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DJイベント・TK SONGS RESPECT NIGHT 02出演者がラジオ番組で対談!

 今年5月27日にSEL OCTAGON TOKYOで行なわれたDJイベント・TK SONGS RESPECT NIGHT。好評につき、続編イベント・TK SONGS RESPECT NIGHT 02の開催が、小室哲哉の配信番組・TK FRIDAYで発表された。
 この出演者のうち、あさちるとDJ BLUEが、12月13日と20日に2週連続で放送されたFM京都の番組・CHILL 90's EMOTIONで対談した。このことについて書いてみたい。

 番組のオープニングは、あさちるのDJミックスからスタート。
 13日の放送では、TRFの『masquerade』から、H Jungle with tの『Going Going Home』へとつなぎ、続いて「 このボーカル、誰か当ててみてねー。ヒントは、スタイル抜群。ナース姿が似合うあの人でーす。」という、クイズ的なMCを挟み、CONVERTIBLEの『Oh Darling』をかけながら、正解を観月ありさだと発表。これはなかなか面白い試み。こういう豆知識を挟みこむスタイルは、大規模なフェスだと楽曲の勢いを殺してしまうかも知れないが、ラジオなら相性が良さそうだ。ひとくちにDJプレイといっても、媒体によっていろんな見せ方がある。
 クイズと言えば、イントロマエストロの藤田太郎が思い浮かぶ。彼は今年、TK FRIDAYにも出演した。曲が途中で止まったら、ダンスフロアで踊る観客のステップも止めてしまい、シャレにならない事態になるDJ・あさちると、曲を止め損なうと正解がバレてしまう、イントロクイズ出題者の藤田太郎。この真逆の2人が相対するとどうなるのか。奇遇にも、お互いラジオのレギュラー番組を持っている。どちらかがどちらかを番組に招いて対談しても面白そうだ。
 この後のDJミックスは、内田有紀『Only You』、globe『Feel Like dance』と続いた。

TRF『masquerade』

 今回の選曲の中でも、内田有紀の『Only You』はSpotifyでは配信されていない。番組でオンエアしてくれるのは嬉しい。

 また、20日のDJミックスの1曲目は安室奈美恵『a walk in the park』。あさちるが「wow wow~」の部分を一節歌い、「レッツゴー!」という景気の良いMCで始まった。自称DJ KOOの弟子というあさちる。師匠のDJスタイルの影響だろうか。この後、dos『baby baby baby』、華原朋美『LOVE IS ALL MUSIC』、hitomi『Sexy』、鈴木亜美『White key』とつなぎ、最後はTM NETWORK『Get Wild』で締めた。『Get Wild』は2週連続のオンエア。

hitomi『Sexy』

 DJミックスの後は、ゲストのDJ BLUEが登場。東京国際フォーラムで行われた、TM NETWORKのライブを観覧した話をしてから、彼の選曲でこちらをオンエア。

TM NETWORK 『Get Wild』

 青春J-POP Projectのリーダー・DJ BLUEは、この番組の記念すべき1人目のゲスト。この度は3回目の出演となる。まずはあさちるが、「青春J-POP Projectについて、どんなことを目的に、何をするプロジェクトなのか教えて下さい。」と尋ねた。DJ BLUEによると、青春時代には人生の宝物が埋まっている。青春時代を過ぎて、忙しく生活していくうちに、その頃を忘れがちになったり頭の中で埋もれてしまったりする。それを埋まったままにしないで、音楽とともに掘り起こすのが、青春J-POP Projectということのようだ。

 あさちるは自身の青春について、「友達とカラオケに行って、マクドナルドに行って、プリクラを撮っていました。」と語った。当時聴いていた音楽とともに、こうした情景が浮かぶ方も多いだろう。このプロジェクトは、音楽で人々にハッピーになってもらおうとしているに違いない。
 あさちるは、DJ BLUEの説明を聴いて、「めちゃくちゃ素敵なコンセプトですね」と返していた。

 このプロジェクトは立ち上げてから約3年になり、さまざまな取り組みがなされたそうだ。コンピレーションを中心に、多数のCDをリリース。その普及のためにラジオ番組を放送。さらに雑誌『昭和50年男』での連載や、『80年代アイドル総選挙』という雑誌の企画・立ち上げ。こういった活動の一環で、音楽イベントの開催もある。それが「TK RESPECT NIGHT」だ。

 DJ BLUEは、TRF・globe・hitomiの90年代の活動に、スタッフとして関わった。これを再集結させて世に伝えたいという気持ちがある。今年5月に開催され、あさちるもダンサーとして出演した。これはDJ BLUEの先輩でもある、TRFのDJ KOOがずっとやりたかったことでもあるという。続編となるTK RESPECT NIGHT 02では、DJ KOOの発想をBLUEが実務で具現化し、Wプロデューサー体制で臨むそうだ。

 DJ BLUEは1回目のTK RESPECT NIGHTを振り返り、DJやアーティスト、ダンサーにオーディエンスが一体となって盛り上がるようすを前もって思い浮かべており、実際にそれ以上の120%の大盛況だったと感じていたようだ。
あさちるも「みんながひとつになるってのを目の当たりにしましたよね。私、感動しましたもん。」と言っており、お互いにとって良い経験だった模様。

 DJ BLUE・ゆけむりDJs・あさちるといった面々で打ち上げも行われた。後日、DJ BLUEが、マーク・パンサーの出演イベントに顔を出した時も、このTK RESPECT NIGHTをまたやろうというふうに声をかけられたそうだ。「続けましょう、集めましょう、広げましょう」という言葉を出しながら、マーク・パンサーとのやりとりについて語った。hitomiとは会議室で同様の話をしたという。

 あさちるは、小室哲哉本人の反応についても尋ねた。配信番組・TK FRIDAYの視聴者が、イベントのレポーターとして入ることになる。そのレポーターが小室哲哉に直接写真を見せて、本人にイベントのようすが伝わった。小室哲哉も喜んでおり、「やっぱりヒット曲多いな。」と、自分で言っていたという。「またどんどん続けてよ。」という感じだったのはありがたいと、DJ BLUEは言っていた。

 もう1曲、DJ BLUEの選曲でこちらをオンエアして、出番は終了。
華原朋美『Hate tell a lie』


 20日の放送では、DJ BLUEが大学入学の時期に、自分の心情にピッタリだったのでリピートでよく聴いていたという、こちらの曲をオンエアしてから、あさちるとDJ BLUEの対談が始まった。

渡辺美里『My Revolution』


 DJ BLUEが初めて音楽業界に入ったときの仕事は、accessのデビューイベントだったそうだ。DJ KOOが浅倉大介の出演を思い立ったので、DJ BLUEが出演交渉に入ることになり、久々に会ってお茶をして経緯を話す。「出ましょう!」という具合に快諾を得られたようだ。DJ BLUEも再び浅倉大介と仕事ができることに胸を高鳴らせており、この心境を「チルエモですよ!」と言い表していた。浅倉大介の話し方や雰囲気は、小室哲哉に似ているというように、彼の印象についても語った。

 あさちるが、TK SONGS RESPECT NIGHTの2回目の開催についてDJ KOOとどんな話をしたのか尋ねると、DJ KOOの構想では、2回目どころか3回目・4回目も視野に入っているとのことだ。主催者サイドは、単発イベントではなく継続性を持たせることで、イベントを育てて小室哲哉の音楽の盛り上げに一役買おうという狙いがあるのだろう。EUROGROOVEも、元々は継続性のあるプロジェクトとして始まったのだが、コンピレーションCDは04までで途絶えてしまった。TK RESPECT NIGHTには、ぜひとも通し番号が2ケタになるまで続いていって欲しいと思う。
 小室哲哉の配信番組・TK FRIDAYに、DJ KOO・マーク・パンサー・hitomiが集結したことも話題に上った。あさちるも「エモ過ぎました!」と気持ちを高ぶらせる。

 SNSやニュースに掲載された、豪華4ショットの写真について、ここに至るまでの話もあった。4人のスケジュールを合わせるだけでも大変な上に、配信番組のスタッフとか、その環境とかも合わせるのはひと苦労だったとDJ BLUEは振り返った。これを聞いたあさちるは「奇跡の一日だったんですね」と、にこやかに返し、「小室さんとhitomiさんはなんと10年以上ぶりにそのときにお会いされたということですよね?」とDJ BLUEに確認していた。
 DJ BLUEは過去の記憶を辿りながら、10年前にhitomiの番組に小室哲哉がゲスト出演した話をする。もしこれがなかったとしたら、『YOU ARE THE ONE』まで遡るのではないかと、久々の再会を見て思いを馳せていた。

 小室ファミリーの中でも、hitomiは自分で歌詞を書くので、できあがったメロディーを受け取ったら、歌詞を乗せたものを小室哲哉に返すというやりとりがある。『by myself』は、小室哲哉としては書き上げた当初はあまり良い曲ではなかったが、そのやりとりの中でどんどん良い曲になったという話をしていた。こういう名曲が生まれるまでの経緯に、DJ BLUEもグッときていたそうだ。「きっとby myselfは歌ってくれるんじゃないかな」と言いながら、2人で「楽しみですね」と、次回のイベントに期待を込めていた。

 2週連続出演の2度目の放送で、DJ BLUEが去り際に選曲したのはaccess。自身の結婚式の2次会で歌ったほどに思い入れのある曲なのだそうだ。

access『MOONSHINE DANCE』


番組の最後は、あさちる『EZ DO DANCE』をオンエアして終了。


 今回は、イベントの出演者同士で熱く盛り上がった対談となった。今回のイベント出演者の中でも、TK FRIDAYの記念写真に収まっている面々や浅倉大介のことは知っているが、それ以外は「誰だろう?」いう方もいるかも知れない。そんな方には、出演者の人となりが肉声を通して感じられて、さらにイベントの興味が高まる放送だったのではないだろうか。このイベントにはDJ BLUE以外にも何人ものアーティストが出演する。あさちるは、他の出演者も番組に呼ぶことができるのか。今後のCHILL 90's EMOTIONの成り行きにも、 ご注目いただきたい。


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avex manegement公式サイトより、DJイベント開催の告知


青春J-POP Project・オフィシャルサイト


FM京都公式サイトより、あさちるのプロフィール