静岡ブルーレヴズ観戦記2022を書き終えて〜SHIZUOKA の熱狂と温もりと②〜磐田という街〜
初めてのヤマスタ生観戦に挑んだのは、2月19日横浜キヤノンイーグルス戦でした。
静岡県磐田市
この人口約17万人の企業城下町を一躍全国区にしたのは、もちろん、J草創期から2000年代初頭にかけ伝説的強さを誇ったサッカーチーム
ジュビロ磐田 でした。
特に2002年シーズンのチームは、スポーツ総合雑誌Number による投票でも堂々の一位🥇🥇
近年苦しみましたが、今季3シーズンぶりのJ1復帰、復活が待たれています。あのゴン中山もコーチに。30年の歳月は長い🥲
とはいえ、
磐田って、どこにあるか知ってますか?
と熱心なサッカーサポ以外に問い掛けたら、
『知らない』もしくは『静岡県⁉️』
以上の答えは返ってこないでしょう。そもそも、静岡県は東西に長くて広い、ざっくりいえば、オーストラリアをビヨーンと右上方向に伸ばした形、という事実を県民以外は知りませんから。
改めて見ると、明治維新後、なぜ一つの県にまとめたのか疑問が生じるほどです💦
静岡=熱海とか伊豆もすぐ近くでしょ⁉️いつも富士山が間近で見えるんでしょ⁉️
という認識がいかに誤解に満ちていることか💦
私もかつて、浜松出身のママ友に
『浜松❓エスパルスサポですか❗️』と聞いてドン引きされたことがあります😅
『いえ❗️西ですから、ジュビロです❗️』
西ですからジュビロ⁉️
私はこの言葉の意味を、ヤマスタ初体験の旅でようやく納得することができました。
まず東京から静岡、静岡からのルートは2つ、東京からこだま号なら掛川まで30分、ひかり号なら浜松まで30分。トータルの時間はほぼ変わりません。
エスパルスの本拠地静岡市からは、鉄道距離にして80km弱、約70kmの東京ー熊谷間より離れているのです😳😳😳
さて、
このいずれかのルートを選び、下車後東海道線に乗り換えて、最寄駅御厨駅を目指すのですが、、
『ママ、本当にスタジアムはあるの?磐田は町田より田舎なの?』
車内で都会っ子の娘が不安そうに尋ねました😅
昨季、町田GIONスタジアムのイーグルス開幕戦に連れて行った際、そのあまりに山深い風景に娘は恐れをなしたのですが、今回もまた予想を超えて、目に入る風景はまさに長閑な田園そのものでした。
2月に見た蜜柑の木🍊
4月に見た遅咲きの桜と菜の花🌸
5月に見た早苗の並ぶ水田🌾
普通電車ですから車内から撮影などできません。あの車窓から見た静謐な美しさをどう表現するか、毎回頭を絞りました。
正直なところ、私にも予想外でした。ここにゴンや高原や福西がいた、とは、御厨駅を下車した時到底思えませんでした💦💦
しかも私達には更なる驚きが待っていました。
企業城下町
わかるようでわからないその街の姿は、駅前に突然工場が出現することでまず実感します。
数年前に開業した御厨駅。ヤマハ発動機、ヤマハ、その関連企業従業員の通勤&ヤマハスタジアムへのアクセス
主にこの2つの便宜を図るため作られたであろうこの駅からみえる風景、それは見渡す限り工場、というものでした。
しかも、24時間稼働かもしれませんが、基本土日は休日なのでしょう。スタジアムへ向かう観客以外人影がありません😳😳
そして見えるあの赤いロゴ、
YAMAHA、YAMAHA、YAMAHA❗️❗️
これでもかとYAMAHAが迫ってきます。縦長で直線的なロゴはかなりのインパクトでした💦
ところで、私は最終節に至ってはじめて、
ヤマハスタジアムは、工場街と住宅街の境にある
という事実に気がつきました。
道路を挟んで大きなセブンイレブンがあります。さらに斜向かいには理髪店があり、その奥には、上掲写真の如く戸建て住宅が立ち並んでいたのです😳😳
街の姿とは、一部を見ただけでその全貌はわからない😳😳、
そんな反省も生まれた旅でもありました。
地図で見ると、おそらく、ヤマスタからも近いイオンタウン磐田が街の中心なのでしょう。下車したのが、以前のように市庁舎の最寄駅でもある磐田駅だったら、私の磐田に対する印象は全く違うものになっていたかもしれません。
ちなみに、東京都町田市は、今年4月現在なんと
人口43万人❗️❗️
町田駅前には小田急デパート他あらゆる店舗が顔を揃える一大都市です💦
対する磐田市、人口約17万人とは、、
東京都なら多摩西部の中心都市立川市、神奈川県なら鎌倉市とほぼ同じ、意外なのは、東京ディズニーリゾートも有する千葉県浦安市より1万人近く多いのです。
しかし、
ブラックラムズ東京の本拠地東京都世田谷区が93万人、東京サンゴリアスと東芝ブレイブルーパスの本拠地府中市でも25万人❗️
この数字をみると、レヴズが静岡県全域をホームタウンとした理由もよくわかりますし、
元々全く別の国同士だった静岡を一つにする、という意味で、Jの各クラブとは異なる役割を求められている、とも感じます。
私はかつて、GWに島根へ行きました。
『どこからいらしたんですか。』
『東京です。』
『せっかくの連休に、こんな所に、何しにきたんですか。』
その当時、
『人口より神様の数の方が多い』
という自虐すらある県でした。しかし、、
今季Bリーグチャンピオンシップで、島根スサノオマジックは強豪アルバルク東京をも撃破、セミファイナルにまで駒を進めました🌟🌟
ブルーに埋め尽くされた松江アリーナ、年齢性別問わず声援をおくるブースター達。
その光景は、県に無関係な私でも涙が出るほど美しいものでした🥲🥲
『マジックは県民の誇りなんです』
実況アナは県民の声をそう紹介しました。初めてのチャンピオンシップ出場が決まってから、県内の官公庁や地元企業は、マジックのユニを着て日々の職務に当たっているそうです。
スポーツがもたらすエネルギー
今その力を目の当たりにして改めて、来季以降のレヴズの躍進に期待せずにはいられません。
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