◆『つげ義春初期短篇集』(1969年/幻燈社/限定1500部)
個人的にはここのフレーズが強烈だった⇒ 《貸本マンガ界そのものも、日陰もののような存在だったから、不真面目や出鱈目だけでなく、盗作や模倣も大手を振ってまかり通っていた。誰も文句を言う者もなかった。賢明だと思う。そうでなければ狭い穴倉の中の秩序は保たれていなかったと思う。》
『つげ義春初期短篇集』所収の写真。本書に限らないが、つげ氏の単行本は「つげ氏が撮った風景写真」以外に「つげ氏を被写体にした写真」が多い。寡作で私小説風の作品が多いので「著者への興味」を持つ人が多いからか?
私はずっと昔に古本屋で『つげ義春初期短篇集』を買って読みましたが、金欠でもあり高く売れるので、かなり昔にまんだらけに売却し手元には無い。
つげ氏の貸本漫画時代は「1955年のデビューから1965年までの十年間」。
評論家の副田義也氏いわく「草創期の劇画はハングリー・アートであった」
私の過去の↓この投稿が収録してあったのは、『つげ義春初期短篇集』か?
単行本の書影 ※書体のデザインは赤瀬川 原平(1937-2014)氏?
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