんな大きい声でいいんだろうか」と違和感はあると思います。それでいいんです。大切なのは自分よりも相手ですからね。もし心配であれば、気のおけない誰かを見つけて「これくらいの声でしゃべるのは大きいかな?」と聞いてみてください。

出典:ACイラスト

嫌われる話し方3つの特徴

僕がさまざまな場所でお伝えしている嫌われる話し方は3つです。
「質問」「要約」「あるあるドリブル」

これをすると、相手の話しの腰をバスッと折ってしまうので、相手は「なんかモヤモヤするな」、「なんとなくこの人しゃべりにくい」とか「なんかこいつ嫌だな」というのが、無意識に埋め込まれます。自分でも気がつかないうちに、人を遠ざけていってしまう。

結果、すごく嫌われてしまうことになるので気をつけてください。それでは、1つずつ解説していきたいと思います。

1)質問

「質問は会話の潤滑剤ですよね?」「相手に質問をすることによって相手は答えてくれるので、それをきっかけに会話は弾むんじゃないですか?」とよく聞かれます。

確かに、質問は会話の潤滑剤です。人は質問されると、答えなければいけないと感じる心のメカニズムを持っています。

質問をすれば、相手は半強制的に答えます。すると、会話が流れていきます。問題なのは「その質問がどこから出てきているのか?」という点です。

ここで、あなたに質問です。ちょっと考えてみてください。自分が質問する時、自分が聞きたいことを聞いていませんか。ほとんどの方はそうだと思います。相手の興味ではなく、こちら側の聞きたいことです。

そうすると、相手が本当は話したいことを切ってしまう。だから質問は良くない。ほとんどの質問は自分が聞きたいことなんですよね。相手に話をさせてあげるために、自分の聞きたい質問がわいてきても、グッと堪えましょう。

出典:ACイラスト

2)要約

例えばこちらから「昨日さ、カレーライス食いに行ったら、そこの作っているコックさんの親父と、多分奥さんだと思うけどね。運んでいる人が喧嘩していたんだよね。」と話はじめて、「なるほど。昨日カレー食いに行ったら喧嘩していたっていう話だ、それ」と要約されたとしましょう。

本当は「喧嘩してたんだけど、その喧嘩しながらもその旦那さんはずっと料理を作ってて。奥さんはこっちに向かって、お客さんにサービスする時には物凄いいい笑顔で」と言いたかったのに、要約されてバッサリ。「結局こういうことでしょ?」と言われると、本当は違うから、モヤッとしますよね。

これ特に女性が相談を持ちかけてきた時に「なるほど、それってこういうことね」と丸めると、相手はモヤッとします。

相手は要約して欲しい訳じゃないんです。その話そのものに共感して受容して、承認してほしい。聴いてもらうことで、自分を受け入れてほしいということなんです。

3)あるあるドリブル

そして最後の、あるあるドリブル。これ僕が付けている名前です。相手が何かのシチュエーションを言った時に「ああ、それあるある!俺もさ」と言いながら、相手が言った話を「あるある」とドリブルしつつ、自分の話をしてしまう。

これなんですよね。これも一般の会話ですごくよくあります。相手がまだ話し終わっていないのに「それあるある」と言いながら、自分に持ってくる。居酒屋やカフェなどで周りにいる人たちの会話に耳を側立てていると、あるあるドライブめちゃありますね。

1人でいらっしゃる時に、カフェなどでカップルが話しているところや、友達同士が話している場面でぜひ意識してみてください。
質問、要約、あるあるドリブル。どうぞご注意ください。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?