見出し画像

傷病者/患者搬送・安全走行スキル講習 (EMSSD認定講習)開催します!

2泊3日 傷病者/患者搬送・安全走行スキル研修(EMSSD認定研修*鈴鹿サーキット交通教育センター)

搬送のための「緊急車両の運転技術」を身に付ける!

一般財団法人日本救護救急財団では、鈴鹿サーキット交通教育センターでは、消防救急車、病院救急車、ドクターカー、民間救急車を運転する方を限定対象した、傷病者/患者搬送・安全走行スキル研修を2泊3日で開催いたします
最近、緊急自動車の運転指導を国家資格がない人が不特定多数者を集めて指導しているという話をよく耳にするようになりました。
医療資格があるように、「自動車運転指導」は誰でもできるわけではありません。
*自動車教習の指導には、「自動車教習指導員資格」(国家資格)が必要です。

本講習は、患者搬送のための「緊急車両の運転技術」を身に付けることを目標にしており、患者搬送を行う運転者を対象に、病態別の搬送法や運転時の危険予測、走行中の安全補助要領などを実技、座学両方から講習(座学は事前オンライン講習を導入します。)から学びます。

救急車両の事故が起きる一つの理由


良く誤解されることですが、救急救命士資格者であれば緊急車両で緊急走行運転できるわけでは全くありません。ましてや、消防経験者とは言え自動車教習指導者(国家資格)をもった人もいませんし、道路交通に関する最新の正しい知識を得る機会もありません。消防経験者で機関員の認定を受けて緊急走行の経験をしている方は多くいますが、消防職の方でも自動車教習指導資格(国家資格)を持っている人はまずいないはずです。経験値からの伝承でしかなく根拠に基づく運転技術指導ではないのではないでしょうか?

ですから、救急救命士資格者=運転ができる。わけでは全くありません。最近、病院では車両運行の役目で救急救命士を派遣や雇用するケースがあるようですが、決して、救急救命士資格者だからといって運転ができるわけではないということを知って頂きたいです。
さらに、警察車両を除いては、緊急車両を運転するに当たって、特別な講習が義務付けられているだけではありません。ただし、民間救急車はタクシー同様に2種免許が必要ですのでプロの運転手ではありますが、その反面で、民間救急は軽症患者を搬送するので赤色灯を付けて緊急走行をすることは許可されていません(この制度、ちょっと不思議ですよね…)

それ故に、緊急走行の講習を全く受けていないで緊急車両を運転している運転手も非常に多く存在し、緊急車両に関する道路交通法すら知らないという運転手も存在しています。緊急車両を運転するには特別な知識が必要なはずですが、運転技術や知識を有していない経験者からの根拠のない経験値で運転が伝承されていると言っても過言ではありません。
このような事を考えれば、運転経験が浅い救急救命士による緊急車両走行の事故が起きるのは実は必然のことなのかもしれません。

(動画は、2022年に実施したEMSSD認定講習の一場面です。運転手は消防職員歴30年超えの大ベテランの方です。)


「人を運ぶ」唯一の緊急車両が救急車両

救急車やドクターカーの運行は、安全かつ確実に目的地に到着するだけではなく、刻々と変化する情報と車内の状況にも気を配らなければならない高い運転技術を求めらます。緊急車両の中で人を運ぶことを目的にしているのは救急車両しかありません。
道路状況だけでなく搬送する傷病者・患者の状態やその処置に合わせた走行技術も求められます。ドクターカーであればどのような処置をしていながら搬送しているかによっても判断基準は異なってくるはずです。
救急車両は緊急走行全般的な運転技術だけを習得するだけでは知識が足りていません。
本研修は、緊急車両の運転技術を習得するだけでなく、救急現場知識も加え「傷病者・患者への意識を高める」運転技術を学ぶことのできる日本で唯一の研修です。緊急車両を運転するという技術だけではなく、「傷病者・患者を安全に搬送する」という患者ファーストの知識を加え、緊急車両の安全走行を実践的に学ぶ実技研修です。
*緊急走行の経験が浅い方でも安心してご受講いただけます。
*当講習の走行指導は自動車運転指導者の国家資格者(*鈴鹿サーキット交通安全センター)が実施しています。

基礎的な運転技術からしっかり学びます。


公道や私有地では教えられないことを学ぶことできます。

本講習は朝から夜遅くまで1日中講習が続きます。特に救急車両は夜間帯に緊急走行をすることが多いですから、夜間帯の走行訓練は非常に貴重です。限られた私有地や雨の日の視界不良の公道では他の車に危険が及ぼますから、絶対に「訓練」はすべきではありません。なかなかできない訓練だからこそ専門的な教育の場で習得する必要があると考えています。
夜間に事故多いのも取っても納得できます。
事前に「何かいるよ!」と告知がある中でも全く認識できない様子が見て取れると思います。

模擬市街地で実際に走行する

本講習では、マイクアナウンスも含めた模擬市街地の走行訓練も行います。実際の走っている車両をどのように停止をさせるのか、停まってくれるのかそれとも無視して走行し続けるのか、歩行者はどうか等、救急車両特有の遭遇する場面を想定した走行訓練も行っています。

安全な交差点進入を学びます。
マイクアナウンスで緊急車両の進入警告の訓練も実施できます。

もちろん、道路交通法もしっかり学びます。緊急車両に関する法令を全く知らないという医療機関の方もいました。間違えた法律を教わっていたという方もいます。道路交通法の改正にともなって一部高速道路の最高時速が変わっていたり、最新の法律を学んでいないと特に高速道路上では大事故が起きかねません。道路交通法は運転のプロからしっかり学んでおくことが本当に大切です。救命のために向かった救急車両が原因で事故が起きることだけは絶対に避けなければなりません。

道路交通法や運転に関する座学もみっちり行います。

傷病者/患者を安全に搬送するための技術も学びます

救急車両にはストレッチャーがつきものです。ストレッチャーの操作が未熟で傷病者/患者が転落したりケガを負ってしまわぬよう、ストレッチャーの操作技術も学んでいただきます。安全に傷病者/患者を搬送するためにどれほどストレッチャーが影響しているのかを改めて学び機会にもなっています。

ストレッチャーの操作技術も学びます。

唯一無二・・・鈴鹿サーキットだからできる!

この講習には「オプション」として、希望者の方のみとなりますが、特別に鈴鹿サーキットの走行が可能です。本来、サーキットはお金を払えば誰でも運転できるというわけではなく、サーキット走行をするための講習を受けて認定された人しか運転ができませんが、本講習は鈴鹿サーキット交通教育センターの教官が指導者として管理することを条件に特別にサーキット走行をさせて頂いてます。受講者からはとっても評判が高く人気があります!
このオプションだけはつけたほうがいいと運転された方は皆さんおっしゃいますね。鈴鹿サーキットを走行できる機会はなかなかありませんから、是非、講習にお申し込みの際には、早朝になりますがオプションをお付けすることをお勧めします!

早朝のサーキット走行。本物のレーシングコースを走行できるのは受講者特典です。
前回は特別にサーキットのコース上での集合写真を撮らせて頂きました!とっても貴重ですね!

救急車両の事故を1つでも減らすために…

救急車両は、救命のために緊急走行をしています。その車両が事故を起こしてしまったり、その車両が原因で新たな事故が起きてしまったりすることは1つでも減らしていく努力が必要だと考えています。未熟な運転者が緊急車両を運転しているとは一般道を走行している車両は思ってもみないはずです。特別な訓練を受けたことがないという事実を知る人の方が少ないです。
見様見真似で緊急車両の運転ができるようになるわけではありませんし、特に病院車両は道路交通法を教えられる人はそうはいないのではないかと思います。また、同乗者が事故の原因にもなりうることも学ぶ場がないので、良かれと思った行動が実はそれが事故原因になっているというケースもあります。救急車両の事故を1つでも減らすために、患者を安全に搬送するための技術知識を習得できる日本で唯一の講習です。是非、救急車両を運転される方にはご受講頂きたいと願っています。


第13回傷病者/患者搬送・安全走行スキル講習(EMSSD認定講習)2泊3日
令和6年(2024年)2月26日(月)~28日(水)
鈴鹿サーキット交通教育センター
お申込み、詳細はこちらから