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イケメン教会説

こんばんは。春は花粉の季節ということで、私を含め花粉症の皆様は、沈黙を強いられる場面で息を殺しながら口呼吸していることと思います。

ところで皆さん、懺悔したことはありますでしょうか。

私はあります。

私は基本的にアホ躁鬱なので、気分上がってるときに全能感の赴くまま行動に突っ走り、シラフになったときに

「なんであんなことしたんだ・・・・・・馬鹿馬鹿馬鹿・・・・・・」

といった具合に自己嫌悪に陥りつつ、それからしばらく全方位射撃ならぬ全方位懺悔したりするんですけども。

さてこんな状態がデフォルトな私ですが(初期不良かな?)、私と同類な人とかね、結構、ノリノリなときにやらかしてしまった行動によって生じた不利益なんかの責任取ってると、なんでやねん・・・・・・と、まるで他人の尻拭いやってるかのような感覚になることあるんじゃないですかね。

例えば高校デビューのやり方を間違えて、入学そうそう自己紹介で長々と演説をし、その中でクラスメイトにダル絡み(自己紹介の途中に、初対面の人に向かってかわいいですね。と言うなど。)をした結果、3年間それをコスられ続けてなんとも恥ずかしい思いをする・・・・・・みたいなね。自業自得のノンフィクションなわけでございますが。

まあともかく、人間誰だって過ちを犯しますから、皆さんね、なんだかんだ懺悔したことあると思うんですよね。

そもそも懺悔という言葉の意味ですが、調べてみますと

①過去に犯した罪悪を告白してゆるしを請うこと。 また、過去の罪悪を悔いて神仏や人々に告げわびること。
 ② 過去に犯した罪悪を後悔して、人に打ち明けること。 一般的に、他人に話しにくいことを打ち明けることにもいう。

(精選版 日本国語大辞典 「懺悔」の解説より)

とあります。

懺悔というとどこか私は宗教的なイメージを抱くというか、十字架の前で跪いて、神(主?)よお許しを・・・・・・ってな光景が思い浮かぶんですが、だいたいそれで合ってるみたいですね。

前置きが長くなりましたがいよいよ本題です。

最近、大学で会った先輩がイケメンすぎる件について。

おい懺悔はどこにいったんだよ。とお怒りの皆さん、ちょっと待ってください。私は今、衝撃的な説を提唱しようとしているんです。

この記事のタイトルでもありますが、それは

「イケメン教会説」


ドヤ。

これね、半分ネタだけど半分真面目なんですよ。半分ネタだけど。

この説を提唱することになったきっかけは、私が通うことになった大学でのサークルの新歓で、とある先輩に会った事でした。

私はピチピチの(枕詞)大学1年生ですから、当然友達はおらず、サークルの新歓といっても集合場所で孤立してTwitterするくらいには孤高のぼっちをやっていました。しかし幸いなことに、その新歓では班が決められていたので、女の先輩が私を回収してくれました。そして同じ班の人間を眺めていると・・・・・・

ウホッ・・・・・・いい男・・・・・・

というわけで、私はイケメンの先輩と運命の出会いを果たしたのでした~完~

ではないですね。まだ続きがあります。

サークルの詳細については、このお話がつい先日の話であることもふまえ、本人及び近辺にバレると恥ずか死ぬのでぼやかしておくんですが、まあ場所巡り系のサークルでしたので、班で決められた場所に行きましょう的なことをやりました。

このご時世悲しいかな皆さんマスクを付けているので、目からくらいしか人相が分からないのですが、かの先輩(便宜上A先輩としておきます)には会ってそうそう鮮烈な印象を抱きました。

イケメン、そう、イケメンではあるのですが、さらに言えば好みの顔という感じでした。どこか異国情緒の漂う顔つき、The 厭世観(この場合みなさんなんて発音してます?ジ・えんせいかんですかね)と言った具合に気だるげに瞬く瞳。

全てのことに興味が無いと言われても納得してしまうくらい、エロい停滞感があるんですよね。("エロい"とか言ってしまったので、ますますこのnoteが見つかるわけにはいかなくなってしまった。)

でも、まあそのサークルに入ってるだけあって、目的地では皆が進む中立ち止まってちゃんとしたカメラで写真撮ったりしてたので、この世の全てに興味がないってことは無さそう。しかしあくまで雰囲気的にね。わかる人にはわかる。

ちょっと先輩の説明長くしすぎたかな(無計画執筆の弊害)

さてサークルの新歓にて、先輩や初めて会う同級生と大学を出発し、ぎこちないながらも会話を重ねるうちに緊張はある程度解けて楽しくなってきた私ですが、突然A先輩が後ろから話しかけてきたので緊張のボルテージが再び爆上がりすることとなりました。

私の班は男子が少なく、A先輩と数人の1年生を除いて全員女子だったため、A先輩は男子の後輩に付きっきりなんだろうと思っていた矢先のことだったので単純に驚いたのもある。

しかもそのとき、私友達と2人で喋ってて、なかなか会話に入る余地がないだろうというようなタイミングで話しかけて来たんですよね。ちなみに私がそのとき何を話してたかと言えば、

高校時代の悪行。

もちろん、俺はこんなにワルだったんだぜ・・・・・・という謎自慢みたいな話ではなく、それこそ懺悔の最中だったんですよ。

「ああ、部活サボって〇〇に行ったこともあれば、学校サボって〇〇に行ったこともあった。そのおかげで後々・・・・・・」

という感じ。

同級生に疎まれ、親には呆れられ、散々だったナ・・・・・・などと言いかけたとき、A先輩はこう声をかけてきたんです。

「なんか・・・・・・いいね。」

なんか、いいね。

A先輩は文学部だったわけですが、見てほしい、先輩が発したこの語彙力の欠けらも無い言葉を。

しかしながら、そこに、それ以上の的確な言葉が当てはめられる必要は無かったんですね。少なくともそのときの私には、大学生相応の語彙力によって編み出された賢そうな言葉は要らなかった。

私の犯した悪行(笑)について面白!と言ってくる人は多かれど、シンプルな肯定(もちろん良い事だとは思ってないんだろうけど)の言葉をかけてくる人って言うのはまあ少ない。

思わず、「ええ!?いやいや、この悪癖のおかげで散々なことに・・・・・・例えば〜」と追い懺悔(?)してしまったわけですが、さすがのA先輩、ぶれません。

「でも、いいじゃん。」

皆さんこれですよ。これこれ。この体験こそがイケメン教会説の礎です。

文面ではなんだか投げやりというか突き放している感があるかもしれませんが、あの、とても顔の良い人に肯定されるのって大変喜ばしいことなんですよね。いや、私が美男美女を愛してやまない人間であるとか(というか皆そうだろ)関係なく、"その"顔で肯定してくれるのか!という、あの無上の幸せですよね。なんか自分で書いててキモくなってきた。

懺悔っていうのは、ちょっと斜に構えて解釈すると、自己満足なんですよね。いくつか意味はありましたけど、あれ結局、自分が罪を告白するということに重点があるんじゃないかなって。

許してもらえるかもらえないかっていうのは実は二の次で、とにかく自分が罪という重荷を、最大の反省を以て下ろすことこそが懺悔だと思ってます。

ただ、やっぱり許しが得られないとモヤモヤは残る感じはある。そこで教会というのは、神からの絶対的無条件な愛(=必ず許してもらえる)を信じて懺悔するっていう点で、なかなか良いですよね。宗教にわかなんで間違ってたら申し訳ないけども。

そしてA先輩は、私の懺悔を聞いてくれただけでなく、「なんか、いいね」という言葉で、主観によって、つまりは個人の絶対的な価値によって罪を肯定してくれたんですよね。罪を肯定というよりは、正確に言えば、そんな経験もいいんじゃない?というような価値付け寄りではあると思うんですけど・・・・・・。

A先輩の表情は変化が見えない方で、笑ったりはするんだけど、基本的に無なんですよ。

そして、私に、なんかいいねと言ってくれたときも無表情(少し微笑んでいたかも?)だったのが個人的には激アツでしたね。普通にそう思うよ、という感じが出てて。

・・・・・・と、こんな感じで、新歓中はA先輩のことしか頭にないまま終わりました。

新歓が終わったあとも、結局この記事書いてる午前4時半の今までA先輩の魅力などについて考えていたりしたんですけどね。気持ち悪!

先輩の話はここまでとして、イケメン教会説っていうのは、これはイケメンでなければ成立しないのかっていうと違うと思います。(さっそく説が破綻したけど)

私にとってイケメンのA先輩がなにを意味したかっていうと、たぶん憧れ、なんですよね。

今までに出会った中でも一番ってくらい理想の顔をしていたし、あとはまあ詳しくは言わないけれども、私がなりたい理想像と技能的にも被ってるところがあって。

だから憧れで、ああなりたいなあみたいな存在だったから、そんな人にいいねと言ってもらえるのが嬉しいのは当たり前だな。

ただ、どうしてそれが"教会"と言えるほど崇高なものに変わるのか。

考えてみたけど、私なりの結論としては、憧れはすなわち自分の未来の可能性だから、ある種未来の自分から認められているような気がして、許された気持ちになるんじゃないかってとこですね。

よし。どうあがいてもいい感じにまとまらないので強制終了するとします。

これからA先輩と話す機会が増えればよいのだが。そして皆さんも、春は花粉の季節であるだけではなく、ついでに出会いと別れの季節ですから、出会いに関してはビビッときた人には常識の範囲内でアタックしていきましょう。恋愛とかじゃなく、いわゆる"推し"とかでもいいと思うし。一期一会だし?卍

というわけで、さいなら〜


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