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静岡ブルーレヴズ観戦記・4/19vs東京サントリーサンゴリアス〜春曙、聖地を染めて〜


1.惜春や

 今も昔も、この霊峰は雄大な裾野を広げ東海道を行く人々の目を楽しませてくれる。

まるで龍のような雲が、これは吉兆か⁉️

 まだ4月半ばだというのに、太陽の熱波が容赦なく車内に刺しこんでくる🥵
 よりによってこの日、
 私は『西へ』向かっていた。
 彼らは今『上京』し、今夜あの『聖地』に立つというのに‼️
 
 ジャパンラグビーリーグワン第14節 静岡ブルーレヴズvs東京サントリーサンゴリアス@秩父宮ラグビー場
 その夜、
 私はこの試合の結果を知り、前節同様絶句したのだった‼️
 今私は、Jsportsの録画に息を呑みつつ、この観戦記を書いている、、

              *      *       *
 東京都港区 秩父宮ラグビー場 午後7時
 季節外れの暑さは一息ついたが、風はまだ強いようだ。チームフラッグが景気良くはためいている。
 気温19℃、風速4メートル、晴れ。
 客席では、上着を脱ぎ半袖となる人や仕事帰りのワイシャツにベースボールシャツを重ね着する人が、ビール片手に晩春の宵を満喫していた、

 出場選手は既に発表されていた。

 

https://twitter.com/bluerevs/status/1780536716320993639?s=46

 アイスタでの前節、
 レヴズはスピアーズ相手に最大26点差を追いつき、【31ー31の引き分け】という劇的な試合結果に持ち込んでいた。

 勝負は後半、と藤井雄一郎監督(=ふじやん)は目論んでいたらしいが、、
 『死んだふり』を通り越しもはや『瀕死』にも見えた前半、 
 若き力が炸裂、攻撃のビックバンを見せた後半。
 レヴズは、確実に変わりつつある‼️
 さて、今節は、
 ①前節の立役者達=ヴェティ兄さんは6番でスタメン入り、ショーン兄さん、シオネ兄さんも18番20番でインパクトメンバーに🔥🔥
 ②岡崎さん&奥村さんの若き同期ハーフ団、SHは岡崎さんから巧者ブリン兄さんに引き継ぐ作戦🔥🔥
 前節土曜、今節は金曜ナイターという中5日の【ショートウィーク】、ということもあるのか、ベテラン大戸さんはインパクトメンバーに🔥
 今節も【後半ビックバン】を起こせるか、あるいは前半から攻撃が炸裂するか、
 ⭐️⭐️レヴニスタの期待は膨らむばかり⭐️⭐️

 対する東京サントリーサンゴリアス。


 現在10勝3敗。
 今季も危なげなくプレーオフ出場権をほぼ手中に収めていた。あくまで焦点は出場順位だろうか。ワイルドナイツ以外はその差が詰まってきたのだ。
 南ア代表コルビ選手を始め【カテゴリーC】の選手が怪我等で不在ではあるが、日本代表、代表候補がずらりと並ぶ、ため息が出る程豪華な布陣だ⭐️⭐️
 両チームの選手が入場する。
 はじめにレヴズ、
 ゲームキャプテン庄司さんを先頭に走ってグラウンドに入る。円陣を組んで二度深呼吸をした。
 続いてサンゴリアス、
 3番カッキー=垣永さんは今日も両耳を白いテープで覆っている。恒例の雄叫びは聞けるのか。

 プレーオフ進出をかけて、試合が始まった。

2.前半〜熾烈、白熱〜

 一言で言えば、
 この試合前半、いや、試合全体を通して、ボールは激しく動き続けた。時に荒々しく奔放に、時に繊細精密に。
 
 レヴズは、キックオフで蹴ったボールを自ら奪取、ラインアウトから敵陣深く攻め込むがノックオンでチャンスを逸する🥲
 スピーディーかつパワフルな攻守はミスと隣り合わせ、両チーム共に【ここぞの場面でノックオン=ボールを前に落とす】を繰り返した。
 ある意味無理もない。
 全力で走る身長180センチ以上、体重100kg前後の男性に、同じ体格の男性が全力でぶつかってくるのだから💥
 そのせいか、スコアの動きは鈍い。

 サンゴリアスは、松島さん、尾崎さん兄弟を軸に一瞬の隙を突きレヴズ陣内へ斬り込んでくる。

 前半9分
 レヴズは自陣で我慢の時間を強いられていた。
 ここで画面はレヴズ指導陣を映した。
 ふじやんは何かを指さしながらロビンソンコーチと話し込んでいる。堀川隆延アシスタントコーチ(=タッキー)と【スクラムの慎さん】は、パソコン画面を睨んでいる。

 それは電光石火💥というべきか。
 サンゴリアスボールのラインアウトから、
 タメをつくり機を見てボールを投じた流さん🔥鋭く左から右へ斜めに切り込んできた尾崎泰雅さん🔥
 誰も止められない🔥🔥
 トライか⁉️と思われたが、スローフォワードの認定、ノートライに。

 レヴズはここから反撃する🔥
 前半13分、
 マイボールのスクラム、
 ボールは左から一気に右へ、山口さんの快足から槇さんへ、一気呵成に攻め込むレヴズ🔥🔥
 この間サンゴリアスにペナルティーがあり、レヴズは敵陣深く入る。
 レヴズボールラインアウトから、すぐボールを回し、左方向へ。
 ①庄司さんが、タックルを受け倒れながら日野さんへパス🔥
②日野さんは即座にマルジーン兄さんへとパス🔥
③マルジーン兄さんは、ゴールポスト中央に余裕を持ってボールを置いた🔥🔥
 
マルジーン兄さん、先制のトライ⭐️⭐️
奥村さんも成功⭐️⭐️
7ー0   レヴズ先制❗️

 その直後、
 サンゴリアス14番尾崎選手は鮮やかなステップ🔥レヴズディフェンスを払いのけつつ一気にレヴズ陣内へ🔥
 ここはレヴズがボールを奪取、ボールを蹴りだし窮地を脱するも再び攻めるサンゴリアス、
 
 今更言うまでもないが、
 🔥🔥サンゴリアスは強い🔥🔥
 前に出るスピード、倒れない強さ、相手をかわす技術を、グラウンドに立つ全ての選手が持っている⭐️⭐️
 体を反転させながらディフェンスをかわしていく高本選手は新人とは思えない😳
 序盤から息詰まる試合展開に見ている方も気が抜けない💦

 レヴズは再三ピンチに見舞われる。
 サンゴリアスボールのラインアウトでボール奪取に成功したこの時、
 日野さんがみせたのは、キックダミー⭐️⭐️
 =ボールをキックする、と見せかけそのまま疾走🔥しかし捕まりノックオンに🥲

 サンゴリアスボールのスクラムとなるが、ここはレヴズが勝利する🔥
 日野さんは天に拳を突き上げた⭐️
 レヴズチャンス到来❗️
 かと思いきや、ボールがタッチ外にでず、再びボールはレヴズ陣内に🥲
 前半は20分を経過した。

 スクラムから攻勢に出たサンゴリアス、
 高本さんがゴールラインギリギリ手前に絶妙なキックを決めた🔥

 サンゴリアスは、流さんが速いテンポで攻撃を組み立てゴールラインへと押し寄せる🔥

 レヴズはマルジーン兄さんやヴェティ兄さんがボール奪取に密集へ飛び込む🔥懸命のディフェンスが続くも、レヴズにペナルティーが続発🥲

前半25分、 
 流さんはすぐボールを回し始め、右にパスする、と見せかけ左後ろにパス🔥
 待っていたイオアネ選手が、前にぽっかり空いた空間を突きゴールラインに飛び込んだ🔥
 高本さんのCGも成功🔥

7ー7  同点❗️

 レヴズは攻勢にでる、が、
 ここで、1番山下さんの顎にイオアネ選手の頭が入ってしまう😨
=ハイタックルと認定され、10分間の退場に🟨
 サンゴリアスは14人となる。

 えっーっ❗️
 という観客の声が画面から響いている。

 レヴズはこの数的優位を背に攻勢に出るが、
 ①突進したヴェティ兄さんにノックオン🥲
 ②ピウタウ兄さんが走り込むがサンゴリアスのディフェンスにボールはこぼれノックオン🥲
 サンゴリアスの堅い守りにチャンスを生かせない。
 レヴズは攻め続ける。
 レヴズボールのラインアウト、
 ③モールで蛇行しながら押し進むレヴズ🔥
 遂に選手全体がゴールラインに入った🔥
 しかし、
 レヴズに【オブストラクション=ボールを持っていない相手選手の動きを、手や体などで妨害する行為】のペナルティーがあった、と判定されノートライに🥲🥲

既に時計は30分を超えている。

チャンスを逸していると、やっぱりピンチがやってきた😨

前半35分
サンゴリアスが攻め込んできた🔥
自陣でレヴズにペナルティー、
 サンゴリアスは、ラインアウトから山本選手がステップを切って一気にゴールラインに迫り、最後は堀越さんが飛び込んだ🔥
高本さんのCGも成功🔥

7ー14 サンゴリアスが逆転❗️

 サンゴリアスはその後も攻勢に。
 この間カッキーにジャッカルを決められる等耐える時間が続く🥲が、
 ピウタウ兄さんインターセプト成功🔥
 疾走しディフェンスをかわしていくもついにタックルに捕まりノックオンに🥲🥲
 サンゴリアスもスクラムから攻め込むが、ここもノックオン🥲🥲、
レヴズボールのスクラムに。
ホーンが鳴った。
ここで前半終了。
7ー14

なんだか、いつになく気が張る展開だ、、
 
 ハーフタイム
 緩やかとはいえこの季節の夜風は体に堪えるはずだが、観客は楽しげに杯を傾けていた。

3.後半〜黎明来る〜

 それは後半開始直後、
 キックオフのボールをレヴズが前に落としたことから、サンゴリアスは一気呵成に攻め込んできた🔥
 流さんのパスを出すタイミングはここも絶妙だった。ボールを受けたプニヴァイ選手は余裕を持って走り込んだ🔥
サンゴリアス イザヤ・プニヴァイ選手トライ⭐️
高本選手ここもCG成功⭐️


 21ー7   サンゴリアスが突き放してきた😨

 どうも風は見た目より強いらしい。
リスタートのボールが不安定に動くのか、キャッチが思いの外難しいようだ。

 レヴズは攻勢に出る。
 GoGO REVS❗️の声が聞こえる。
 レヴズは右へ、左へとボールを回す。
 マルジーン兄さんが飛び出し岡崎さんにパスするがこれもノックオンに🥲

 お互いノックオン多いなあ😳

 サンゴリアス陣内で、サンゴリアスボールのスクラム、
 12番シルビアン兄さんの鋭いタックルを機に、レヴズは再びボール奪取して敵陣深くに入る🔥そして、

 後半9分、
 マイボールのラインアウトからモールへ、
 このタイミングでSHは岡崎さんからプリン兄さんに変わっていた。
 ゆらゆらと蛇行しつつも崩れないモール、
 そして、
 一瞬の間隙を突くかのようにヴェティ兄さんが飛び出した🔥🔥すぐ後ろにプリン兄さんがサポートに走った🔥🔥
 ヴェティ兄さんはゴールラインを越えるとすぐ胸に十字を切り、天を指差した⭐️⭐️

ヴェティ兄さん、迫力のトライ⭐️⭐️
奥村さん、難しい角度のCGを成功させた⭐️⭐️
14ー21  7点差に❗️

 その後キックの応酬から、
 疾走→激しいディフェンス→ノックオン🥲と
 攻守は目まぐるしく入れ替わる。
 ここでサンゴリアスにペナルティー、レヴズは敵陣深くへ。
 ここで大戸さんが登場した⭐️
 ショーン兄さんも入った⭐️

 後半17分、
 レヴズボールのラインアウト、
 モールからボールは右へ出た。
 ブリン兄さんからボールは大戸さんへ、
 大戸さんは相手選手を引き連れそのまま飛び込んだ🔥🔥
 笑顔を浮かべ仲間と喜びを分かち合う。
 大戸さん、貫禄のトライ⭐️⭐️
 奥村さんもCG成功⭐️⭐️
 21ー21 ついに同点に❗️

 試合は58分を過ぎた。まだ20分以上ある。

 余程激しい試合なのか。
 交代した流さんが右腕を器具で吊っている😨松島さんが苦しそうに倒れている😨
 そう、この日はフィジカルバトル💥💥と見たのか、両チーム共にBKを2人しか(しかも1人は専門職のSH)用意していなかったのだ❗️
  松島さんは立ち上がり、太腿にグルグルとテープを巻かれていた。

  後半24分、
 相変わらずボールの奪い合いは激しい。陣地は行ったり来たり、、
 サンゴリアスボールのラインアウト、
 ここで日野さんがボール奪取🔥ボールは大きく右へ、
 山口さんが左へ細かなステップを踏みながら走り込むがここもノックオンに🥲🥲
 しかしこの間にサンゴリアスにペナルティー。
 レヴズはショット選択、
 奥村さんはこの大切なPGを成功させた⭐️⭐️
 24ー21  レヴズ3点のリードに❗️

 しかし、直後の後半26分、
 サンゴリアスは、フェイズを重ねながらレヴズ陣内深くに攻め上がってきた🔥🔥
 高本さんの片手パスも、
 その後ボールを持った尾崎さんのステップも、ただ【見事だった】としか言いようがない。
尾崎さんはそのままゴールラインに飛び込んだ🔥
高本さんはまたもCGを成功させた🔥
  24ー28  サンゴリアス逆転、4点差❗️

 残り時間10分を切った 後半33分、
 レヴズの攻撃、
 敵陣に入りラインアウトからモールへ、この間にサンゴリアスにペナルティー、
 レヴズはすぐに攻撃再開、
 プリン兄さんはボールをヴェティ兄さんへ、さらにショーン兄さんへ🔥
 体を反転させながら、ショーン兄さんはズドンとゴールラインに身を投じた🔥🔥

 ショーン兄さん、殊勲の逆転トライ⭐️⭐️
 奥村さんここもCG成功⭐️⭐️
 31ー28  レヴズ逆転❗️3点差❗️
 
 このまま粘って欲しかったが、、

 残り時間5分を切った後半36分、
 リスタートのボールはサンゴリアスが獲得=ボールはレヴズ陣内、しかもその後レヴズにペナルティー🥲🥲

サンゴリアスはショットを選択した。
高本選手のPG成功🔥
31ー31  再び同点に‼️

 試合終了間際のキックの応酬にスタジアムは緊迫する。
 レヴズボールのラインアウト、
 レヴズはゴールラインに迫るもノックオン🥲🥲
 サンゴリアスボールのスクラムに。
 残りは1分半❗️
 松島さん、尾崎さんが走る🔥ここでレヴズのペナルティー😨
サンゴリアスはレヴズ陣内に入った。
 レヴズ、大ピンチ😨😨😨
残りは30秒❗️
サンゴリアスはすぐ攻撃を始めたが、今度はサンゴリアスにノックオン、
ここで80分のホーンが鳴った❗️
 レヴズ、今度はビッグチャンス⭐️⭐️⭐️❗️

 レヴズボールのスクラム、サンゴリアスのペナルティーでレヴズは敵陣に入る🔥
 レヴズ、これがラストプレーか。
 レヴズボールのラインアウト、
 ボールは右へとパスされる。
 ジョニー兄さんは倒されながらパスをだした。
 しかし、
 奥村さんには繋がらなかった🥲🥲🥲
 ここでのサンゴリアスのディフェンスにブリン兄さんは猛然と抗議するが、判定はノックオン。
 グラウンドはこの判定にどこか騒然としているが、、
 このままノーサイド。

 またも引き分け❗️しかも前節と同じ点数で‼️

 夜とはいえかなり暑かったのか、両チームの選手達の顔に、体に、汗が流れ落ちていた。
 レヴズの選手達はにこやかに観客に手を振っている。
 貫禄たっぷりのピウタウ兄さんの後ろに、初トライをあげたショーン兄さんの初々しい笑顔があった。
 健闘を讃えあう選手達に、再来日したクワッガ兄さんが手を差し伸べていた。

〜あとがき〜


ラグビーでは珍しい同点劇、それが連続して、しかも同じ点数で‼️
 これは神の啓示なのか、とても不思議な気持ちです。
 サンゴリアスは強かった。
 このスター軍団に試合開始から一歩も引かず、僅差のまま試合終盤まで激闘を続けての同点劇、選手の皆様本当にお疲れ様でした。
 これで直近5試合、なんと3勝2分け❗️
 レヴズは強くなりました。間違いなく。
 静岡の『日の出』は、もうまもなくでしょう。

 (春曙=春の夜明け、東の空がほのぼのと白みかける時分。空がやや明るくなった頃)

瑞雲や益々青き富士の春  (by おだちえ)





















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