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レヴニスタもREV UP❗️これからのラグビー観戦①現代アートを参考に〜知識は必要ですか〜

1.わからない、を観に行く

久々に美術館に行きました。

千代田線乃木坂駅直結 新美術館

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未来都市を思わせる全面ガラス張りのこの空間は、現代アート展を積極的に展開しています。

駅から入口に繋がるデッキには、早くも『分からない作品』が💦

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これは子供の落書きではないのか⁉️どこが芸術なのか⁉️不安は募るばかり。

作品鑑賞の前に、地下の書籍コーナーに行きました。初心者向け現代アート関連の本が並べられています。

そのうちの一冊をパラパラとめくり、まさに目から鱗でした❗️❗️

その本は売れてしまい見本しか残っていませんでした。ここで正確に引用することはできませんが、こんな一節を記憶しています。

【現代アートを鑑賞するのに知識は必要でしょうか❓】

【事前に学習して知識を得る必要はありません。ただ、繰り返し鑑賞するうちに、現代アートについてもっと知りたい、という気持ちは出てくるでしょう】

たしかこんな回答でした。他にも質疑応答形式の文章は続きます。表現は正確ではないので、その点ご容赦ください。

現代アートの鑑賞に飽きたらいけませんか❓】

【飽きる、とは、自分の予測以上のものでなくなること。だから常に作品の作り手は、それを超えるものを意識しなければなりません。しかし、現代アートはとても幅広いもの、飽きたと思ってもさらに色々見てみましょう】

この現代アートの見方を『ラグビー観戦』に置き換えて少し考えてみることにしました。

2.ルールという高い壁

学生時代テレビで見たラグビー、

スクラムはおしくらまんじゅう、ラインアウトはチアリーディング、にしか見えない謎すぎるスポーツでした😳😳スクラムを組んだ後鳴るレフリーの笛、その瞬間一方のFW陣が喜ぶ姿、あれは不気味でした💦もちろん、今ならその喜びの意味するところはわかりますが。

とはいえ、トライの瞬間は爽快でしたから、毎回それなりに楽しくは見ていました。

今、ラグビーを生観戦するようになって、回を重ねるごとに楽しさは増しています。ラグビーというスポーツの大枠がようやく見えてきたからです。

昔と違い、会場ではペナルティーの度に丁寧な解説がアナウンスされるようになりました。あの解説を余裕を持って聴けるようになったのは、トップリーグ2021シーズンも終盤に入った頃でしょうか。

その時痛感しました。

ルールというものは、そのスポーツの動きに『目』が先に慣れないと、言われても頭に入ってこないのです💦

リーグワン開幕に当たり、流石に初心者向けルールブックを読みました。やはり全ては頭に入りません。

やはり『見る』、こちらが先なのです、おそらく。

SNS上では『初心者はルールを知ることが必要か否か』と盛んに議論になりますが、議論の余地はありません。

見なければ、わからない。まずは見ましょう繰り返し、できれば生で❗️

これが真実ではないかと思います。

3.わからない、をサポートします❗️

私はトップリーグ最後の年、そしてリーグワン元年とレヴズ観戦記を書いてきました。記憶と事実に齟齬があってはいけないので、必ずテレビ録画で見直しながら書き進めます。

その際、初心者の私をサポートしてくださった強い味方が『テレビ解説者の皆さん』です。

実況アナ矢野武さんらの実況解説で試合の進行状況を把握しつつ、村上晃一さん、藤島大さんら解説陣のコメントに耳を傾ける、この作業を繰り返した結果、当初に比べれば格段に試合の見方がわかるようになりました。

もちろん、生観戦した試合と同じ試合である必要ではありません。私は必要があってそうしただけなので💦

ある時は生で試合を体感し、ある時はテレビ解説でその経験に知識を付加する。

おそらく、このやり方が一番早く確実な『楽しいラグビー観戦の習得法』なのだと思います。

その意味では、気軽に視聴できる地上波にラグビーの定期放送がないことは致命的ではあります。オンデマンド等での視聴はお金がかかりますし。ただ、ラグビー観戦をより楽しくするための必要経費、ともいえますが。

4.ラグビーでparty⁉️

先日、レヴズはエッジの効いたイベントを実施していました。一般向けではなくスポンサー様向けの企画でしたが。

これに対して、『練習を見ながら飲むなんて』という声もあったようです。私は昔見たあるイベントを思い出しました。

アスコット競馬

ロンドン郊外で毎年行われる競馬大会で、女王陛下もご臨席されるのが恒例でした。

あり得ないほどデコレーションされた帽子を被りドレスに身を包むご婦人方と、同じく正装でシルクハットを手にした紳士方。

手に持つグラスを傾けながら談笑し、馬場のレースに目を向ける。これがいわゆる『社交』なのだ、と私は遠く一般席から驚きを持って眺めました😳😳

スクラムで飲める】

この言葉を実践すること自体はなんら問題ありません。

アルコールがあるからダメ、なのではなく、酔っ払うからダメなのです💦

飲む、ではなく嗜む、

グラスを傾けながらも、あくまで摂取するアルコールをこのレベルに抑えつつ、選手の解説に耳を傾けスクラムを見つめる。

『スクラムでパーティ@大久保練習場』

ただ心配なのは、車社会の静岡で『大して飲んでないから車で帰ろう』と飲酒運転してしまい事故を起こす、という危険がある事でしょうか。

生で見つつ、同時にわかりやすい解説がある

企画自体は、『楽しい観戦』へストレートにつながっていくと思います🌟🌟

5.今はわからなくても

新美術館での企画展は、ドイツ・ケルンにある『ルートヴィッヒ美術館』の収蔵品で構成されていました。

わからない作品はピカソであってもわかりません💦こんな絵葉書貰っても怖いですよね💦

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しかし、その制作年代や画家の生涯を見ると、その絵が発するエネルギーをそれなりに感じることができました。

かつてナチスドイツは、現代美術を退廃芸術として迫害しました、しかし密かに保管し作品群を守った人々がいたのです。戦後彼らはその作品をケルン市に寄贈、この美術館は現代美術の殿堂として今に至ります。

アートには一見見えない現代アートも、繰り返し鑑賞しながら、時折その制作意図や時代背景を見聞きして理解していくと、作品に込められたエネルギーをより強く感じていけるのでしょう。

スポーツも一つの身体表現、見慣れた野球やサッカーに比べれば、日本においてラグビーは現代アート的かも知れません。

そう考えると、選手達には『ラグビーの魅力を感じてほしい。本物のラグビーを見せたい』というエネルギーが常に必要です。そして、

試合運営に携わる人々は、『また観戦したい』と思わせる工夫を常に模索し、新たなるチャレンジを続けていく、それがスタジアムに人を惹きつけていくのでしょう。












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