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一瞬でスイッチが入る方法

今日は「スイッチの入れ方」ということで、皆さんはこのタイミングでバチっとやる気が出るというスイッチはお持ちでしょうか。どのようにしてやる気を出したり、気持ちを切り替えていくかをお伝えしていきます。

意志力がなくてもやる気は出せる?

僕のスイッチの入れ方はまず環境ですね。自分の意志の力でスイッチを入れるというのはなかなかむずかしい。正直、僕は無理だと思っています。パッと朝起きて、「さあ!スイッチを入れてやるぞ!」というのはものすごい意志力がある方ならできるでしょうけど、残念ながら僕はもう意志力弱々ですのでやれない。

「明日は早く起きて、これとこれをやろう」と思っていても「まあいっか」みたいなことがあります。もちろん誰かとの約束があれば、意志力を使わずに身体を布団からひっぺがしてもそちらの方に進んでいきますが、約束がないとズルズルしてしまうことがあります。

朝だけではなく、『緊急性がないけれどやらなきゃいけないもの』にやる気を出してドーンといけるかと言えば、なかなかいけないですよね。そのときにどのようにスイッチを入れていくかということですが、僕は無意識にスイッチがあるとして、その無意識のボタンを入れるみたいなことを考えています。環境を変えるということです。

今、僕は心理学を学ぶ大学生をやっていますが、大学の勉強もそうなんですよね。この1年間はこの大学の勉強のスイッチがなかなか入りませんでした。なぜかというと、やらなきゃやらないで困らないわけですよ。僕が行きたいと思って、なりたいと思って行っている大学で、やらなくたって誰も困らないんですよね。

では、そのときに僕がどのように改善したかというと、もう「勉強するところはここ!」という場所をつくるということ。場所ごと変えて、そこに行ったら大学の勉強しかやらないということですね。

そうすると、身体がその場所に行った途端にやる気になっていく。たとえば、本の執筆しているときにその場所に行っただけで「よし、これから執筆するぞ!」というモードに自分がなっていることを感じたんですね。

なので大学の勉強も、「ここに行ってやる」と決めてやっています。頑張ってスイッチ入れなくてもいいんですよね。ですから、そういうスイッチの入れ方もあると思います。

このやる気がでる場所なんですけど、「人目に着く場所」と「あまり人目につかない場所」どちらが良いかということです。たとえば、カフェはオープンスペースなので人目につきますよね。あとはシェアスペース。あるいは1人でやるであれば、ネットカフェでもカラオケでもどこでもやれると思います。

これに関する実験は、ロバート・ザイアンス博士が行いました。「単純接触効果(ザイアンス効果)」と呼ばれるものを聞いたことがあるのではないかと思います。会えば会うほど好意がたまっていく効果を提唱した博士です。この博士の実験でモチベーションに関するものがあります。

「社会ファシリテーション」と心理学の世界で言われているものです。「観客効果」というもあって、観客がいればいるほどパフォーマンスがあがるスポーツ選手と、観客がいればいるほどプレッシャーがかかって実力が出せない効果が落ちる人と、二通りあったのでこれはなんだと実験したんですね。

その実験にはなんとゴキブリを使いました。人間と同じ耐性、習性があるということでゴキブリを使い人間の心の問題を解き明かしていったんですね。(俺らはゴキブリと一緒なのか?みたいに思ったりもしたんですが)

結果として、自分にとって取り組んでいる課題が簡単か簡単じゃないのかということが、密接に結びついているそうなんです。

自分にとって課題が簡単なもの、慣れているもの、容易なものだとみんなが見ている方が力が出る。自分にとって慣れ親しんでいないもの、これから始めるもの、まだまだ未知のものの場合は、みんなが見ているところだとプレッシャーがかかりパフォーマンスが落ちるということです。

みなさんが環境によってスイッチを入れていこうと考えた場合、その取り組む課題が慣れているものだったら、カフェや人が見ているところの方がグンと力が出る可能性が高いです。自分がこれからやっていくような、慣れていないものの場合は、人にあまり見られないような環境でやっていくとよいということですね。

ワンスイッチでやる気を出すには

「いやいや、それ言っていることはわかるけど、違う環境ってなかなかむずかしいよ」という方もいらっしゃるかもしれません。『違う環境』というのは別に外に行かなくでもいいですよ。いつも自分が仕事をしている環境ではなければいいので。いつもしている机の反対側向きに座ってみるなど、そんな単純なことでもいいんです。

それでもなかなかむずかしいときは、僕なら匂いを使いますね五感の中で1番行動と結びついているのは匂いなんですよ。ですから、自分がやる気になっているとき、スイッチが入っているときにある匂いを嗅ぐ。

「この匂いを嗅げばやる気になるんだ」と自分の無意識が覚えてくれるんです。いわゆるフィードバック仮説というもの。自分の中にアンカを入れると言ってもいいんですけど、スイッチを入れるためにその匂いを嗅ぐとやる気になるということは、ある程度可能だと思います。

自分の無意識が勝手に「なんかやる気でたな、俺」と感じるものを整えていくことが1番いい、効率のいいスイッチの入れ方だと僕は思っています。



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