【マイケル・リッチー(1938-2001)】の〈監督作〉5本の極私的ランキング
代表作は『がんばれ!ベアーズ』(76)になるんでしょうか。私はTVドラマ版と続編『~大旋風』は部分的に見たけど本家(映画1作目)はまだ観てません。
私が観ているのは↓の5作品だけです。◯=秀作、△=佳作、▼=凡作の評価
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◯『輝け!ミス・ヤング・アメリカ』(1975/米) [未ソフト化] 〈未公開〉
△『ブラック・エース』(1972/米)
▼『アイランド』(1980/米) ※2024年にBlu-ray化
▼『ゴールデン・チャイルド』(1986/米)
▼『ミッドナイト・スティング』(1992/米) ■未DVD化■
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歌手で女優のベット・ミドラー(1945-)のコンサートの模様を撮影したライブ映画?『Divine Madness』(1980/米)の監督がマイケル・リッチー。日本では『ベット・ミドラー ワン・ウーマン・ショー』の邦題でビデオ化済み。
5本の映画の感想と関連リンク集
◆『輝け!ミス・ヤング・アメリカ』(1975/米) [未ソフト化]
準備不足な上に私生活にもトラブルを抱える「ミスコンテスト」の主催者(ブルース・ダーン)や、不安だらけな若い出場者たちの1週間?を描く群像劇。『ワン・オン・ワン』(77)と『フーリング』(80)でエリートを捨てボンクラ男を選ぶヒロインを演じた、贔屓のアネット・オトゥールの映画デビュー作。
チョイ役で出演のメラニー・グリフィスが「ポラロイドカメラ」で悪ガキに裸を盗撮される場面があり、「健康的なエロ」といった肯定的な描写だが、今なら問題だろう。正確には「ミス・カリフォルニア」を選ぶ大会らしい。特別に泣けたり笑えたり下心が満たされたりする映画ではないけれど心に残る映画のひとつ。テレビの90分枠の放送(オリジナルは113分)で観ました。うだるような「夏の蒸し暑さ」は嫌いだが、ピークを過ぎると寂しくなる「過ぎ去った夏を惜しむ」ような感傷的な余韻、むさ苦しい「夏の高校野球」が終わったような寂寥感。主題歌は原題と同じく(チャップリンの)『Smile』。
『70年代アメリカン・シネマ103』(1980年)掲載の堤夏彦氏の批評(P.315)。
オリジナル予告篇
海外の評価
米国Amazonのカスタマーレビュー
英語版のWikipedia
◆『ブラック・エース』(1972/米)
本作はシシー・スペイセク(1949-)のデビュー作で、意外に?可愛くて驚く。
食肉工場を経営する裏側で、若い女の人身売買も行うカンサス・シティのゲス過ぎる大物を演じるのがジーン・ハックマン。原題「Prime Cut」=「最高級の肉」は「食肉工場」と「若い女の人身売買」に掛けてるんだろうか。ボスのジーン・ハックマンと巨漢の弟の本気なのかふざけてるのか判らない「ムサ苦しい取っ組み合い」の場面は『レザボア・ドッグス』(92)でのマイケル・マドセンとクリス・ペンの「じゃれあい」に受け継がれた?!。『あんたもリー・マーヴィンのファンか?』のセリフが『レザボア~』にあった。
みうらじゅん氏は本作を「モテナイ映画」の1本に挙げていた。「ポリティカル・コレクトネス」に反しまくったアクが強くイマイチな映画だが好き。
オリジナル予告篇
海外の評価
VHSビデオのジャケット写真
◆『アイランド』(1980/米)
幼い息子を〈現代の海賊〉に誘拐されたマイケル・ケイン主演のスリラー。
オリジナル予告篇
海外の評価
VHSビデオのジャケット写真
◆『ゴールデン・チャイルド』(1986/米)
大昔にテレビ放送で観ました。話はよく憶えておらず、ヒロイン役のシャーロット・ルイス(1967-)が綺麗だった印象ぐらい。確かミス・インドに選ばれた経歴とか放送前の解説で聞いた気がするが、どうやら全くのガセ情報。
オリジナル予告篇
海外の評価
VHSビデオのジャケット写真
◆『ミッドナイト・スティング』(1992/米) ■未DVD化■
ビデオで観ました。ホントつまらなかったけれど海外の評価は意外と高い。
海外の評価
VHSビデオのジャケット写真
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