東京サントリーサンゴリアス観戦記☆Play-Offs Final☆vs埼玉パナソニックワイルドナイツ〜『勝利』という山に登れ〜
1.灼熱の聖地
吹く風はどこか生ぬるい。
まだ5月下旬、しかし予想最高気温 33℃❗️
気象庁が発した恐ろしい予言におののきながら覚悟を決めて家を出たが、、
暑い🥵
今年まだ体感していない空気が体にまとわりつく。
タンブラーにはスポーツドリンク、団扇も帽子も携え、私と夫は前日も降り立った駅の改札を出た。
JR千駄ヶ谷駅の午後
既に横断歩道はごった返していた。
この日、東京体育館では16時からBリーグファイナルgame2が行われようとしていた。
前日のgame1、私と夫は『BREX NATION』の一員として、宇都宮ブレックスの応援に明け暮れた。
(下掲写真上は宇都宮ブレックス公式HPより引用)
そしてこの日も、【黄色いTシャツ】でこの場所に乗り込む。ただし、
ラグビーのために❗️
2022年5月29日 ジャパンラグビー・リーグワン プレーオフ・ファイナル 埼玉パナソニックワイルドナイツvs東京サントリーサンゴリアス
この駅を降りた人々が、バスケファンか、あるいはラグビーファンかすぐにわかった。ざっくりいえば、
《チームのTシャツやユニを着ているのがバスケ、私服がラグビー》
複数チーム応援が当たり前だった社会人ラグビー、今年開幕した新リーグ【ジャパンラグビーリーグワン】は、ホームチームに興行権を持たせる『ホーム&ビジター方式』を初めて採用した。
とはいえ、
『推しチームは〇〇です』という会話が当たり前になるには少し時間がかかる。少なくとも、この日ここに集った人々は、
チームを超え『ラグビー』を愛する人達、と表現した方が正しい、おそらく。
ワイルドナイツもサンゴリアスも好き、少なくとも嫌いじゃない、どっちかを選べと言われても、、、困ります😳😳そんな感じか。
多くの私服姿は、激変するラグビー界への戸惑い、に見えなくもない。
それにしても今日は大入りだ❗️野外スタジアムの規模は体育館の比ではない。
前日の会場、収容人数最大10000人の東京体育館の隣に、この日の会場があった。
木と緑に覆われた屋外スポーツの聖地
国立競技場
最大収容人数68000人、この日は人数を制限してチケットが売り出されていたがほぼ完売していた。
(ちなみに、東京体育館も最大4000の仮設座席数を減らして販売、前日は6800人余りの観客を集めた。)
この日国立競技場を取り巻く人々、、
思いの外家族連れが多い😳😳W杯2019は確実に『新たなファンの種』を蒔いたのだ。小さなお子さんを連れる若いご夫婦が目立つ。このお子さん達が成長する5年後、10年後の風景が楽しみになる。
鉄は熱いうちに打て❗️エンタメもまた然り。
入場口を抜け真っ白な広い通路に入る。ここも人で溢れていた。キョロキョロしながら階段を降りスタジアム内へ。
横に、上に、どこまでも続く客席、大きな楕円に繰り抜かれた青空、、
相変わらず聖地は広い。そして、
相変わらず座席は狭い🥲
とはいえ、二層三層の『どうかしてるレベル』の狭さに比べると初めての一層はそこそこマシだった気がする。
しかし、今回は別のトラップが待ち受けていた。
通行を止める赤いゴムテープ😨😨
ただでさえ一列の長い座席をなぜ『一方通行』にしたのか⁉️その事情はよくわからないまま、困り果てた観客達はこの赤ゴムテープをくぐって出入りをする羽目になった。
夏のような日差しは、グラウンドの一部とバックスタンド一層中央部を照らしていた。これは相当暑いだろう🥵
私はワイルドナイツ側の座席が当選していたが、そこはラグビー、程よくイエローの方々も混じり、特に険悪な雰囲気もない。
『決勝という晴れ舞台を満喫したい』、どちらかといえば勝負の緊張より試合内容への期待が大きい、そんな空気すら感じられる。
日陰のメインは思いの外暑くなかった。少なくとも直射日光を浴びることはない。とはいえ、冷たいスポーツドリンクはいくらでも飲める。それなりに刻々と体は脱水しているようだ。
徐々に選手が出てきた。今シーズン最後の試合前練習、選手の登場に大きな拍手が湧いた🌟🌟
メインスタンド側トラック中央では優勝トロフィーの紹介が行われようとしていた。この日は陸上トラックに人工芝が敷かれた。グラウンドを覆う一面の緑が美しい。
『プレゼンターは、、櫻井翔さんです❗️』
ええっ⁉️翔くんが😳😳😳❗️
私はジャニーズに全く疎い人間だが、流石に『嵐』はアイドルの枠を超えた存在🌟🌟🌟夢中でシャッターを切った。
翔くんは四方にお辞儀をして、その度に両手を振った。彼は自分のとるべき振る舞いを心得ていた。さすが、嵐はレベルは違う。
目の前のグラウンドには、日本代表戦かと思うほど錚々たる面々が既に顔をそろえている。
反対サイドでは、同じく日本代表が居並ぶサンゴリアスが練習を始めていた。
この決戦、サンゴリアスの長身FWホッキングス選手らの欠場がどう響くのか、そこが気になるものの、サンゴリアスの『秘密兵器』テビタ・タタフくんもメンバー入り、マッケンジー様も健在、準備は万全だ🌟🌟
ワイルドナイツもSO松田選手が欠場するが、あのファンタジスタ山沢選手がスタメンに鎮座している。
マッケンジー様vs Mr.ファンタジスタ山沢
というのも注目だった。
会場では、DJが試合中の応援についてアナウンスしていた。練習をするようだ。
セントラル方式、
すなわちホーム&アウェー方式を取らない中立地での開催、応援を先導するDJさんは苦労が多い。
まだ、各チームの応援スタイルが確立していないラグビーは、DJの先導が大切だ。とはいえ、中立地開催はどちらにも肩入れできない。さらにややこしいのは、
《良いプレイには拍手をしましょう》
のラグビーは、永らく穏やかな中立応援が主体だった。
自らは、ホームチーム応援方式を貫くのか、ここは従来の中立応援に合わせるか
観客ごとに温度差や迷いがあるのは当然だった。しかし試合を盛り上げたい気持ちは同じ、とにかくcrapの合図にみんな手を叩いた。
一層二層は満席、観客を入れた三層エリアも満席、この規模の手拍子はかなりの迫力だ😳😳
選手達は練習を終えて引き上げていく。
サンゴリアスは恒例の隊列を組んで下がっていく。さらに大きな拍手が沸いた。
今季こそ❗️
昨季プレーオフ決勝、秩父宮で勝ったのはワイルドナイツだった。
今季もコロナ不戦敗以外は全勝、盤石の強さを見せる。
対するサンゴリアス、今季負けたのはワイルドナイツにだけ、しかも熊谷でのビジター試合だった。
まさにこの試合が頂上決戦だった。
80分の登攀レース、高く険しき頂『優勝』を極める、その目標を胸に今季勝利を積み重ねてきた。
サンゴリアス、今度こそ❗️
♪登れいざ あの山 恐れを捨て 進み行け 登れいざ 我が道 彼方にある まことの夢♪(ミュージカル『サウンド オブ ミュージック』より『すべての山に登れ』)
2、前半〜進めども、進めども〜
選手が入場する。初めに埼玉ワイルドナイツ
次いで東京サントリーサンゴリアス
ここで、いつもの試合と違うセレモニーがあった。
選手達は一列に並ぶ。
国歌独唱。観客も起立し、その歌声に耳を傾ける。まだ斉唱はできない。
シンガーソングライターのAnriさんは、スターウォーズ的白い衣装で登場、透き通る美声で歌い上げた。
観客が席に着いた頃、ラガーシャツを着た可愛い男の子がボールを中央に運んできた。手を振りながら走って戻っていく。弾ける笑顔にこちらもほおが緩む。子供の笑顔はいつも心を幸せにする。
両チームが円陣を組んだ。
👏パンパンパンパン、、👏
観客の手が鳴る。
今季最後の試合が始まった。
* * *
専門家の事前予想の通り、互いにキックの応酬が続いた。
マッケンジー様&田村選手
ファンタジスタ山沢&竹山選手
ボールは交互に行き交い、取ってはキックの繰り返し、、
淡々と時は過ぎ、しかし観客の神経はジリジリと緊張していく。
それは開始早々の事だった。
ワイルドナイツの蹴ったボールが、サンゴリアスのチャージにかかり、ポトリとワイルドナイツ陣内に落ちた。これを機にサンゴリアスが攻める🔥🔥
マッケンジー様の鋭角に切り込むランを機に、サンゴリアスは前進を続けゴールラインは目前🔥しかし、左から右に動いたボールをワイルドナイツがインターセプト、しかし、ワイルドナイツのライリー選手の手からボールがこぼれてしまう。
さらにワイルドナイツにペナルティーもあったようだ。
ここでサンゴリアスはショットを選択、
マッケンジー様成功❗️3-0 時計は五分を回ったばかりだ。
グラウンドに落ちる影は濃く、マッケンジー様の笑顔は見えなかった🥲🥲
この日前半、サンゴリアスはラインアウトに苦労した。その後は再びキックの応酬が続く。
マッケンジー様は再びステップで切り込み活路を開こうとするが、ワイルドナイツのディフェンスは相変わらず鉄壁だ、
前半10分がすぎた。
選手は早くも額に汗が光る。
ワイルドナイツはマイボールのラインアウトから、まずモールで前進、そしてボールは右へ、
ワイルドナイツのライリー選手は右にやや長いボールを投げた。キャッチした竹山選手が柔らかくキック、そこに内田選手が走り込んでいた🔥🔥
そのまま飛び込みトライ❗️かと思われたが、、
TMO の判定となった。ライリー選手は明らかに前方に投げていた。
ノートライ
ため息とどよめきが同時に起こった。
バックスタンドへの日差しは既に二層にまで及び、光って白く見える程眩しい。ほぼ満席の客席は、ラグビーらしくどこも青と黄色が程よく混ざり合っている🌟🌟
トライを認められなかったワイルドナイツだが、直後のスクラムに勝った🔥ここはショットを選択🔥
山沢選手、やや長い距離、届かないかと思ったが見事に成功❗️
3-3 同点
観客の拍手が起こり、次いで手拍子が高くなる。サンゴリアスファンの私は、この手拍子まで参加していいのか、いまだ迷っていた。
その後もキックの応酬は続く。
山沢選手&竹山選手vs田村選手&マッケンジー様 時に他の選手も加わり、どこか
『テニス*ダブルス』をみるような緊張感が続く。
前半20分がすぎた。
その後も一進一退の展開、ワイルドナイツのキックにサンゴリアスがオフサイドのペナルティー😢
ワイルドナイツ、ここでもショットを選択🔥
山沢選手の日焼けた腕も汗で光っている。
シーッ❗️ 観客の静寂を促すアナウンスがあった。
しかし、このキックは失敗。
その後もワイルドナイツは攻勢にでる。山沢選手やライリー選手が抜けようとするが、その都度サンゴリアスは前進を封じていく。そして、
サンゴリアス3番『カッキー』こと垣永選手がジャッカル🔥🔥
吠える❗️との予想に反して、カッキーは微かにはにかんだような笑顔を見せた。
不意に会場は不穏な雰囲気になった😨😨
誰かが倒れている⁉️
サンゴリアスHO北出さんだ❗️足をわずかに引き摺りながら戦列に復帰した。とはいえ、やはり痛むのか。
直後のサンゴリアスボールのラインアウト、ボールは大きく軌道をそれてワイルドナイツに渡る。
やはり交代、HOは堀越さんに代わった。まだ前半26分だ。
再びキックの応酬となるが、ワイルドナイツはジワジワ前進してきた。
ワイルドナイツボールのラインアウトからボールは左へ。ライリー選手に低く長いパスが渡る。すぐに15番野口選手へ。正面からマッケンジー様が迫る中、コロインベテ選手にパス、この力強い走りに誰も追いつけない🔥🔥
27分 ワイルドナイツ コロインベテ選手、左隅から抜けてトライ❗️❗️
観客席から大きな拍手、ついで高らかな手拍子が湧いた。
山沢選手のCGも成功❗️
3-10 ワイルドナイツ7点のリード
再びクラップのアナウンスが起きる中、試合は再開した。そして、
サンゴリアス 又もやノットストレート😢
2メートル超えのホッキングス選手らの欠場は少なからず響いているようだ。
ワイルドナイツボールのスクラムに。
ワイルドナイツは敵陣へ攻め上がる🔥と、折り重なる『男達の団子』の中からスーッと青い11番の男が飛び出し、そのまま駆け出した🔥🔥
サンゴリアス テビタ・リー選手が果敢に追うがわずかに間に合わない😢
コロインベテ選手トライ❗️か、と思われたが、
またもTMOが入った😳😳ボールがコロインベテ選手に渡る前ワイルドナイツにノックオンがあったとの判定、
ノートライ
サンゴリアスは直後のスクラムに勝ち窮地を脱する🔥🔥大きな雄叫びとガッツポーズが飛び出した🔥🔥
しかし、その後もワイルドナイツはサンゴリアス陣内へと攻め込む。
サンゴリアスキャプテン中村選手がボールを奪うが、再び密集で奪い返される🔥
サンゴリアスペナルティー🥲
ワイルドナイツはショット選択。
しかし、山沢選手のキックは失敗。
その後は、マッケンジー様の鋭い切り込みランからボールは尾崎選手へ、一気に走りパスしたが味方には通らない😢しかし、
ワイルドナイツもノックオン、サンゴリアスボールのスクラムに。
既に時計は前半35分を回っていた。サンゴリアスはジリジリとワイルドナイツ陣内に攻め込む。
田村選手から中村キャプテン、倒されながら投げたボールをマッケンジー様がキャッチ🔥そのまま左から右へジグザグに走り抜ける🔥🔥
そのままゴールラインへ🔥🔥しかし、
ゴールライン直前に腕からボールが落ちていくのがはっきり見えた😨😨思わずシャッターを押す指が緩んだ。
ワイルドナイツ山沢選手が、マッケンジー様に飛びつきノックオンを誘っていた。
このまま前半終了
3-10 7点差でワイルドナイツのリード
ジリジリと魂を削られるような神経戦。
まるで将棋の様な、武蔵小次郎の一騎打ちのような。
プレーの一瞬一瞬に、選手達の突き刺すようなエネルギーが噴き出していた。
バックスタンドは、遂にどこが青でどこが黄色かはっきりしないほど眩しく照らされていた。
3、後半〜この夢、破れようとも〜
両チームの円陣が解けた。
今シーズン最後の戦い、後半の40分が始まった。
暑さと眩しさは少なからず選手達を苦しめているのか。
互いにミスが続く。
後半早々サンゴリアスが攻めるが、走り込んだテビタ選手の足がラインを越えてしまう。
ワイルドナイツも反撃、ワイルドナイツボールのラインアウトに
ここで観客席から万雷の拍手が起きた👏👏
リーグワンの千両役者、ワイルドナイツ堀江選手登場❗️
この交代を機に、ワイルドナイツは前進に成功、しかしサンゴリアスがボール奪取🔥
しかしまたもラインアウトでのボール確保に失敗🥲
一気にワイルドナイツ前進、サンゴリアスが反撃、しかしワイルドナイツ再び奪取、、、
まさに一進一退🔥🔥ボールを奪い合う展開に。
時間は後半10分になろうとしていた。ここでサンゴリアスは一気に3人が交代、あのタタフくんも入ってきた❗️
しかし、敵陣近くでのマイボールラインアウトでサンゴリアスはノックオン🥲しかし、直後ワイルドナイツボールのスクラムにサンゴリアスは勝つ🔥🔥
サンゴリアスはショット選択、マッケンジー様は微笑んで狙う❗️
ここで又シーッとアナウンス、会場は文字通り静まりかえる。
マッケンジー様PG見事成功❗️
6ー10 4点差❗️
拍手、そして手拍子が湧いた。
サンゴリアスへの賞賛、ワイルドナイツへの激励、試合展開への期待、、ラグビーの手拍子はいくつもの意味を持つ、おそらくは。
さて、点差を詰めたサンゴリアスだったが、、
いくつかのミスが続き、マイボールながら敵陣でのラインアウトに。
ここでテビタ・リー選手が一気に前へ持っていく🔥ディフェンスを跳ね飛ばしさらに前進🔥
ここでワイルドナイツのペナルティー
サンゴリアスはショット選択、マッケンジー様は、もちろん外さない❗️
9ー10 遂に1点差❗️❗️
サンゴリアスはその後も攻めるが、ワイルドナイツがボール奪取🔥
まさに肉弾戦、ぶつかりながら前進、ここで山沢選手のドロップゴールが飛び出すが失敗。
試合時間は後半20分を経過。
ここで、サンゴリアスのペナルティー🥲
ワイルドナイツはショット選択 ここは山沢選手が決めてきた❗️
再び4点差❗️ 9ー13
しかしその直後、
敵陣でタタフくんジャッカルに成功🔥。サンゴリアスはもちろんショット選択🔥
マッケンジー様はここも外さない❗️
12ー13 再び1点差❗️
試合時間はあと残り15分❗️しかし、
両チーム共に決め手がない。そして
試合時間残りは10分❗️
サンゴリアスボールのスクラム、しかし、この勝負にワイルドナイツが勝つ🔥
ここは、、ショットではない😳😳
山沢選手は大きく外に蹴り出し、ワイルドナイツはサンゴリアス陣内深くに入ってきた。
ワイルドナイツ、ここを勝負所とみたようだ🔥🔥
ワイルドナイツはマイボールのラインアウトから、左へ、強い体で一気に前に押し込む、そして今度は右へ。
🔥🔥押し込むワイルドナイツ、押し返すサンゴリアス🔥🔥
激しい一撃、緊張の一投、踏み出すその一歩にこの試合の全てがかかる。
ボールは左へ、さらに右へ、小刻みにボールは繋がれる。
ボールを受けた山沢選手、数歩のステップの後、1人飛ばしてライリー選手にボールを投げた🔥そのまま走るライリー選手🔥マッケンジー様が足元に飛びつく🔥🔥
目の前で、それははっきりと見えた。
ライリー選手の長い右手は、しっかりとボールを握り、そのまままっすぐ地に振り下ろされた。
72分 ワイルドナイツ ライリー選手、値千金のトライ❗️
12ー18 6点差
しかし、山沢選手のキックは外れた。
未だ6点差 1トライ1ゴールで逆転だ🔥🔥🔥
残りはあと5分❗️
敵陣でサンゴリアスボールのラインアウト。
サンゴリアスは攻め続ける。
パワーで、スピードで、前進を続ける🔥🔥ついに攻撃は14フェイズに及んだ🔥🔥しかし、
ここでワイルドナイツはジャッカルに成功。
あと2分❗️
観客のクラップの音が大きくなってきた。
その音は、誰にとっても『祈り』だったろう。
ワイルドナイツボールのラインアウト、モールから攻めるワイルドナイツ、
残りは1分❗️ここで、
サンゴリアスがボールを奪った🔥🔥
前に出る❗️大きく右へ、しかし、
ワイルドナイツはボールに絡んできた。
ワイルドナイツ、ジャッカルに成功。ボールを奪ったのは山沢選手だった。
そして、試合終了のホーンが鳴った。
ワイルドナイツ小山選手が、大きくボールを外へ蹴り出した。
ノーサイド
12-18
埼玉パナソニックワイルドナイツの勝利、ジャパンラグビーリーグワン初代王者に。
互いに健闘を称え合う選手達の姿があった。
セレモニーの準備は急ピッチで進められた。
決勝という名の戦い、その『夢の跡』は残酷だ。
ワイルドナイツの選手達、
ガッツポーズ、握手、笑顔、涙、、歓喜の凱歌はいつまでも続いた。
映像に映る山沢選手は何度も涙を拭っていた。
優勝インタビュー、稲垣選手の口からは、ラグビーに関わるあらゆる人々を気遣う言葉が続いた。素晴らしいスピーチだった。
少し離れた場所で、サンゴリアスの選手達は静かに互いの健闘をねぎらっていた。
私達はここで席を立った。夫に所用があり、これが限界だった。
なんとか座席から脱して通路に出た。遠くに歓喜の瞬間が見えた。
祝祭の白い煙は激しく天に噴き上げられた。
外の日差しは、いまだ強いままだった。
負けたのか、、
未だキリキリとした試合中の緊張感が体を覆っていた。
これで全てが終わりというやるせなさ、その現実が、言葉にできない息苦しさとなっていた。
夫はスマホでBリーグGame 2の経過を追っていた。ここで負けても先勝したブレックスにはあと1試合ある。
頂点を目指すラグビーの戦いは終わった。
この一戦、それが『全て』だったのだ。
〜あとがき〜
サンゴリアスファンならずとも、この一戦は最後まで息の詰まる、そして試合後少なからず胸が痛む試合だったでしょう。
一発勝負の決勝、
どちらが勝ってもおかしくない展開、少ないチャンスを生かしきったワイルドナイツの勝負強さは見事でした。
あと6点、その6点がこんなにも遠いとは❗️ライリー選手のトライが決まった瞬間、残り時間を考えれば、ノーサイドまでの残り時間は、サンゴリアス選手達にとって、全てを賭けた激しく苦しい時間だったことでしょう。
ノーサイドの笛の音、再び願いは叶わなかったと悟った瞬間彼らの胸に去来した思い、それはどんなものだったのでしょうか。
私達ファンができることは、静かに彼らの気持ちに寄り添い、未来を信じて来季また応援という後押しを続ける、それだけです。
オフに入った選手達にはプライバシーの守られた静かな日々を、日本代表、NDSに選ばれた選手には飛躍を願い更なる応援を。
試合を改めて映像で見直しながら、両チームの選手達が、アスリートとして全てを尽くした80分をなんとか言葉に残したい、そんな思いでこの観戦記を書きました。
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