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静岡ブルーレヴズ観戦記*4/6vs三重HONDA HEAT〜Shizuoka春怒涛〜


1.サクラサク

 桜前線は駆け足で北上していく。
 東京は満開宣言、空は快晴、春爛漫の週末に🌸

🌸賑やかな春が戻ってきた🌸

 私はJ SPORTSにチャンネルを合わせた。
 我が家はかつてない慌ただしさの中にある。
 遠征等到底できない🥲🥲
 画面に広がる静岡県磐田市の空は薄らと霞んでいた。
 ああ、【此処】に行きたかった❗️❗️
 
ジャパンラグビーリーグワン第12節 静岡ブルーレヴズvs三重HONDA HEAT@ヤマハスタジアム

メンバーは木曜に発表されていた。

 こ、これは😨、緊急事態なのか⁉️ 
 奥村さんがSOとしてスタメン入り、【新たなる挑戦】それ自体は喜ばしい、が、家村さんもサム兄さんもインパクトメンバーに名前がない😨

 これがJリーグの水曜ナイターなら、
 『あ、乾は休養ね⭐️(by清水サポ)』などと納得できるが、ここにそんな事情はもちろんない。 
 しかも、
 インパクトメンバーはFWばかり😳😳
 こちらは、レヴズ藤井雄一郎監督(=ふじやん)の戦略『1ラウンドKO』作戦の一環なのだろうか、、

 さて、
 この日、一つの輝かしい記録が打ち立てられようとしていた。
 矢富勇毅選手=ヤッツさん、がクラブ通算150キャップを達成するのだ⭐️⭐️

 あのヤンチャ系早大生だった彼も39歳、この日もインパクトメンバーに名を連ね、試合を締める役割を担う🔥🔥

 ヒートもメンバーを発表していた。

 南ア代表モスタート選手、サンゴリアスで活躍したテビタ・リー選手など注目選手が揃う。

 試合の解説はこの日も後藤翔太さんだった。
 後藤さん、レヴズ担当なんですか⁉️

 グラウンドは、連なる大漁旗が風に翻り、YAMAHA製&HONDA製のバイクが、【轟音💨の花道】で選手達を迎える🔥🔥

 そうか、この対戦もかつては【ダービー】だったのか、、レヴズのプロチーム化により、その色はあえて前面に出ないが、、

 (いうまでもないが、ここに登場したバイクは、かつて大泉洋がベトナムを走破したスーパーカブとは次元が違う超ハイクオリティな機種だ⭐️⭐️)

 曇りでも日差しがあるのだろう。観客は額に手をかざし眩しげにグラウンドを見つめる。
 
 前節は雨、
 エコパスタジアムは歓喜に沸いた。

 レヴズは雨をも味方に序盤からトヨタヴェルブリッツを完全に押さえ込み快勝⭐️⭐️プレーオフ進出争いに踏みとどまった。

 当然、この試合は落とせない🔥🔥
 勝利、さらにボーナスポイント獲得も必至だ。

 勝利、その先を目指して、
 試合が始まった。

2、前半〜トライへの波濤〜

 早々に敵陣に攻め入ったレヴズだが、パスがこぼれ逆にピンチを招く😨
 グラウンド中央でのスクラム。
 大きいなあ😳😳
 長身の1番茂原さん&3番ショーン兄さんに挟まれ、日野さんはすっぽりと隠れている😳😳
 ここでレヴズはスクラムに勝ち敵陣へ🔥
 【スクラム】
 やはりこれがこのチームの要なのだ。
 一気に攻め上がるレヴズ、が、
 突然、レフリー古瀬さんの笛が忙しく鳴った。
 ヒートの3番吉岡選手が倒れている。
 こめかみと顎が真っ赤に染まっている😨😨ディフェンスの際味方と交錯したようだ、、
 
 再びレヴズボールのスクラム。
 ブリン兄さんは、左右に首を振りつつボールを投げる間合いを図る。これも駆け引きらしい(by後藤さん)。巧みに放たれたボールを手に、レヴズは着実に前進する。そして、
 兄さんは大きく左へ、マロ兄さんにボールを投げた🔥
 走り込んだマロ兄さんはボールをさらに右へ送る🔥
 ジョニー兄さん、ショーン兄さんを経て、最後はマルジーン兄さんがディフェンスを引き連れたままゴールラインへドンと飛び込んだ🔥🔥
 
前半9分
 マルジーン兄さん、気魄のトライ⭐️⭐️
 奥村さんCG成功

 7ー0
 
 ここで映像は、ふじやんと堀川隆延アシスタントコーチ(=タッキー)を映した。
 前節は実に穏やかな表情のふじやんだったが、この日は顎に右手をつきながら眉間にシワを寄せている。
 タッキーも眉を寄せつつ唇を尖らせている。
 理由は、わからない、、
 
 今度はヒートがレヴズ陣内に迫る。が、ここから、
 驚愕プレーの連続=レヴズ劇場🔥は始まった🔥🔥
 
 ボールを持ったキーガン兄さんは、ちょこんと前にボールを蹴り出し、再度ボールを手に疾走する🔥🔥
 その後ろからサポートに駆け出したのは、なんと日野さん🔥🔥日野さんの激走で敵陣に入る。
 
 この日のヒートは粘り強く、一旦ここはボールを奪取されたが、レヴズもまた即座に奪い返し攻勢に転じる🔥🔥
 それは、
 プリン兄さんの左方向への低いキックだった。
 ボールを手にしたヒートの選手は、蹴る❗️と見せかけ味方にパスを出した🔥🔥
 その刹那、
 間をブルー9番が駆け抜けた🔥🔥
ブリン兄さん、自らボールをインターセプト🔥🔥そのままゴールラインを駆け抜けたのだ❗️
 
ブリン兄さん、技ありのトライ⭐️⭐️
12ー0 

 《レヴズ劇場は続く》
 リスタートのボール、
 キャッチしたのはキーガン兄さん、左横方向に疾走、ここからが見せ場だった🔥

 1人、また1人、
 左右に体重を移しつつ絶妙に相手をかわし、走り続けた🔥🔥
 ついに相手の腕がかかり膝をつくもその腕はすぐ外れた。兄さんは起き上がり再び走り始める🔥🔥
 ゴールライン直前、サポートに駆けつけたマリー兄さんにパス、兄さんはそのままど真ん中に飛び込んだ⭐️⭐️
 
 マリー兄さん、ノーホイッスルトライ⭐️⭐️
 19-0

 まだ、前半20分も経っていない。
 さらに見せ場は続く。

 一直線にマロ兄さんがグラウンド左際を走り抜ける🔥🔥
 一旦ボールを奪われるも、蹴り上げられたボールに高く跳躍、キャッチしたのは山口さん🔥
 この間の攻防でヒートにペナルティーがあり、レヴズは再び敵陣深くに攻め入る。

 レヴズボールのラインアウトからモールで押し上げる🔥
 複雑に蛇行するモール、その最後尾の日野さんは、機を見てブリン兄さんにボールを預けた🔥
 兄さんは即右に走り込んだマロ兄さんにパス🔥 マロ兄さんはそのままゴールラインに飛び込んだ🔥🔥
 マロ兄さん、見事な連携プレーのトライ⭐️⭐️
24ー0

 前半25分をすぎた。
 ここから繰り返されるヒートの攻撃を粘り強く止めていくレヴズ、
 スクラムに勝ち再び攻勢に出ると、一気にゴールライン近くまで迫った。
 左に右に、確実に前進、と、その時、
 ブリン兄さんは右へ長く山なりのボールを投げた🔥🔥大外右にキーガン兄さんが走り込んでいた🔥🔥
 キーガン兄さん、これも技あり連携プレーのトライ⭐️⭐️
奥村さんのCG成功⭐️⭐️
29
ー0

 ヒートも逆襲する。
 レヴズ陣内に攻め込みゴールライン寸前に迫るが、レヴズには、この男がいた🔥
 『ショージスミス=庄司さん』ジャッカル成功🔥 レヴズは難を逃れる。

 前半終了のホーンがなった。このスコアのまま前半終了。
 完璧、とまではいかないが、ミッションはほぼ遂行できた、そんな感じだろうか、、

3.後半〜その青、美しく〜


 後半開始直後、ヒートが魅せた2本のトライ、
 生き生きとした選手の鮮やかな連動に、
 大事なCGを確実に決めた呉選手に、
 夢心地だったレヴニスタの心は一気に現実へと引き戻されただろう。
 強く、速く、美しく。
 ヒートも着実に力を備えているのだ⭐️⭐️
 
 レヴズはここから反撃する。
 ゴールライン手前、日野さんの絶妙なパスがマロ兄さんのトライを生んだ⭐️⭐️
36ー14

 その後もレヴズの攻撃は続いた。
 スクラムは堅く、
 ランは速く、
 パスは美しく、
 ゴールラインへと打ち寄せる攻撃の波濤、
 レヴニスタは
 GO GO REVS‼️
 の声援を響かせ、彼らを後押しした。
 
 ヒートもまた、粘り強くディフェンスを続けた。そしてレヴズ陣内にも再三攻め込んだ。
 
 両チームの選手達の顔は一様に赤く、汗に光っていた。相当暑いのだろう。
 
 スコアは動かない。
 互いにゴールラインに迫り、ディフェンスに耐え、、
 攻守の波は入れ替わりながら刻々と時間が過ぎていく、、

 後半65分過ぎ、
 会場に拍手が起こった👏👏
 ヤッツさんは、いつも通り飄々とグラウンドへ入り、選手達に指示を送る。
 
 後半残り10分。
 レヴズはゴールライン近くに迫る。
 ヤッツさんは絶妙な間を作りボールをパス、ガラッとあいた空間にジョニー兄さんは走り込んだ🔥🔥
 ジョニー兄さん、ヤッツさんとの記念すべきコラボトライ⭐️⭐️
 奥村さんが足を攣っているようだ。
 代わりに、ジョニー兄さんがCGを蹴った。
 43ー1
4
 
 終盤、ヒートは10人になりながらもゴールラインへと攻め続けた。ヒートファンの声援も途切れない。
 後半40分のホーンが鳴った。
 ヒートのペナルティー、レヴズは外へボールを蹴り出した。
 ノーサイド。

 POMにはブリン兄さんが選ばれた。
 9番 スクラムハーフ
 このポジションの妙を、奥深さを、兄さんは遺憾なくファンに魅せてくれる人だ。

グラウンドでは、セレモニーの準備ができていた⭐️⭐️

 ヤッツさんは、お顔そっくりの可愛いお子さん達と肩を寄せ合い記念撮影に臨んだ。
 
 撮影が終わると、ヤッツさんはにこやかにお子さん一人一人の耳元で、何かを囁いていた。

〜あとがき〜

【勝つべき試合に勝つ】
 それは口で言うほど容易いことではありません。この日の快勝は、レヴズがまた一つ強くなった、という証でしょう。
 ヤッツさんのクラブ150試合出場を祝う記念撮影では、ふじやんもタッキーも笑顔を見せていました。
 この観戦記を書くにあたり、あの伝説の試合《2006 第46回ラグビー日本選手権 トヨタ自動車vs早稲田大学》の録画を見直しました。

ラグビーマガジン2006年4月号より抜粋

 あの日から18年、
 どこか飄々と、しかし気迫漲らせた姿は変わりません。頼もしい兄貴ヤッツさん、クラブ150試合出場、本当におめでとうございます🎉

後藤さんの解説は、後輩が成し遂げた偉業への寿ぎだったのですね🌸(ラグビーマガジン2005年3月号より抜粋)


 

 









 


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