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真田広之主演の『里見八犬伝』(83)の魅力とは。感想と映画リンク集。

◆『里見八犬伝』(1983/日/Legend of the Eight Samurai) ※私の評価◯

里見八犬伝』という映画は、「SF」でいうところの「スペースオペラ(スペオペ)」だと思います。なので、無理に名前を付けるなら「時代劇オペラ」。
あるいは、酷く感傷的でSFXがチープな「ダーク・ファンタジー時代劇」。
同じ深作欣二監督の『魔界転生』(81)、同じ真田主演『伊賀忍法帖』(82)等。

海外の評価を探してると、こんな「正しい(正し過ぎて面白味のない)酷評」が投稿されていました。機械翻訳⇒《この映画は典型的な80年代の映画で、演技が悪く、非常にばかげた視覚効果とサウンドエフェクトがあります。プロットはアドベンチャータイプです。あなたがコレクターであるか、一部の俳優に特別なインターレストを持っていない限り、映画はひどく時代遅れです。

私は『里見八犬伝』を中学生の時に友人数人と共に映画館で観ました。当時、一番盛り上がったのは、多分「夏木マリ」の入浴シーン(正確には永遠の若さを保つために血の池の風呂?に全裸で入る場面)だったと思います。エンディングは唐突な洋楽(ジョン・オバニオンの名曲!)で感動させにくるし(感動した)、確かに「変な映画」でした。「酷評」は正確に的を射てますが、少なくとも俳優は誰一人イチビった「半笑い」の演技をしていません。大マジです。だから「作り物丸出しの大蛇が大袈裟な音楽と共に画面に登場」してきても、許せるのです(ハリウッドと比べるのは野暮)。観たのは何十年も前なので、もちろん詳しく憶えてはいませんが、本作の「真田広之」の設定は、『七人の侍』(54)の「三船敏郎」の設定を意識していると思います。映画館で観た時は『七人の侍』をまだ観ていないので気付きませんでしたが。
本作の主題の一つは「選ばれし者たちの自己犠牲」だと、今になって思う。

良い画質の予告篇が無いので、↓中国人?が作ったファンメイド予告

私は、若きアクションスターだった頃の「真田広之(さなだ・ひろゆき/1960-)」の主演映画を、なぜか映画館で4本観ています(他はビデオで観た)が、JAC創設者で真田の師匠?である「千葉真一(1939-2021)」は、「ピンチになるとどこからか現われて主人公(真田広之)を助ける目立ちたがりの〈あしながおじさん〉」と言いたくなる「おいしい役」を多くで演じています。

ジョン・オバニオン(1947-2007)の歌。中国語コメントが多い類似動画も。

↓「制作発表時の記者会見」と「メイキング映像」のようです

荻昌弘(おぎ・まさひろ/1925-1988)さんの「月曜ロードショー」での解説

海外の評価

米国Amazonのカスタマーレビュー ※レビュー数「40」

ドイツAmazonのカスタマーレビュー ※レビュー数「15」

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